<あらすじ>
バーティアは現実世界から乙女ゲームの世界に転生する。
前世の記憶を持つという彼女は、ここはかつてプレイした乙女ゲームの世界であり、自分は悪役令嬢であると言う。突飛な発言は、退屈だったセシルの心に好奇心を芽吹かせる。
<レビュー>
※以下、学園編のネタバレに触れています。未視聴の方はご注意ください。
学園編も盛り上がってきました。
ゲーム内転生ものですので、本来のゲーム内の主人公であるヒローニアと、バーティアが本格的に接触するようになりました。
当然、ゲーム内主人公であるヒローニアとしては、本来なら好意を向けられるはずの男性陣たちがバーティアに夢中なので、嫉妬を抱えています。
さらに、ヒローニアは魅了の加護のようなものを持っているので、何もしなければ異性からも同性からも勝手に好かれるはずです。
しかし、バーティアに厳しく接する姿を目撃されることで好感度は下がり、さらに不満が蓄積していきます。
乙女ゲーム転生作品としては、主人公、つまりヒローニアがラスボスというのは鉄板ではあります。
ただ、本作は少しひねりがあるようです。
ヒローニアが、そこまで悪党ではないのです。
さらに、賢いわけでもなく、魅了の力が極端に強いわけでもない。能力的には、バーティアに比べて魅了の加護があることくらいの違いしかありません。
逆にバーティアは、幼少期からセシルと交流を深め、無意識に味方に引き込んでいます。
さらには、セシルの取り巻き男性陣も根こそぎ味方にしているので、ヒローニア側から見ると、かなり分が悪い状況です。
なんとなく、かわいそうに見える。
同情しかけたところで、悪態をつくシーンが入ります。
この構成は、視聴者の感情をとてもよく読んでいます。
作画も通常の顔つきではなく、狂気じみた表情に変わり、声も普段の悪口より一段、二段上がっています。
そのため、ヒローニア本人が話しているというより、ヒローニアの皮を被った“もう一人の転生者”が表に出ているように見えました。
ここは、制作側の作品に対する熱量が感じられる場面で、視聴者として作品に引き込まれてしまいました。
まだ残りの話数もありますので、この後もう一騒動ありそうな本作。
期待して次回を待ちたいと思います。
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