前回の続きです。
Ver6.1のネタバレを激しく含みますので未プレイの方、ネタバレが嫌な方はブラウザバック推奨です。(前後編の記事になります。こちらは後編です)
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それでは、掲載していきます。
①ドワチャッカ大陸の悪神のお話
【概略】
ドワチャッカに国を築いた英優。カブ・ナンナ・ドルタムの3人は悪神となってドワチャッカの滅亡描いた異空間に籠っていた。
しかし悪神の悪影響はドワチャッカに滅亡の危機をもたらしているため、主人公とチリが悪神のもとへ向かう。
【レビュー】
自分たちが作った国同士が争い、沢山のドワーフが死んでいく未来を知ったカブが絶望し、いっそのこと国ごと無かった事にしようと企てます。
しかし、悪神となったものの良心を残したナンナとドルタムの協力でこれを阻止します。最後はガテリアの花を植えて未来への希望を描いて終わります。
さて、ナンナとドルタムは良心を切り離して、主人公に好意的に接していました。はて、悪神のタネで狂ったはずの本体はどこに消えたのか。また良心が切り離せるならカブには良心がないのか?
シナリオ自体は面白くテンポもよかったですし、80点くらいの出来栄えなんですが、個人的には下記2点が残念
①鉢に入った花をそのまま植えていますが、下手したら枯れるんですがいいんでしょうか。鉢から地植えに移すときは鉢から出すのが園芸の基本なんですが・・・。
②ラスボスが何故ロボなのか。あそこは、悪神カブ・ドルタム・ナンナのパーティーとのガチンコ対決の方が盛り上がったと思います。
②エルトナ大陸の悪神のおはなし
【概略】
かつてヤマカミヌの剣士といて活躍した英雄。ハクオウは悪神となって過去のトラウマを体現した異世界に籠っていた。
しかしその影響で、悪い風がエルトナ大陸を襲い、危機感を持った主人公とフウラが悪神のもとへ向かう。
【レビュー】
今回の3つのシナリオの中では残念な部類でした。理由は明快で異世界で過去のトラウマを見物するために、毎回コウリンの力が必要なのですが、コウリンは毎回全力で封印を解除する脳筋さんなので、毎回毎回封印を解除するたびにエネルギー切れとなり餌を要求してきます。これが本当にメンドクサイ。
あと、ハクオウですが結局、国も友人も救えず、災厄の王も倒していないのですが、英雄ってほど英雄なのか。少なくとも主人公は大魔王を打倒し、種族神の一人も倒し、時間を操る存在も倒し、邪神すら倒しているくらいの功績があっても「生きている」という理由で選考漏れ寸前だったことを考慮すれば釣り合っていない気がします。
極めつけは、ハクオウが「一人で戦ったのは奢りであった。仲間と協力すべきであった!」と改心するシーン。
前半で獣のコウリンが言います「父さん(ハクオウ)と一緒に戦おう!」それを聞いてハクオウが「やはりそうなのかー」となるわけですが、その直後、災厄の王が現れます。
するとコウリンは体当たりを1撃しただけで、「一緒に戦いたいけどチカラを使い果たしちゃったみたい。フウラも辛そうだから先に帰るね!」と颯爽と離脱してしまうのです。
いやいや、今こそ主人公に「一緒に戦いたいんだ!何か力が出るものを!!」と要求すべきシーンでしょう。このシナリオについて他の開発陣は疑問に思わなかったと感じてしまう展開でした。
③ウェナ諸島の悪神のおはなし
【概略】
600年前、ウェナ諸島の内乱を終息させるために、育みの歌を作り出し敵対するジュレド王国の王、ヴィゴレーとの政略結婚を進めたが、そのヴィゴレーに殺害されていたリナーシェ。
こちらも悪神となり過去の世界を再現した異空間を作り出し、残された良心と悪神と化した部分が分裂しています。
しかし、良心の方は既に劣勢となっており、その影響でウェナ諸島にも不穏な嵐が発生します。
危機を察知したヴェリナード王国の依頼もあって、オーディスとセーリアを連れて主人公は悪神のもとへ向かいます。
【レビュー】
シナリオの展開が上手く、リナーシェが無念の死を遂げて、悪神化となる理由が分かりやすいので共感できる良いシナリオでした。
マップも広すぎず箱庭のようなエリアに特徴的なオブジェクト配置してある作りになっていて走り回っていても作業感がなく散策の楽しさも十分に感じることのできるマップになっていました。
最後のオチもよく、リナーシェを殺害したヴィゴレー王はその後は実権を握ることが出来ず、リナーシェの妹であるアリアによって罪を暴かれ逮捕されていました。
さらに、その後アリアはヴィゴレー王の弟と結婚し王家となったためリナーシェの描いた内乱の終息も果たされていました。
この展開ならリナーシェに共感して、ヴィゴレー王にヘイトを持っていたプレーヤーも胸のつかえがとれるいいラストだったと思います。
今回のサブシナリオの中では一番良い出来だったともいます。
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さて、2回にわたって掲載してきました ドラゴンクエスト10のVer6.1のレビューですがいかがでしたでしょうか、少し辛辣な部分もありましたが感じたままを文章にしてみました。
Ver6.0よりは確実に面白いので、是非Ver6.1未体験の方はメインシナリオを楽しんでみて頂きたいです!