2026年2月19日木曜日

貴族転生 ~恵まれた生まれから最強の力を得る~ (~7話)

<あらすじ>

平凡な村人がある日、帝国の十三親王「ノア・アララート」へと転生した。

従えた他人の能力を自分の能力にプラスできるチートスキルをもったノアは、 

兄から魔剣レヴィアタンを譲り受けそれを従えたことにより更に強力となっていく。


<レビュー>

折り返しを迎えた本作ですが、序盤は幼少期のノアが前世の知識を活かしたパワームーブを見せる展開が中心でした。いわゆる主人公強キャラ作品としての面白さが前面に出ており、無難に既存のファン層を取り込みに行く構えが見える作品だったと思います。


中盤に入るにつれ、魅力の層が一段、二段と追加されてきました。


一段目はノアの人柄です。前世の記憶を持つため、成人としての経験があるはずですが、ノアはその大人の部分と、本来の幼い部分がうまく融合し、互いの良いところが人格として表に出ています。


人材が大切だと理解し、覚えるべき知識や得るべき体術をきちんと習得していく大人の視点。

一方で、興味を優先しがちで、父親である皇帝の役に立ちたいと純粋に願い、さまざまな選択肢がある中で少し目立つ方法を選んでしまう子どもの視点。


この融合によって、ノアは転生者でありながら地に足のついた、人間味のある魅力的な人物として描かれてきました。


二段目は皇帝の存在です。稀代の名君と言われる皇帝はノアの能力にいち早く気づきます。しかし、ノアには十二人の兄弟がいるため、単純に能力の高さだけで寵愛するわけにはいきません。さらに高齢になった皇帝にとって、後継者問題は常に悩みの種でもあります。


第一王子は妾の子で、能力も普通以上ではあるものの、ノアには及びません。残りの兄弟の中にも皇帝の座を任せられそうな者は少なく、この葛藤が物語の要所で少しずつ描写されています。


親としての情、皇帝としての倫理、迫りくる年齢。この三つの重圧に人知れず悩む皇帝が示されることで、ノアの物語でありながら、皇帝の物語としての面白さも加わってきました。


少し気になるのは、ノアの察しの良さが視聴者の理解を追い越している場面がある点です。皇帝が言葉にできない思いを別の言葉で伝えるようなシーンが多く、その真意をノアが即座に汲み取る、という趣旨のカットが入ります。


おそらく視聴者の中には、「何を察したのだろう」と感じてしまう方もいると思います。読心術に近い印象を受ける場面もあります。


ただ、本作はその後にモノローグなどで補足が入りますし、この察しの良さも転生者であることに基づく特性として整理されているため、致命的な違和感にはなりにくいです。


転生作品は数多くありますが、本作は複数の側面で楽しめる良作です。ご興味があれば、ぜひ視聴をおすすめします。




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