<あらすじ>
平凡な村人がある日、帝国の十三親王「ノア・アララート」へと転生した。
従えた他人の能力を自分の能力にプラスできるチートスキルをもったノアは、
兄から魔剣レヴィアタンを譲り受けそれを従えたことにより更に強力となっていく。
<レビュー>
特別な力を持ち、さらに帝国の十三親王に転生した男の物語です。
転生ものですが、前世の記憶は所作や思考には反映されつつも、人格としては完全に「ノア・アララート」に統合されており、前世の恨みを晴らすようなタイプの物語ではありません。
そのため、主人公が“強くてニューゲーム”状態で立身出世していく王道的な構成となっています。転生前は「平凡な村人」とされていますが、明らかに博識で先見の明があり、立ち振る舞いも村人とは思えない知性と品格を持っています。この点から、単なる村人ではなく“元王族や官僚が貴族に転生した”ような印象を受けました。
物語の魅力は、常識を超えた主人公が異母兄弟たちや王族、貴族、商人などを圧倒的な頭脳と戦闘力でねじ伏せていくところにあります。
たとえば、6歳という年齢でありながら宰相のような思慮深さを持ち、かつ子どもらしい無垢さも残しているというギャップが主人公の個性をより際立たせています。
また、魔剣から過去の記憶を得たことで剣術の達人を技で打ち倒すシーンもあり、知恵だけでなく戦闘面でもチート級の実力を発揮しています。
本来、技術は体と共に身につくもので、6歳の少年が剣の達人に勝てる道理はありませんが、魔剣の力によって“記憶”ごと戦闘技能を継承し、それを実戦で使いこなすというロジックはファンタジーとして非常に納得感があります。
一方で、内政面でもその有能ぶりを発揮します。
洪水による土地の買い叩きの動きを察知し、即座に先手を打って周囲を驚かせます。これらの行動力と判断力は前世の記憶を活かしつつも、「ノア・アララート」自身の資質として描かれており、非常に説得力があります。
あまりの有能ぶりに、3話では早くも暗殺されかけてしまいます。今後も兄弟間での嫉妬や陰謀が絶えない展開が予想され、目が離せません。
また、登場人物の多くが「御意」「恐悦至極にございます」といった時代がかった言葉づかいをしており、日本人にとっては非常に親しみやすく、世界観にもよく馴染んでいます。
王道のチート転生作品が好きな方にはぜひおすすめしたい一本です。
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