<あらすじ>
『あたしの人生、終わりかも……』
大手電機メーカーで働く”津田あかね(28)”がうっかり酔った勢いで購入してしまったのは、
所持しているだけで重罪確定!?
違法製造された大人用ロマンスロイドの”撫子”だった!?
<レビュー>
今期のいわゆる叡智枠です。この手の作品は、地上波版がいわばお試しで、実質的な本編は配信の規制緩和版に置かれていることが多い印象があります。地上波での表現制限を前提にシーンを組み立て、より踏み込んだ内容は配信へ、という流れが分かりやすいタイプです。
配信版にも「地上波準拠」と「規制緩和版」が用意されている場合がありますので、視聴前に公式サイトで、配信サイトごとの取り扱いを確認しておくと安心だと思います。
内容は、仕事で疲れ果てた主人公が、女性型のアンドロイドを買ってしまうところから始まります。違法品なので捨てるにも捨てられず、しかも用途が用途だけに他人にも相談もしにくい。見た目は妙にリアルで、距離感も近く、常に好意的な反応を返してくるため、主人公の方が徐々に情が移ってしまい、結果的に同居するような形になっていきます。
叡智枠という前提は置いておいても、この導入には妙な納得感がありました。アンドロイドは大枠では電化製品であるにもかかわらず、仕草や振る舞いを人間が好ましいと感じる形に寄せることで、もともと機械に抵抗感のある人でも、比較的受け入れやすくなる。そういう心理の入口を、分かりやすい形で見せているように感じます。
シナリオはご都合主義寄りで、作画も突出しているわけではありません。ただ、叡智枠として見るなら十分に水準を満たしていると思います。昔の叡智枠にあった、極端な低予算感だけで押し切るタイプとは違い、最近は通常アニメに近い見栄えを保ちつつ、見せ場にだけ妙に力が入る作品も増えてきました。本作も、その流れにある一本だと感じました。
一方で、題材的にどうしても視聴者を選ぶのは確かです。まずは地上波のお試し版で雰囲気を掴み、興味が湧いたら配信版を選ぶ、という入り方が一番安全だと思います。
叡智枠としての分かりやすさに加えて、アンドロイドが生活に入り込む心理の描き方が意外と面白い作品です。合う合わないは分かれますが、刺さる人にはきちんと刺さるタイプだと思います。
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