2026年5月14日木曜日

レプリカだって、恋をする。(一部ビュー)

<あらすじ>

愛川素直の身代わりとして、目立たないように日常をやり過ごす『レプリカ』のナオ。

素直が行きたくないときは代わりに学校に行き、勉強や運動を頑張るのも、すべてはオリジナルである素直を助けるため……。

それなのに――ある日、恋に落ちてしまう。


<レビュー>

※以下、アニメ序盤以降の展開に触れています。未視聴の方はご注意ください。

謎の力で愛川素直のレプリカとして呼び出される主人公の、不思議な青春を描く物語です。


恋をした相手もレプリカだったという、不思議な展開になってきました。

お互いに存在が確定しない者同士の恋。かなり結末が気になる作品です。


この作品の傾向として、ネガティブな事象の後にポジティブなことが起こる、という構成が強く出ています。

復讐のために呼び出されるエピソードでも、復讐ではなく克服として解決したり、電車に轢かれて死んでしまっても、再度呼び出されることで戻ってきたりします。以降は、素直が少し優しくなる描写もあります。


全体的に、幸福と不幸のバランスを重視する作家性が伝わってきます。

最終的に「幸福側」が少し多めに傾く、つまり状況が少し改善されるので、安心感はあります。


ですが反面、悪役側の悪意については強めに出す傾向もあります。

バスケのレギュラー争いで負けた憎悪から後輩の足を折ってしまったり、1対1の試合で負けた相手を駅のホームから線路に突き落としたり。


高校生の割にやっていることが悪質というか、出来事に対して返す悪意の大きさが一線を越えています。

このあたりが、この先の展開にどのように影響するのかは怖い部分です。


視聴者目線では、かなり胸糞悪いキャラクターだと思います。

ただ、作家目線で見ると、行動に一貫性があり、目に見えて個性があって、物語をよく動かしています。


物語の雰囲気に流されることなく、悪役として機能し、シナリオに一定の緊張感を常に与えている。

そんな描写を見ていると、妙なリアルさがあり、もしかすると作者の周囲にモデルとなった人物がいたのではないかと思うほど、印象的な悪役です。


そしてもう一つ、ナオが死亡し、再度呼び出されてから、オリジナルである素直が何かに没頭し始めました。

この描写も気になります。表情から見る限り、悪いことではなさそうですが、ナオの恋に影響が出てしまわないか不安です。


このあたり、設定上はナオが呼び出されると、その時点の素直の知識が複製されるはずなので、素直の行動も分かりそうなものです。

しかし、作中ではすれ違っているため、意図的に隠すことも可能なのかもしれません。


SF要素をもったラブコメなので、このような謎要素が残されているのも、個人的には好印象です。


気になった方は、配信などで1話から視聴してみてはいかがでしょうか。 




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