さて、今回はNサークルの記事になります。
タイトルの通り得られるもの7選を記載します。
サークル内での反応も併せて記載しますので、グループ開発の参考になると幸いです。
①バグ・技術的問題の発見
私たちの見落としていたバグや技術的な課題を、配信を通じて発見できます。配信者はセリフを読み上げますので、口調の間違い、誤字、矛盾などがとても良く分かります。
サークル内でも疑似配信として、音読でセリフチェックを行うことがあります。しかし、セリフの全体像や作品の設定がすでに脳内にあるため、無意識に補完してしまうケースも多く、初見の配信者に比べて問題の発見率は大きく下がります。
②ゲームバランスの評価
特に難易度調整や公平性を保つためには、実況者やプレイヤーの反応を密に追う必要があります。
注意すべきはバトルバランスなどテクニカルな難易度調整には使用せず、シナリオの情報量の調整や、宝箱など運の要素が強いコンテンツの難易度調整にのみ使うことです。
テクニカルな部分は、個人差が大きく1人の実況者だけで判断してしまうのは危険だとサークル内では認識しています。
③操作性の改善
直感的で使いやすいゲーム体験を提供するためには、操作性やユーザーインターフェースの分かりやすさが重要です。
配信者を見て、配信者が次の行動を迷ってしまったり、機能にたどり着けない場合はニック氏からすぐに修正案の作成指示が担当に飛んできます。操作性についてはNサークルではかなり重要視しているポイントになります。
④物語とキャラクターの魅力
プレイヤーからの意見は、ストーリーやキャラクターにどのような魅力を感じてもらえるか、そしてそれをどう改善すべきかを示してくれます。
これはシナリオ担当の私が主に行っていますが、配信者の視点がどのキャラクターに自己投影して遊んでいるのか注目しています。
「はじめての魔王討伐」のようにプレイヤーの視点を意図的に変えている場合、その目的が狙ったタイミングで出来ているか、通常では分かりようもないのですが、配信の場合は実況者が声に出して表現してくれますので、狙いが当たっているか判断する材料としてとても重宝しています。
⑤ゲーム内経済システムの調整
配信を見て武器防具や消耗品の価格を中心にシステムのバランスを調整します。これにより、ストレスのない楽しいゲーム体験を保つことができます。
武器や防具は貯金の目標となります。消耗品はゲームを快適に進めるための投資になります。ゲームではこの投資と貯金をゴールドを介して行うことで達成感を得られるのです。
・・・とニックさんが言ってました。すごくセンスの問われる部分で私(緑茶)はかなり苦手ですが、配信を見ていると価格に対するユーザの評価がわかるのでとても助かります。
⑥継続性の検証
配信によっては、動画の時間を凝縮するためにカットを入れることがあります。Nサークルではこの点に注目していて、カットされてしまうシーンに関してはゲームの満足度が低いと評価しています。
配信者は評価が低くても遊んでくれますが、一般プレーヤであればゲームから離脱しやすいポイントであると考えられます。
シナリオが絡んでいる場合も多く、よく定例ミーティングで議題になる観点です。
⑦新機能や追加コンテンツのインスピレーション
実況者やプレイヤーの意見や要望は、追加コンテンツを考えるためのインスピレーションとなります。彼らの声を聞き、それに応えることで、ゲームをさらに深化させ、ユーザー体験を向上させていきます。
配信者が何気なく言った「〇〇だったらいいのに!」見たいなアイディアはNサークルではもれなく、検討されています。ただ、その作品に実装されることは少なく、次回作や企画中の作品に反映されている場合があります。
配信者はフリーゲームの達人ですから、想像以上に良いアイディアが出ていたりすることもあり、オンラインミーティングで「この発想はなかった。凄いねー」などと話し合っています。
以上、ゲーム実況で得られるもの7選でした。
ゲーム実況を嫌がる作者様もおりますが、当サークルはこのように多くのメリットを感じております。
ですから、ゲーム実況は基本的に大歓迎ですので過去作も含め、実況して頂ければ嬉しいです。