こんばんは!管理人の緑茶です。
さて、先日「新人歓迎会的なもの」に参加してきたのでそこで仕入れたネタをご紹介します。
先日、私たちの組織が一年に一度開催する「新人歓迎会」に参加しました。舞台は一見するとただの居酒屋のようでしたが、その内部はまるで迷路のような半個室が並び、一見しただけではその全体像をつかむことができませんでした。これは恐らく、感染症対策を兼ねてのことだったのだと思います。
新人たちは、各テーブルを巡りながら自己紹介を行い、私のテーブルにも若者たちが次々と足を運んできました。その流れで、私たちのテーブルは新人たちの休憩所と化し、次第に賑やかな雰囲気になっていきました。
ここで、私は話の主導権を握り、彼らに対して会社や働き方についての率直な意見を聞くことにしました。彼らにはこのブログに掲載すること、そして上席の目にも触れる可能性があることを伝え、了承を得ました。
「最近、どう?」という一見無難な質問から話は始まりました。驚いたことに、多くの新人たちは「無意味な出社が増えて面倒」と答えました。彼らにとって仕事は自宅でもこなせるものであり、自宅の方がより良い環境であると感じていたようです。
次に、彼らの働き方について深掘りしてみると、「定時後の打ち合わせが多い」、「昼休みに仕事をする人が多い」という声が多く聞かれました。彼らはプライベートと仕事の境界線を守りたいという強い願いを口にしていました。
そして、最後の質問、「何か目標はある?」に対しては、彼らの回答は一様にプライベートな目標で満たされていました。しかし、「プライベート以外で」と限定すると、彼らの答えは「特にない」で一致しました。出世欲がないのか?と問うと、殆どの人が「ない」と答えました。しかし、「一人前にはなりたい」という強い意欲が感じられました。
分析すると、彼らにとって最重要なのは「プライベート」であり、その手段が「労働」であるということが明らかになりました。彼らは、プライベートに影響を及ぼす労働は避け、昇給よりも自分の時間を大切にするという価値観を持っていました。
ある新人が、「日本では頑張って働けば働くほど、プライベートは減ってしまいます。それに、お金を稼ぐと税金が上がります。だから、自分が決めた時間だけ働いて、あとは自由時間にした方が、所得は少ないですが税金も少なくてコスパがいいんです」と語りました。
これは、時間=努力の文化は終身雇用が前提だった時代の名残だと指摘していました。しかし、現代の若者は終身雇用に期待せず、時間は有限であるからこそプライベートに使いたい、昇進したくないという考え方に傾いているようです。
そして、長い不況期間を経験してきた彼らは、現在の給料で生活できているから、それ以上の増額を求めないという考え方を持っていました。もし失業したら、失業保険を活用して同じくらいの企業を探す、それでもダメならアルバイトでもいいという自由な発想を持っていました。
今回の会話を通して、新たな世代の働き方や価値観について深く理解することができました。彼らには、自分たちの生活と働き方を自分たち自身で選択し、構築する自由と可能性があることを感じました。
私たちの世代が若者に期待する「夢」や「希望」、「野望」は、もしかしたら彼らにとっては違う形で存在しているのかもしれません。それは、自分たちの時間を自分たちの手で切り開くという新しい「夢」、「希望」、「野望」なのかもしれません。