<あらすじ>
理不尽な理由で母国から追放され、隣国の国王に助けられた聖女リーシャ。
崩壊寸前だった隣国をリーシャは聖なる力で復興させ、国王ラオウハルトとも良い関係を築き上げていきます。
人気コミックをそのまま映像化させた、通称「アニコミ」のシーズン2です。
<レビュー>
漫画を動画として見せる形式のアニメで、低予算制作の突き詰めた形にも見える作品の第2期です。シナリオ自体は面白いので個人的にはうれしいのですが、この作風で地上波の第2期が成立していることには、少し複雑な気持ちもあります。
映像はかなり動きを付けていますが、基本は漫画のコマ割りをアップにし、目パチや口パク、髪の動きなどを足して見せる作りです。感触としては、かつてのFlashアニメに近い部分があります。
ただ第2期では、この「アニコミ」手法に磨きがかかった印象でした。漫画を加工して見せるという土台は変わりませんが、動きが自然になり、コマ枠を取り払う場面を挟むことで、アニメらしい空間の広がりも意識されているように感じます。
吹き出しのセリフも声優の演技に合わせて表示されるため、ネット上の縦読み漫画や、ただ少し動く漫画とは一線を画す作り込みになっています。見慣れてくると違和感も薄れ、シナリオの面白さも相まって想像以上に没入できました。
シナリオ面では、第1期で追放から新天地での成功までを描き切っているぶん、やや後日談の雰囲気もあります。とはいえ、聖女として元の国で冷遇されていた理由の掘り下げや、新天地で進む国王とのラブストーリーなど、追放系の骨格に要素が積み増され、面白さの層が厚くなっていると思います。
アニメ的な作画のリッチさではなく、漫画的な視覚効果と限定的な動き、そしてシナリオと声優の演技でエンターテインメントを追求する姿勢は、シナリオライター目線でも非常に興味深いです。
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