<あらすじ>
元暴走族の教師・鬼塚英吉が、従来の教師像を覆す型破りなスタイルで、生徒や学校の問題に体当たりでぶつかっていく姿が人気を博した。
そんな伝説の教師、GTOことグレート・ティーチャー・オニヅカが、約28年の時を経て、完全新作の連続ドラマとして帰ってくる。
<レビュー>
お久しぶりのドラマレビュー記事になります。
28年前の同名ドラマが、連続ドラマとして復活しました。
リメイクではなく、正当な続編です。
第1話のみ視聴した状態でのレビューになります。
総評としては、平成の名作を、28年という時間軸を活かして令和版にアップデートした、視聴者の求める要素が詰まった作品です。
まず、第1期の鬼塚と冬月あずさのその後が描かれます。
これは、関係性を思い出させる良い導入です。
しかも、配役も当時のままです。
なんといっても、この二人は現実世界でも夫婦ですので、夫婦が夫婦役として共演するという、夢のようなシーンでした。
また、ここで鬼塚のチューニングも行われています。
第1期の鬼塚は元ヤンキーで、根性・暴力・威圧も含めて生徒たちとの絆を深めていきました。
まさに、昭和的な熱さを残した平成ドラマの王道です。
しかし、令和でこの路線をそのままやるのは危うい。
作中の時代と現実世界の価値観がズレてしまうと、28年後の正当な続編というイメージが崩れ、どこか異世界のような、リメイク色の強い作品になってしまいます。
そこで、この作品は冬月を使って鬼塚にブレーキをかけています。
「次の学校をクビになったら離婚」という条件を出され、問題は起こせない。
そういう状況を作り出すことで、鬼塚に精神的ブレーキをかけているのです。
ただ老いて弱くなったのではありません。
内に秘める炎は熱いまま。
しかし、心理的ブレーキによって抑えられている。
ここがコミカルでもあり、令和版にするうえで、鬼塚の行動を自然にマイルドにしています。
そんな導入ですが、その後のパートはがっつりGTOでした。
不登校の生徒の家に行き、無理やり問題に介入し、ドアをぶち壊して怒られる。
久しく地上波ドラマにはなかった、昔ながらの熱血ドラマがそこにはありました。
不法侵入もします。
タバコも吸います。
屋上にたむろします。
車道を塞ぎます。
今の世代には刺激が強いシーンもありますが、GTOは令和でもGTOなのだと認識できる、ファンにはたまらないシーンの数々でした。
それでいて、扱う世界観は令和です。
まず、不登校の生徒にはコロナが関係しています。
「感染症」ではなく、名詞として「コロナ」を出すのは、ドラマとしても結構珍しいのではないでしょうか。
学生同士のつながりも希薄で、タブレットを通してコミュニケーションを取っています。
無機質なクラスの状況は、かつてのGTOとはまったく違います。
感情が見えない。
このあたりはリアルというよりも、令和風に誇張された印象です。
鬼塚の中身は、昔ながらの熱血教師のまま。
舞台は、誇張された令和。
この二つが交わることで、第1期の28年後という設定に納得感があるのだと思います。
GTOファンなら必見の本作。
ぜひ視聴してみてはいかがでしょうか。
