2021年1月3日日曜日

逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!! 感想

新春最初の記事は昨日放送された、逃げるは恥だが役に立つのスペシャルドラマ「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」の感想です。


なお、内容上激しくネタバレを含みます。録画やネット配信でこれから視聴する人は、この記事の閲覧は視聴後にすることをオススメします。


では早速。


まず、100点満点中100点の内容でした。

 

私の思う、逃げ恥の続編としては内容も長さも演出も全て完璧です。いう事なしです。


【素晴らしく良いところ】


・過去作の主だったメンバーが多少なりとも出演し、それぞれのキャラクターの「その後」を教えてくれるところ。


 特に、百合ちゃん風見さんのカップルの行方とか、沼田カップルの行方とか、ちょっと気になってた各キャラのその後が分かって凄くスッキリします。

 また、キャラクターの「今」を語ることで各キャラクターが視聴者と同じ時間を過ごしていたような感覚になり、今まで以上に各キャラクターへの愛着がわきました。

 

・みくり、平匡の契約結婚の答えが分かる。

 

 前作で契約結婚という形をとり、事実婚を選択した二人。でもその先は「いろんな未来があります」とだけ語られて、明快な答えは視聴者の想像にゆだねられていました。

 今回はその想像の答え合わせとして、この作品では「この未来を選択しました」と明確に語られています。謎解きの答えを聞いた気分でとてもスッキリしました。

 

・スペシャルでも見ごたえたっぷりの構成力

 

 連続ドラマとは違い、次のシナリオに視聴者を誘引しなくて良い分、回想を多用したりシナリオの構成が単調になってしまう作品もありますが、この作品は

 前作以上の見ごたえがありました。内容を前後半に分け、前半に現代の出産問題をテーマにガッツリ逃げ恥らしいコミカルな切り口で物語を展開し、後半は出産後の苦労にコロナの社会現象を交えて濃密に描かれました。

 この濃度は下手をすれば、連続ドラマ1期分くらいありそうな情報量でした。それだけに満足度の高い見事な構成でした。

 

・散りばめられた、非常によくできたパロディシーン

 

 逃げ恥と言えば妙に忠実なパロディー妄想シーンですが、このスペシャルでも随所にパロディシーンが挿入されています。元ネタが分からない作品でも視聴者がちゃんと笑えるように出来ているところが素晴らしいと思いました。


・みくりと平匡が少しずつ家族になっていく絶妙な変化

 

 前作で、他人から雇用関係、そして恋人を経て特別なパートナーになった二人。このスペシャルドラマでは特別なパートナーとなった二人が、親になり、家族になっていく過程が丁寧に書かれていました。

 セリフ回しとか、モノローグの内容や行動が微妙に変わっていく感じ、シナリオのクオリティーの高さと、それを上手く演じ分ける二人の演技力に脱帽しました。

 

・最後はハッピーエンドで終わる

 

 現実ではコロナ禍の真っただ中で、今だ出口が見えない状況なのですが、このドラマの世界では(時間軸や方法は語られていませんが)元の日常に戻り、疎開していたみくりが平匡の元に戻って「ただいま」といって終わります。

 サブタイトルに「ガンバレ人類」と付けただけあって、私達の世界でも頑張っていればいつかは日常に戻れるんだろうなと希望を持たせてくれる良いラストでした。元気をもらった気がします。


-----------------------------

【総括】


 きっちりサッパリ綺麗に終わりました。


 2期や映画化を匂わせるようなこともせず、前作で書ききれなかった部分と、今の視聴者へのメッセージを盛り込んでこれ以上にない完璧な形で幕を下ろしました。 

 これを見て、逃げ恥は完結した。と言い切れる素晴らしい内容でした。ヒット作にも関わらず、ズルズル引き延ばさない制作姿勢も好印象です。

 (多少Tverやパラビへの勧誘はありましたが、この内容を地上波で放送していれば、文句なしです)


 正月早々素晴らしい作品を提供してくれた制作陣・演者に感謝。


ーーー以降タグーー

#逃げ恥 #みくり #平匡 #逃げ恥のその後 #逃げ恥新春スペシャル #ドラマ感想

#逃げるは恥だが役に立つ

#逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!





 


0 件のコメント:

コメントを投稿