本日は良い記事が書けず、時間切れになってしまいました。
あらためて後日記事は掲載し、本日は休載となります。
折角開いて頂いたのにすみません。
このブログは概ねテキストのみで構成され、管理人が見たアニメやニコ生、ゲームなどの 感想を残しているものです 毎週 火・木・日 更新ですが、不意にそれ以外の曜日に更新したりします。 ■リンクフリーではありません!!■(詳しくは本サイト内へのリンクやURL掲載についてをみてね)
<あらすじ>
建国記念パーティーの夜、公爵令嬢エリザベートは、ほかの令嬢に心を移した王太子から突然の婚約破棄を突きつけられ、そのまま牢へ幽閉されてしまう。
“婚約破棄”ד投獄”された美しき天才令嬢が、最強の魔導書を手に、“人脈・経済・武力”を操って裏切り者たちに報復する、爽快・大逆転の復讐ファンタジー、ここに開幕!
<レビュー>
民衆を愛し、身を粉にして内政に尽くしていた主人公が、婚約破棄を経て祖国への復讐を目指す、追放系に近い復讐令嬢アニメです。
主人公は、魔法、剣術、社交術、交渉術、すべてが完璧で無双状態です。
そんな完璧な主人公が、少なくとも序盤では優秀にも見えないシルビアに王子を奪われ、追放されるところから始まります。
このアニメの面白いところは、婚約破棄からの追放系アニメでありながら、主人公がすでに国の内政を支えていたという点です。
将来有望なヒロインが、無能なうちに追放されるのではありません。
すでに有能なヒロインが、なぜか追放される。
そのため、おそらく多くの視聴者は、
「優秀なのに、なぜ投獄されるまで気づかない?」
と疑問に思うと思います。
私も思いました。
特に、武勇や美貌ではなく、内政に優れた人物です。
しかも商売を行うほど目利きもよく、人脈もあります。
それなのに、誰もシルビアの陰謀を教えない。
主人公も気づかない。
祖国の住人が無能であると言ってしまえば、それまでです。
ですが、この導入にはもう一工夫欲しかったです。
たとえば、王子のために1年遠征しなくてはならず、その間に王太子の心を奪われていた。
そのような理由があると、より納得しやすかったと思います。
しかし、この作品の良いところは、そのもやもやを作者側も想定している点です。
視聴者の代弁者ポジションとして、「ロゼリア・ファドガル」という優秀な女性を置いています。
彼女は軍事を預かる家系で、内政側の主人公と対になるポジションです。
主人公が追放されたあとは、
「あんな小娘に足元をすくわれて!」
と悪態をつきながらも、内政を引き継いでいます。
多少のもやもやも、作中で言語化する。
さらに、共感できるキャラクターを配置する。
そのことで、序盤のテンポ重視の展開を、あとからうまくフォローしていると思いました。
肝心のシナリオですが、復讐要素は序盤を見た限り、まだ控えめです。
ちょっと思い出して、持っていた指輪を凍らせて砕いてしまう。
持っていた花を凍らせて、バラバラにしてしまう。
そういった「怒り」の描写がある程度で、具体的な復讐らしい復讐はまだ多くありません。
このあと描かれるのかもしれませんが、そもそも内政の中核であった主人公を追放した時点で、祖国は何もしなくても傾き始めています。
放置していても自滅しそうな勢いなので、ロゼリアがどこまで持ちこたえるのか。
そこが生命線に見えてなりません。
その代わりに、主人公の無双ぶりが、作品の面白さとして前面に押し出されています。
野盗に襲われれば、撃退……どころか皆殺しにしてしまいます。
悪徳商人は罠にはめて失墜させたうえで、販路から店舗まですべてを奪ってしまいます。
また、優しい一面として、馬車にはねられていた子供を魔法で救い、自分の秘書として雇用するなど、祖国にいた頃の「優しい顔」も見せてくれます。
復讐がなくとも、この無双が心地よいです。
ある意味では、「追放から始まる立身出世」の物語としても、とても楽しめる作品です。
さて、物語の折り返しも近い時期になります。
ここから復讐が本格的に始まるのか。
それとも、新天地での活躍が描かれるのか。
とても楽しみな作品です。
※本エピソードは本編「人類アンチ種族神のV章⑮」以降のエピローグになります。
ーーー
仲原は、隊長の部屋で男性向け雑誌を発見していた。
そして、一段と強くついた折り目のあるページ。理由は想像にたやすい。
そのページには、筋肉など微塵も感じさせない「いかにも」な女性が、表現のしようのないポーズで写っていた。
「なるほど?」
声が漏れる。どう見ても戦力としては弱い。この無駄な肉に隊長は何を思うのか……。
とりあえず付せんを貼り、赤いマジックで一言書いておく「注目!」
そして本棚に戻し、再び掃除の任務に戻った。
その頃、足立は焦っていた。原因は、今朝突然決まった仲原の「世話係」任務である。
急な出来事だったため、いわゆる「秘蔵のコレクション」を、慌ててタンスの後ろへ隠してきた。
しかし、足立は内心、分かっていた。
仲原も陸自の人間だ。足立が慌てて何かを隠したことなど、確実に見抜かれている。
規則を重んじる仲原のことだ。どんな冷ややかな目で見られるのだろうか。
足立は思わず、バスの降車ボタンを連打した。
「ただいま! 変なものを見せて申し訳――」
途中まで言いかけた足立の言葉は、美しく整頓された空間へ吸い込まれていった。
「これが俺の部屋か?」
思わず玄関の外へ戻り、部屋番号を確認してしまう。
「お疲れ様です、隊長! いえ、陸将殿!」
「ああ、お疲れ。あの、段ボールとゴミの山は?」
「片付けておきました。幸い、この宿舎はいつでもゴミを出せますので、ゴミは分別して廃棄しました。段ボールは、中身が書いてあるものだけ開封して収納。何も書かれていないものは、部屋の隅にまとめ、備蓄用の資材ケースへ収めて目立たないようにしてあります」
脱衣所も、これまた美しかった。
毎回、手のひらでこすらなければ姿が映らなかった鏡は、水垢一つない新品のように輝いていた。
脱ぎ散らかした服も下着もすべて消え、風呂場の床は本来の色を取り戻していた。
「まるで高級ホテルみたいだ……」
鏡に映る額の汗をみて、足立は我に返る。コレクションの回収だ。
仲原を置き去りにするようにすれ違うと、急いで自室に戻った。
自室も凄かった。まるでモデルルームのように美しく、それでいて移動動線などが最適化された配置。
デザイン的な美しさと機能美、そのクオリティーの高さに、思わず声がでる。
「おいおい。このベッドも本棚も二人以上で組み立てるヤツ……」
そう言いかけて、視線を向けた先で特に目を引いたのは、足立の秘蔵コレクションだった。
大きな付せんが貼られ、赤い太字で「注目!」と書かれている。
「ちょ、ちょっと!」
足立は慌てて秘蔵コレクションを本棚から抜き取り、胸に抱えて隠した。
そこへ、ちょうど仲原がやってきた。
足立は思わず、禁断の質問を口にしてしまう。
「見……見たのか?」
「はい。男性向け雑誌に興味はありませんでしたが、陸将殿の私物でしたので、内容を確認しました」
「なんで付せん?」
「深く折り目が付いておりましたので」
仲原の視線に温度はなく、感情は一切読み取れない。数秒の沈黙の後、少し表情を崩した仲原はこう付け足した。
「このようなものは、宿舎への持ち込みは禁止されております。今回は急に押しかけた私にも非がありますので、本件は忘れます。ですが、次は見かけ次第、報告させていただきます」
これは目の前で捨てるしかない。足立は数年来の秘蔵の友人を泣く泣くゴミ箱に投げ捨てた。
その様子を見た仲原は、なにか一仕事終えたような声のトーンに変わる。
「では、隊長……いえ、陸将殿。食事の準備ができております」
「あ、ああ、それからさ、隊長でいいよ。その方が呼びやすいだろう?」
「しかし、現在は所属も異なります」
「はぁ。そんじゃ、陸将として命ずる。仲原一佐は今後私を隊長と呼びたまえ」
「……。はい。隊長殿」
「よし、じゃあ飯を食おう」
足立がテーブルに目を向けると、豪華な料理が並んでいた。
しかし、大きな違和感がある。食器が一人分しかないのだ。
「ん? 食器が足りなかったか?」
「いえ、私は任務ですので。陸将…いえ隊長殿と同じテーブルには…」
足立は何も言わずに、食器棚に向かうと、いくつかの食器を取り出し、テーブルに並べた。
「なぁ仲原。あんまりさ、陸将扱いをしないで欲しいんだよなぁ。階級よりもさ、戦友だろ」
「し、しかし…」
「一緒に二階級特進した戦友じゃないか!」
「その言い方はやめて下さい。何となく縁起が悪いので」
「わかったよ!でもさ、なぜ津田大臣が直々に、一佐に昇進した仲原に俺の世話係なんてさせたと思う?」
仲原は顎に手を当て数秒間思考するとすぐに答えを出した。
「…!階級を越えて情報の共有を…」
「そうだよ。平たく言えば、職務上では話せないような内容もお互いに共有しろってことだよ」
「それなのに、陸将殿、陸将殿って、硬いんだよなぁ。もっと仲良くしようぜ」
「まったく。私の捉え方次第ではセクハラですよ」
「そういう捉え方はしないだろ。さ、食べようぜ!」
やれやれといった面持ちで仲原もテーブルに着く。
「それで隊長。護衛対象はいかがですか?」
「直球だなぁ。まぁそうだな、詳しいことは理解できん。だが、表の計画と裏の計画がありそうだな」
「表と裏ですか。裏とは?」
「わからん!」
「まぁ護衛なんて眺めているだけだからなぁ、正直、天才同士の会話なんて聞いてても退屈で死んじゃうよ」
「細かく聞いたところで、面倒そうに解説されるのも癪だしなぁ」
その時、足立の箸が止まる。
「ん!」
「これは美味しいな!」
「ああ、それは塩分を控えても味がぼやけないよう、レモン果汁を使用しました。酸味で食べやすくなり、ビタミンも摂取できます」
「仲原は優しいよなぁ」
「は?」
「いや、だってさ、任務としての世話なんだから、食事なんて携帯食料でもいいわけだろ。バランスが良ければいいわけだし」
「はぁ」
「でもさ、食材を買ってきて料理をしてくれるじゃない」
そう言って、足立は仲原の手製のサラダを美味しそうに口へ運んだ。
「いえいえ、私は幼いころから任務は100%では足りない、110%で達成しろと育てられてきました。手料理は、その10%ですよ」
仲原はそう言うと、照れくさそうに箸を進めた。
「10%ねぇ」
そう言って笑う足立を見て、仲原は不思議な気持ちになった。
この人は、手料理に何の価値を見ているのだろうか。携帯食料か、手料理か。そんなに気にするようなことなのだろうかと。
<あらすじ>
救国の英雄・ディアスは、戦の報奨として王より与えられた領地へと向かう。
しかし、そこは何もない広大な草原だった。
途方に暮れていた時、目の前に一角の少女・アルナーが現れる。
「お前は敵か、味方か」という突然の少女からの問いにディアスが答えた瞬間、彼女の角が煌々と青く光り輝きはじめる……。
<レビュー>
追放系に近い、辺境開拓アニメです。
主人公が驚異的な善人であり、圧倒的な強さも持っているため、辺境の地にいながら、さまざまな人が領民として集まってくる作品です。
骨格は『異世界のんびり農家』にかなり近いです。
この作品が好きな人には刺さると思います。
独自色としては、主人公を辺境へ送った王都側の介入が頻繁に発生する点です。
王都側の事情や王位継承争いも絡んでおり、主人公を戦力として戻したい。
そのような背景があるようです。
王都側の都合で、辺境へ送ったり呼び戻そうとしたりすることで、主人公の「重要性」が強調されています。
少し深読みすると、善人で強すぎる主人公は、人望もあるため、「平和」であれば危険因子。
しかし「戦争」や「政争」となれば、必要な戦力でもある。
そうした支配層の思惑も想像しやすいのが良いですね。
さて、肝心のシナリオですが、短編の数珠つなぎのような構成です。
小さいエピソードが1話の中でいくつも描かれ、それが程よく接続していく作風です。
漫画で言うと、メインシナリオを持つ4コマ漫画。
そのアニメ版。
作風の理解は、それでよいと思います。
利点は明確です。
途中から見ても分かりやすく、作品の世界に入りやすい間口の広さがあります。
シナリオの長い作品は、途中からでは前後関係や全体の構成が分からず、視聴の第一歩が重くなりがちです。
しかしこの作品は、少し待てば次のエピソードが始まります。
関係性なども軽くセリフで匂わせてくれるので、抵抗なく入り込むことができます。
弱点も明確です。
一本の重いシナリオが作りにくいことです。
作品の緊張感を一気に上げて盛り上げるようなエピソードは、尺も話数も必要になります。
そういった大きな流れを、この構成ではやりにくいのです。
そのため、なんとなく日常系の作品に似た浮遊感が、作品全体に乗っています。
アニメの場合は、第9話〜第12話くらいでクライマックスに突入することが多いです。
もしかすると、この構成は第1話〜第6話の前半部分だけで、第7話からはメインシナリオを前に出したハイブリッド構成として考えられているのかもしれません。
4コマ風のまま最後まで突き進むのか。
アニメの定番に合わせて、柔軟に構成を変えてくるのか。
作品の核である開拓部分とは別に、制作側の作戦も個人的に気になっている作品です。
こんばんは!管理人の緑茶です。
本日は休載となります。
土曜日にNサークルの大き目な活動があるため、準備に時間を使ってしまいました。
これから原稿を書くことは難しいので、本日は休載とさせていただきます。
申し訳ございません。
引き続きご愛顧を賜りたくよろしくお願いいたします。
緑茶
<あらすじ>
元暴走族の教師・鬼塚英吉が、従来の教師像を覆す型破りなスタイルで、生徒や学校の問題に体当たりでぶつかっていく姿が人気を博した。
そんな伝説の教師、GTOことグレート・ティーチャー・オニヅカが、約28年の時を経て、完全新作の連続ドラマとして帰ってくる。
<レビュー>
お久しぶりのドラマレビュー記事になります。
28年前の同名ドラマが、連続ドラマとして復活しました。
リメイクではなく、正当な続編です。
第1話のみ視聴した状態でのレビューになります。
総評としては、平成の名作を、28年という時間軸を活かして令和版にアップデートした、視聴者の求める要素が詰まった作品です。
まず、第1期の鬼塚と冬月あずさのその後が描かれます。
これは、関係性を思い出させる良い導入です。
しかも、配役も当時のままです。
なんといっても、この二人は現実世界でも夫婦ですので、夫婦が夫婦役として共演するという、夢のようなシーンでした。
また、ここで鬼塚のチューニングも行われています。
第1期の鬼塚は元ヤンキーで、根性・暴力・威圧も含めて生徒たちとの絆を深めていきました。
まさに、昭和的な熱さを残した平成ドラマの王道です。
しかし、令和でこの路線をそのままやるのは危うい。
作中の時代と現実世界の価値観がズレてしまうと、28年後の正当な続編というイメージが崩れ、どこか異世界のような、リメイク色の強い作品になってしまいます。
そこで、この作品は冬月を使って鬼塚にブレーキをかけています。
「次の学校をクビになったら離婚」という条件を出され、問題は起こせない。
そういう状況を作り出すことで、鬼塚に精神的ブレーキをかけているのです。
ただ老いて弱くなったのではありません。
内に秘める炎は熱いまま。
しかし、心理的ブレーキによって抑えられている。
ここがコミカルでもあり、令和版にするうえで、鬼塚の行動を自然にマイルドにしています。
そんな導入ですが、その後のパートはがっつりGTOでした。
不登校の生徒の家に行き、無理やり問題に介入し、ドアをぶち壊して怒られる。
久しく地上波ドラマにはなかった、昔ながらの熱血ドラマがそこにはありました。
不法侵入もします。
タバコも吸います。
屋上にたむろします。
車道を塞ぎます。
今の世代には刺激が強いシーンもありますが、GTOは令和でもGTOなのだと認識できる、ファンにはたまらないシーンの数々でした。
それでいて、扱う世界観は令和です。
まず、不登校の生徒にはコロナが関係しています。
「感染症」ではなく、名詞として「コロナ」を出すのは、ドラマとしても結構珍しいのではないでしょうか。
学生同士のつながりも希薄で、タブレットを通してコミュニケーションを取っています。
無機質なクラスの状況は、かつてのGTOとはまったく違います。
感情が見えない。
このあたりはリアルというよりも、令和風に誇張された印象です。
鬼塚の中身は、昔ながらの熱血教師のまま。
舞台は、誇張された令和。
この二つが交わることで、第1期の28年後という設定に納得感があるのだと思います。
GTOファンなら必見の本作。
ぜひ視聴してみてはいかがでしょうか。
<あらすじ>
ギレーヌと共に剣の聖地にたどり着いたエリスは、打倒・龍神オルステッドを宣言し、剣神ガル・ファリオンのもとで修業する。
そこには剣聖として、同じく修行に励む少女・ニナの姿もあった。
エリスが剣の聖地に来てから2年が経過。
エリスからルーデウスの名を聞いたニナは、その実在を確かめようと街に向かう。
一方、剣の聖地には水神レイダと弟子のイゾルテが来訪。
エリス、ニナ、イゾルテの3人は合同で稽古を行うことになる。
<レビュー>
単独完結型のエリス修行編です。
第一印象は、やはり「無職転生」は文句なしに面白い、でした。
では、解説します。
この作品の面白さが、この2話に凝縮されています。
まず、この話はヒロインの一人、エリスの物語です。
エリスは主人公であるルーデウスに恋を抱き、同じくらい強くなりたいと思う場面から始まります。
ですが、この時点でもエリスはかなり強いのです。
周囲が強すぎるので霞みますが、少なくとも魔大陸を死なずに旅ができる程度の強さはあります。
それでも、努力します。
毎日、剣を振ります。
これを誰も「凄い」とは言いません。
ただ、見物人が増える。
素振りの威力が少しずつ上がっていく。
説明ではなく、描写で成長を見せます。
ここがポイントです。
視聴者もまた、見物人なのです。
毎日剣を振るエリスを見て、
「意味があるのか?」
「飽きないのか?」
と疑問を感じながら見ています。
そして説明がなくとも、成長を感じる。
これがすごくリアルな没入感になっています。
文章で「攻撃力が上がった!」と受け身で知るのではなく、描写から感じ取り、強くなったことを積極的に理解する。
情報は受けるより、勝ち取ったほうが強く印象に残ります。
この表現方法一つでも、かなり勉強になります。
それだけではありません。
エリスの人格も、映像で理解を促します。
不意打ちをする。
剣術の試合で体術をメインに使う。
倒れた相手に馬乗りになって殴り続ける。
ヒロインとは思えません。
まさに狂犬です。
ですが、作中の人物が「狂犬だな」と言うだけでは伝わりません。
「狂犬だな」は感想です。
その狂犬たる部分を映像で見せることで、こちらも文章による情報より前に、映像による理解が先になります。
そしてもう一つ、『無職転生』のテーマでもある成長も、この2話に凝縮されています。
これは、エリスが強くなるだけではありません。
ニナやイゾルテといった仲間たちも、精神的に、そして肉体的に強くなっていきます。
そこに3人の絆も加わることで、このエリス修行編は、エリスが生涯の仲間を得る物語としても成立しています。
単体としても、きちんと起承転結ができています。
作品によっては1クールかけて描きそうな情報量を、2話に凝縮している。
それなのに、シナリオ構成の上手さと、アニメ化による描写の巧みさが効果を発揮して、2話なのに1クール分を見たような満足感があります。
ここが『無職転生』の凄いところだと思います。
作中の人物がただ成長するだけではありません。
その人物の周囲にいる人たちの時間まで、丁寧に描ける。
そういう作品は、かなり少ないのではないでしょうか。
ここから始まる第3期は、楽しみで仕方がありません。