<あらすじ>
勇者とそのパーティーによって魔王が倒された“その後”の世界を舞台に、
勇者と共に魔王を打倒した千年以上生きる魔法使い・フリーレンと、彼女が新たに出会う人々の旅路が描かれていく。
<レビュー>
次回から新章に突入するとのことなので、今回は2期前半(~33話)までの一部レビューをまとめます。内容としては、伏線や背景描写を中心とした、フリーレン流の日常回が続いた印象でした。
この日常回を見ていて思い出したのが「銀河鉄道999」です。主人公がはるか遠い目的地へ向けて宇宙を旅する作品で、概ね1~2話ごとに1つの惑星を訪れ、惑星→移動→惑星→移動という構成が繰り返されます。アイデアが続く限り無限に話を作れるのが特徴でした。
フリーレンの日常回も同じで、村(町)→移動を繰り返すことで、土地ごとの特色や背景を活かしたエピソードが展開されます。短編を見ているような感覚で視聴できるため、飽きにくく、視聴疲れもしにくい構成だと思います。
ただし、この形式は毎回短編並みのエピソードを用意しなければ成立しません。止まることが許されない短編作りを続けているようなもので、作者の才能と情熱には素直に感服してしまいます。
さらに面白いのは、日常回としてのお約束である「できるだけ大きく進展させない」という点も、きちんと守っているところです。作中人物が急激に成長したり、関係性が大きく変わったり、脱落や加入が頻発したりすると、村(町)→移動のループは、いずれインフレして破綻してしまいます。だからこそ、進めないのに面白く作る、という難易度SSS級の設計になっています。
そしてアニメのお約束ともいえる温泉回もありました。フリーレンらしい、お色気ゼロの見事な温泉回です。お色気はありませんが、シュタルクとフェルンのデートのような甘酸っぱい要素を強めることで、普段の冒険譚とは違う角度から作品の魅力に触れられる、良いエピソードだったと思います。
ここから新章に入り、今度はメインシナリオが大きく動いていくはずです。第1期の後半に向けて加速度的に面白さが増していった作品だけに、2期後半も期待が高まります。
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