ラベル SHIROBAKO の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル SHIROBAKO の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015年12月12日土曜日

(再)SHIROBAKO #24「遠すぎた納品」(終)

※(再)表記について

 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。

 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
 
--
 
 
Aパート>>
 
  最終話の完成に向けて一丸となる武蔵野アニメーションのメンバー。木下監督渾身の最終話は
 動画枚数10000枚の超力作となっていた。そのボリュームでも製作の宮森だけではなく、今まで
 非協力的だった平岡も前向きに取り組んだおかげで製作は順調。

  各セクションがそれぞれ「プロ」としての最大限の力を発揮した。CGは美沙、原画と動画は
 絵麻と新人の久乃木、そしてベテランの杉江や瀬川まで結集し「総力戦」と表現するのに
 ふさわしい面々が揃った。
  
  その努力の結晶として、木下監督も納得する作品が続々と仕上がってくる。
  
 
Bパート>>
  
   ついに納品当日。夕方の納品に対して全ての工程が終わったのが昼前。製作陣最後の
   ミッションはオンエアテープを各放送局に届けることだった。渡辺・葛城・宮森・矢野といった
  メンバーはもちろんだが、総務の興津まで加わり、ギリギリの納品を間に合わせようと苦闘する。
  
  納品は無事に全局完了する。帰りの新幹線で宮森は思いにふける。自分はこの先どうして
 行きたいのかと。この問いは何度も宮森自身で答えがでない問いであったが、今回の経験をした
 ことで、宮森は「アニメを作ることが、アニメを作る人たちが私は好きだからアニメの仕事を
 これからも続けていく」と答えを出したのだった。
  
  宮森はそのまま完成パーティーに出席、木下監督から指名されて乾杯のスピーチをする。
 色々な人に支えられ、教わったこと。アニメという文化が過去から受け継がれてきた努力の
 リレーであることに触れ、自分もこれからも頑張っていくことを宣言したのだった。
  
  
Cパート>>
  
  偶然にも5人(宮森、絵麻、しずか、美沙、みどり)が同じ作品に携わったことに不思議な
 縁を感じた面々だった。そしていつか…学生時代に5人で作ったアニメ「七福神」をもう一度
 プロとして作りたいと「夢」を共有しあうのだった。
 
      
-----
  
Aパート>>
 
  万難を排した製作陣の奮闘を描いています。構成としては短いシーンを次々につなぐ形です。
 出来るだけ沢山の登場キャラクターが出来ることを精一杯実行している姿を描写するのには
 最適の構成ですね。
  
  このパートでは、今までの視聴者のストレスを次々に解消していきます。
 未熟な部分が多く表現されていた、平岡や久乃木も最終話では違います。アニメへの熱を取り
 戻した平岡は製作の先輩として頼もしく描かれました。殆のコミュニケーションに絵麻の力を
 借りていた久乃木も、自分の意見を相手に伝えることが出来るようになり、描き上げたシーンも
 木下監督に一目置かれました。
 
  もちろん準レギュラーキャラだけではなく、主人公キャラたちについても解消しています。
 ここまで不遇が続いた新人声優の「しずか」も別の現場(作品)で活躍しているシーンがあり
 声優として着実に前進している表現が描写されました。CG担当の美沙も脚本家のみどりも
  短いシーンですが、誰かに必要とされているシーンが差し込まれています。  
  
  最終回のAパートとしては満点の伏線(この場合は登場人物の成長)回収だったと思います。    
  
   
Bパート>>
  
  パート後半にある宮森のスピーチを際立たせるために、動きのあるシーンを入れています。 
 オンエアテープを届けに行くということで、電車、車、船、飛行機、バイクとあらゆる交通
 手段が登場します。
  
  それぞれのシーンが躍動的でスピード感があります。その忙しいシーンから一転してオンエア
 テープ納品後になると、宮森の仕事への思いに場面が変わり一気にじっくり尺を取るシーン
  作りに転じます。
 
  Aパートがほぼ仕事のシーンで物語として「控えめなシーン」が多かった。そこにカウンターを
 入れる形で動きの多い「派手なアクションシーン」を入れたのでしょう。
 このBパート前半があることで、視聴者は飽きずにBパート後半の宮森に注目できるのだと
 思います。 
 
  宮森のスピーチで作中で宮森が抱えていた悩みが解消されます。かなりの長いセリフでしたが
 宮森が悩んでいた仕事に対する答えを全て吐き出すことでSHIROBAKOは終わっても
 作中のキャラクターはこれからも成長していくような期待感を視聴者に与えてくれます。
  
 
Cパート>>

  物語の始まりはこの「七福神」でした。プロとしてもう一度という部分は作中では実現途中
 という形でしたが、視聴者としては完成形を見てみたかったという気持ちはあったと思います。
 
  その視聴者目線を汲んで、出来上がりを感じさせるようなシーンを最後に見せてくれるあたり
 脚本の出来のよさと視聴者へのとても強い配慮を感じました。
 
      
総括>>
  
  ついにSHIROBAKOの再レビューはこれで終了です。最後のレビューは消えてしまった
 最初のレビューと全く違うものになりました。とても良い作品でしたので、折角再レビューする
 のなら、最終回は緑茶渾身のレビューにしてみたつもりです。
 
  費やした時間はおそらく15時間位でしょうか、5000文字を超える「あらすじ」と
 「レビュー」を一旦書いて、添削・圧縮・推敲を繰り返し2000文字まで減らして読みやすく
 内容の濃いレビューにしたつもりです。
  如何でしたでしょうか、興味を持って視聴してみて頂けたら嬉しい限りです。
  
 
 動画は↓で見ることが出来ます。
 
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

2015年11月14日土曜日

(再)SHIROBAKO #23「続・ちゃぶだい返し」

※(再)表記について

 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。

 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
 
--
 
 
Aパート>>
 
  前回の最後で原作者から最終話オリジナルNG宣告の直後のシーンからスタート。
 カラオケ屋に集合したプロデューサ陣が対策会議を開いている。事態は深刻で、プロデューサ
 の渡辺は総集編の用意も覚悟していた。(※つまり最終回は放送できず、今までのおさらいで
 放送終了となるこの作中では最悪のパターン)
 
  翌日、原作が連載している雑誌の編集部に直接出向き、なんとかオリジナルの最終回のまま
 進めさせてもらえないかと懇願する武蔵野プロデューサ陣だったが、編集部側は原作者の意向
 は絶対だとして、原作者に会うことすらNGとなってしまう。
 
  デスクの宮森にも原作者NGということで、進行中の作業がストップとなってしまう。困惑する
 宮森に、平岡が前の職場で今回と同じ原作者のアニメ製作を担当したことがあって、そのと
 きは、アニメ製作によって原作からの改変が酷過ぎて見るに耐えなかったと回想する。
 
  しかし、どんな理由であれ原作者NGでは進めることが出来ず悩む木下監督に、武蔵野アニ
 メーション社長が「監督は船長なんだから、みんなを連れてちゃんと着地しないといけない」
 そう励ますのだった。   
  
 
Bパート>>
  
   社長の励ましを受けて気を取り直した木下監督は、昔、共に仕事をした本田に相談する。
 本田にも「万策尽きていません」と激励され、何とか糸口を掴もうとすると木下監督の目に
 原作者からのNGメールが止まる。そこには、差出人として原作者のメールアドレスが記さ
 れていたのだった。
 
  編集部を通さずに、直接原作者と交渉しようと心に決めた木下監督は、原作者に直接面会
 して相談させてほしいと依頼する。
  
  意外なことに、原作者から直ぐに返信が来て編集部の会議室で面会する約束を取り付ける
 事に成功した。
 
  面会当日、社長から渡されたガンマン風の衣装に着替えた木下監督は編集者の妨害にも挫
 けることなく、原作者と面会を果たすことに成功。原作者とのオリジナル最終回の調整も無事
 終了し、茶沢の怠慢な職務態度が白日の下にさらされる。
  
  原作者と監督が共同で考えた「アニメオリジナルの最終回」はヒロインの妹を登場させて
 妹を軸にオリジナルシナリオを少し修正する内容だった。その妹役に選ばれたのは、ここまで
 仕事がなく不遇な存在だった新人声優のしずかだった。  
      
-----
  
Aパート>>
 
  どん底スタート。しかも今回は普段よりもさらに情報量の多い脚本のためか、オープニング
 すらカットでした。ここまで完全に自己中心的で横暴なイメージが強い原作者の野亀ですが
 このパートで、過去にアニメオリジナル改悪で悲惨な体験をしており、その悪いイメージに
 よってアリメオリジナルシナリオ(キャラクターデザインも含む)を認めない方針なのが
 判りました。
 
  さらっと、過去の話を平岡が説明しているわけですが原作者野亀のアニメオリジナル嫌いの
 説明だけではなくて、平岡自身がこの業界に失望した事柄の一つだったことも思わせるセリフ
 回しになっていて考え抜かれたいいシーンだと感心しました。
 
  困っときにアドバイスだけ送り、決して手を出そうとはしない武蔵野アニメーションの社長
 の教育スタイルは今回も変わらずですが、こんな有能な社長がいれば武蔵野アニメーションは
 人材に恵まれることでしょう。であって見たいものです(笑) 
    
    
Bパート>>
  
  後半、このあたりからSHIROBAKOは次回の最終回に向けてリアルよりの脚本から
 脚色の強い脚本になって行きます。

  お話としては主人公の宮森がアニメーション製作の仕事にどう向き合うか結論を出せば
 最終かとしてはよいので、そのシーンを際立たせるためにあえてリアルな表現はその部分だけ
 に絞って、その他のシーンはアニメーションとして楽しめるようにコミカライズした感じです。
 
  その傾向は原作者に会いに監督が編集部に行くあたりから顕著になって、監督の服装が
 ガンマン風なだけでもSHIROBAKOとしてはかなりの脚色ですが、さらに偽造した
 入館証で編集部に入れてしまったり、妨害に訪れた編集部の人間が監督に向かってゴルフ
 ボールを撃ち放つなど、一目でわかるアニメ感になっています。 
  
  それでも原作者と相談して、オリジナルの最終回を二人で作り出していくシーンはふざけ
 過ぎず、茶沢が怠慢を上司に叱責されるシーンも脚色は控えめにして視聴者に爽快感を
 ちゃんと与えてくれるあたりは、SHIROBAKOの脚本の優秀さが実感できました。

  最後に残り1話まで、主だった活躍のシーンがなかった新人声優のしずかですが、アニメ
 オリジナルシーンの変更によって生まれた大役(妹役)を担うことになり、こちらも
 視聴者に安心というか、安堵を与えてくれる良いシーンでした。
 
    
総括>>
  
 ついにあと1話、近々レビューをしようと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
 
 動画は↓で見ることが出来ます。
 
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

2015年11月4日水曜日

(再)SHIROBAKO #22「ノアは下着です。」

※(再)表記について
 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。

 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
 
--
 
 つい先が見たくなって2日連続でSHIROBAKOです(^^;
 
Aパート>>
 
  朝礼のシーン。少し改心したのか平岡もキチンと朝礼に参加している。
 
  続いて会議室にて宮森は木下監督と、キャラクターデザイン担当の井口を交え最終話の
 作監作業について打ち合わせをしていた。作業量が多く作監補佐が欲しいと井口から頼まれた
 宮森は小笠原に依頼しようと考えるのだが、井口から小笠原には120カット位しか頼めず
 残り80カットは原画3年目の絵麻に頼めないかと相談される。

  屋上に絵麻呼び出した宮森は、絵麻が喜んで受けてくれるものと率直に依頼するのだが
 作監経験のない絵麻は、自分が最終話の作監など引き受けてよいものかと答えを保留するの
 だった。 
  
  
Bパート>>
  
    夜。新川ら色指定職の2人は屋台でおでんをつまみに一杯飲んでいる。子供が中学生になり
 ご飯も2合食べるようになったと成長を喜ぶ一方で「アニメの仕事がしたい」と子供が言って
 おり、平岡のようになるのかと不安になる二人。
 
  その頃声優のしずかは、テレビで若い新人声優が「趣味との両立が大変」とコメントしてい
 るのを見ながら一人酒を片手に「かわるよ」とつぶやくのだった。
  
  同刻、居酒屋にいるタローと平岡。昔は実直だった平岡の過去の話に盛り上がり、夢は絶対
 叶えよう!と二人で誓うのだった。 
     
  翌朝、作監の件で悩んでいた絵麻は、ベテラン杉江のアドバイスを受けて仕事を引き受ける
 ことにする。最終話のアフレコも終わり順風満帆(じゅんぷうまんぱん)と思っていたその
 矢先に、恐怖の電話がかかってくるのだった。
 
      
-----
  
Aパート>>
 
  ちゃんと朝礼に出席するようになった平岡について、よく考えられた冒頭の演出となりまし
 た。

  本来平岡は「必要がないので出席しなくてもいい」という立場で宮森と対立しており、連絡
 事項などはメールでよいという考え方でした。しかし、この場面では製作チームがそれぞれ
 進行状況を連絡してるものの、平岡自身は「特にありません」と報告しています。
  
  つまり裏を返せば「必要がなくても出席することに意味がある」と説いた宮森の意見に暗に
 同意した。そんな平岡の小さな成長を丁寧に表現した演出になっています。
  
  続いて絵麻への作監依頼のシーンですが、木下監督が「原画3年目で早すぎない?」と不安
 を口にしています。しかし井口・宮森が絵麻は成長したので大丈夫だと言い返すくだりで客観
 的に絵麻もまた成長したんだなと感じさせる内容でした。 
  
    
Bパート>>
  
  おでんパートの新川と飲んでいるもう一人の名前が判らず(汗)ので母親色指定と呼びますが
 息子が成長してアニメの仕事をしたいと言っている、でも平岡みたいになるのかな。と成長と
 その後の不安を話しています。
  
  ここで突然、ほぼモブに近かったこのメンバーが登場したわけですが、ここは酒・成長・
 仕事をキーワードにした別視点の物語をシーンを統一しつつ、3パターン描いています。

  まず、いわゆる「普通」の社会人(新川)の姿、次に声優しずかの「仕事がない」社会人の姿。
 最後に「環境に恵まれなかった」社会人(平岡)の姿を描いています。この一連のくだりで
 視聴者に「どんな人にもそれぞれ悩みがあるのだな」と思わせてから、平岡のシーンで
 「それでも平岡は立ち直りつつあります」と結びます。

  この手法によって平岡が身近な存在になって、視聴者も平岡を素直に応援できるのだと
 思います。  
   
    
総括>>

  物語りも終盤に差し掛かり、レギュラー陣の成長をキーワードにコンパクトにまとまった
 いい話でした。SHIROBAKO的にリアルな脚本は次回が最後で、次回の後半くらいから
 はアニメーションとして面白く脚色された最終回へと突入します。   

 あと2話、合間を見つけてレビューできればと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
 
 動画は↓で見ることが出来ます。
 
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

2015年11月3日火曜日

(再)SHIROBAKO #21「クオリティを人質にすんな」

※(再)表記について
 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。
 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
 
--
  
Aパート>>
 
  まるで脱獄のような脱出方法を試みる演出の「池谷 ひろし」だが、その先を行き先を読み
 先回りする製作の矢野。10話グロス先のACツチノコ社長である磯川が武蔵野アニメーション
 にやってくる。平岡は磯川が自分や矢野と同じ専門学校の同期であることから、夢を現実に
 しつつある磯川に少し苛立ちを覚える。
 
  次の休日、3Dクリエイターの美沙は声優の坂木、アニメーターの絵麻を引き連れて遊園地に
 来ていた。目的はジェットコースターに乗り迫力のあるモーションを研究する為である。
  
  そうこうしている内についに第一話オンエアの日が訪れる。会議室に集合してオンエアを
 視聴した武蔵野アニメーションのメンバー。みんなの情熱に支えられた第一話はキーワード
 ランキング1位に輝いたのだった。 
 
 
Bパート>>
 
  宮森はアニメーターの瀬川から、製作の平岡に大して強烈なクレームを受ける。その中で
 「(平岡に)もう二度と(カットの回収に)来させるな」と手酷い依頼を受ける。
  悩んだ宮森は磯川に相談しつつ、スケジュールとクオリティのバランスをとるために自分に
 何が出来るのかと考えるのだった。
  
  翌日、平岡を屋上に呼び出した宮森は、12話の製作を平岡のままで進めると伝える。唖然
 とする平岡だが宮森の出したいくつかの条件は素直に従うのだった。
  夜、プロデューサの渡辺が他社の役員と酒を飲んでいると、宮森の話題になりその場に宮森
 も呼び出される。その場の会話で他者の役員は宮森を「製作らしい面構えになった」とほめる
 のだった。   
  
       
-----
  
Aパート>>
 
  最初はヤル気なし製作「平岡」のキャラ背景掘り下げとなりました。前回演出家の
 円(まどか)と揉めた時にも言われていましたが、連れてくるアニメーターの品質が悪く
 クオリティよりスケジュールが守れればよいという考え方が原因のようです。
  
  でもそういう作品は確かにありますよね。だいたいコケますね。管理人(緑茶)のように
 観察めいた見かたをしていなくても、手を抜いている作品はやはり「熱量」を感じないの
 だと思います。
  
  少し重い話題から緩急をつけてジェットコースターのコミカルなシーンに変わるのですが
 平岡のシーンをかなりリアルに演出しているのに対して、こちらはSHIROBAKOでは
 殆どみることのない位に砕けた作画になっていました。
  
  こういう表現方法は勉強になりますね。視聴者への表現にも緩急をつけて見せていくのは
 流石プロだと思います。  
  
    
Bパート>>
  
  このあたりから平岡更生へのシナリオとなっていくのですが、この時点では自分を必要だと
 認めてくれている宮森に一定の理解を示した程度です。この後、徐々に前向きになっていく
 平岡の姿を(放送当時)興味深く視聴していたのを覚えています。
 
  一方、宮森については平岡の件を通して製作の悩みどころのひとつであろう「クオリティと
 スケジュールのバランス」について考え、自分なりの答えを出したことで製作として少しずつ
 成長してく模様が描かれています。 
  
  その変化(成長)を分かりやすく視聴者に伝える手段として、宮森が就職活動で面接を受け
 不採用となった他社の役員から、「製作らしい面構えになった」と言われる訳です。
  
  ここまでの物語で大分宮森の苦労を見てきたせいか、まるで視聴者である管理人がほめられ
 たようなうれしさを感じたシーンでした。こういう感情移入ができる作品は本当に面白く
 よく出来ていると思います。  
   
総括>>

 平岡・宮森・タイタニックと不安要素がどんどん前向きに変わっていきます。しかしまだ
 原作者トラップが残されています。あのシーンを見直すのが楽しみです。 
 
 あと3話、合間を見つけてレビューできればと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
 
 動画は↓で見ることが出来ます。
 
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

2015年10月21日水曜日

(再)SHIROBAKO #20「がんばりマスタング!」

※(再)表記について

 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。

 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
 
--
  
Aパート>>
 
 最終話の脚本を考える製作会議、作中の主人公アリアがどうして飛ばなくなったのか、また
 どうすれば再び飛ぶようになるのかと頭を抱える面々。
 次第に話は作品から離れて、なぜ自分たちがアニメ製作の仕事をしているのかという話題に
 代わって言った。
 
 結局結論も出ず会議は終了となったが、脚本家の舞茸に弟子ではないが弟子のような存在に
 なった今井みどりが舞茸から出された課題を見てもらっていた。
   
 そこへ平岡が通りかかり「女は簡単にチャンスがもらえていいよな」と捨て台詞を吐くのだった。
 
  
Bパート>>
 
 翌週、何とかシナリオが出来た舞茸は再び会議に臨んでいた。監督のOKも貰いセリフに着手
 することで合意し、帰路に着いた。その帰りにみどりに呼び止められて、自分は女だからとか
 そういう甘えで仕事はしていないと突然宣言される。舞茸はみどり(平岡とは知らないが)
 誰かに何か言われたのだろうと察して、自分がそう思っていればいいんだよ。とやさしく
 気遣うのだった。

 その頃、平岡は演出家の円(まどか)と口論になっていた。平岡の悪態と平岡が紹介した
 アニメーターの質が悪いことが原因だった。次第にエスカレートし暴力沙汰になる寸前で
 総務の興津が仲裁に入り事なきを得た。(事後、社長の説得もあり和解した)
 
 ケンカの件を会議で話題にすると、ケンカの理由がまどかの言葉が平岡の心につきささった
 ことにあり、これを作中に置き換えることで舞茸はアリアが飛べなくなった理由に気が付く。
 そして最終話の脚本に重みのある背景が追加されることとなった。  
  
       
-----
  
Aパート>>
 
 これまで登場してきた色々な人物が、何故アニメ製作の仕事をしているのかという質問に
 それぞれの立場を踏まえて回答していくのですが、みんな結局は「好きだから」になって
 しまうあたりで、好きなことを仕事に出来るなんて素直にうらやましく、好きでないと
 やってられないのだろうと思ってしまう管理人です。
 
 後半の平岡のひどい捨て台詞ですが、正直仕事がない側からすると僻(ひが)みたくなる
 気持ちも判るような気がします。

 たまたま仕事が順調なあいてが女性だったのであのセリフなのでしょうが、きっと男性が相手でも
 違った形で僻むのだろうなと思います。
 
 しかし現実は努力した人がやはりチャンスは多く掴むし、しなければ幸運を待つしかないので
   しょう。そんな深みのある話のパートでした。  
 
    
Bパート>>
 
 平岡VS(ヴァーサス)まどかの大喧嘩シーン。SHIROBAKOには珍しいバトルシーンで
 したが、あまり直接的な表現はなく、タップ(原画を束ねる道具)が飛び交う程度です。
 それでも声優の迫真の演技で非常に迫力のある内容となりました。
 
 そのケンカからヒントを得て舞茸が「アリアの飛ばない理由」にたどり着くわけですが、こういう
 流れるような脚本をかけるSHIROBAKOのスタッフは本当に優秀だと思います。
 
 この話のように視聴者が納得できる経緯を持ってるようなシナリオの書き方を管理人も実践して
 行きたいと思っています。 
   
総括>>

 残り話数も少なくなってきましたが、SHIROBAKOは失速せずに物語を突き進めてくるので
 見直すのが楽しみです。 
 
 あと4話、合間を見つけてレビューできればと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
 
 動画は↓で見ることが出来ます。
 
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

2015年10月15日木曜日

(再)SHIROBAKO #19「釣れますか?」

※(再)表記について

 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。

 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。
 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
 
--
  
Aパート>>
 
   タイタニックの演出が降りて、スケジュールが立ち行かなくなって暗礁に乗り上げた宮森を
  見かねた矢野は自らタイタニックへヘルプ要員として助力することを申し出た。
 
   タイタニックに入った矢野は進行を把握し、降りた演出の代わりとして髭仙人こと
  池谷 ひろしに依頼することを決める。池谷は俗に言う仕事嫌いで生活が苦しくても働かない
  方針だったが矢野の強引ともいえる勧誘で演出を引き受けることになった。
 
   その頃宮森は、社長に連れられて武蔵野動画という、武蔵野アニメーションの前身となる
  会社の跡地を訪れた。
  
Bパート>>
   
   武蔵野動画にて宮森は丸川社長の現役時代を垣間見る。現役時代の丸川社長の周囲には
  今も現役で活躍するアニメータ杉江 茂や美術の大倉 正弘が若手として第一線で活躍しており
  宮森の「目先の仕事に追われていい作品を作る余裕がない」という悩みに対して
  「いつの時代もそんな余裕はない、でもいい作品は作れる」と解を示すのだった。
       
-----
  
   丸川社長の過去話がとても興味深いストーリーでした。パソコン主体の今のアニメ製作とは
  一味違う昭和の雰囲気満載のアニメ製作の現場が見ることが出来て勉強になりました。
    
  
Aパート>>
 
   タイタニック沈没です(笑)でも矢野がすかさずフォローに入り、スケジュールの立直しに
  着手して一安心。
  
   劇中でも言ってますが、ダメ会社ぽっく書かれているタイタニックですが、そもそもダメな
  状況に追い込んだのはムサニ(宮森)でタイタニックはスケジュールを挽回しようと矢野を
  受け入れて追い込みを掛けている模様です。
  
   やはりタイタニックはやれば出来るんですよねー。

   そして仕事から逃げる大人「池谷」登場です。矢野が「仕事をしない大人がいるとは思いま
  せんでした。」と池谷を罵るシーンですが、ニートの管理人にはグサリいや、グサグサグサッと
  心をえぐられるセリフです。(私の場合は仕事の方が来ないのですが(笑))
  
    
Bパート>>
 
   このパートと特殊エンディングは必見です。昔のアナログ風のアニメをデジタルで再現した
  上にかなり難しいとされるカメラワークを見ることが出来ます。
  
   とくに難しく今は殆どCGになっている、走る動物をカメラが回り込むシーンを久々にみま
  した。

  人間に対するカメラの回りこみ(もしくはカメラへの回り込み)は古くは「ハイスクール奇面組」
  のエンディングや最近では「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」のオープニングでも
  見かけるのですが、動物になると特殊なデッサン力が必要らしく、ほとんど見かけません。
   
  そして特殊エンディングと、美術の大倉が書いている背景がメチャ上手いのでSHIROBAKO
  のなかでも是非見てほしいストーリーです。  
 
   
総括>>
 
   通常のSHIROBAKOの世界で表現されているアニメ業界ですら、「精神論」「根性論」が
  闊歩するちょっと旧世代的なワーキングスタイルだと思っていたら、昔はもっと凄かったので
  随分変わったのだと考えを改めるのによい話でした。
   
   まさに今、ナウのアニメ業界ってどうなんでしょう。気になりますね。
 
 あと5話、合間を見つけてレビューできればと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
 
 動画は↓で見ることが出来ます。
 
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

2015年10月5日月曜日

(再)SHIROBAKO #18「俺をはめやがったな!」

※(再)表記について

 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。

 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
 
--
  
Aパート>>
 
  第一話の収録風景からスタート。新人声優の鈴木は、他に代表作もないため
 気合が入りすぎて空回りしている。
 
 一時休憩となり、タバコブースで監督やプロデューサが相談した結果、宮森が
 鈴木に声を掛けに行き、なごませることになる。だがやはり力が入りすぎて演技が硬く
 OKがでない。
 
 打開策のないまま演技を続ける鈴木に、音響監督が「飲んだペットボトルどうしたの?」と
 問いかける。「捨てちゃいました」と力まずに答える鈴木に「はい、そのままもう一度」と
 自然に演技する指導を行い見事にOKがでる。
  
  1話の収録が何とか無事に終わった頃、作品の背景をベテランである大倉に依頼すべく
 居酒屋で泥酔している大倉のもとに宮森は足を運ぶ。大倉はかなり酔っていたがなんとか
 名刺を渡し、仕事を発注することが出来たが大倉はすぐに酔い潰れてしまった。 

 
Bパート>>
 
  朝礼のシーンになる、相変わらず平岡は朝礼に来ていない。タイタニックが15時になっても
 電話にでないとぼやいていると、やっと平岡も出社。相変わらずのマイペースである。
 
  宮森は美術の渥美を連れて、マンションの一室がスタジオになってる大倉のもとに
 打ち合わせにおずれた。だが、大倉はすっかり忘れており、仕事を請けたことを
 「なかったことにしてくれ」と拒絶する。 
 
  渥美と共に説得するが、なかなか首を立てに振らない大倉を納得させたのは、社長の名前と
 宮森が社長から渡されて持参した手土産の菓子だった。

  会社に戻るとタイタニックからカットがあがってくる、だがそのカットは演出チェックして
 いるとは思えないひどい仕上がりだった。
 
 クオリティーをあげるようにタイタニックの演出家に注文をつけたところ演出家が仕事を
 下りてしまう。
 
 そんな状況で、仕事を請けたはずのベテラン大倉との連絡も付かなくなりパニックになってしまう
 宮森。そこへ頼れる先輩である矢野が復職したのだった。
 
-----
  
  声優のシーンは、同じお仕事系アニメの「それが声優」とはまた違った声優目線ではなく
 製作目線での物語になっており、音響監督の熟練の職人技がよく表現されていました。 
 
  
Aパート>>
 
  新人声優の中の人(つまり新人声優の役を演じている声優さん)は、金元寿子さんで  
 実は超売れっ子の声優です。代表作はイカ娘のイカの人とか琴浦さんの琴浦さんです。
 
 さすがの表現力で、緊張している新人声優が演技する場面での「捨てちゃったから」という
 セリフと、音響監督の指導で緊張がほぐれた場面での「捨てちゃったから」という同じ
 人が違う心理描写で言う場面をうまく演じ分けていました。
 
  同じ声優を題材にした「それが声優」を見終わった現在だと、同じ収録現場でも製作目線と
 声優目線では大分見え方が違うんですね。製作からすれば収録はアニメ製作の工程の一部で
 あって、声優からすれば常に勝負を強いられる最前線なわけですね。
 
 両者共に作品を作り上げるという目的は一緒なだけに、目線の違いは興味のあるところです。
 こういう違いをうまくキャラクターデザインに落とせる作家はきっと面白い本が書けると
 思います。
 
  作品の話に戻ると、後半は「飲みニケーション」の話でした。SHIROBAKOは
 タバコ会議や飲みニケーションなど、ちょっと一世代前な雰囲気のコミュニケーションが
 作中によく登場します。
 日本たばこ産業株式会社による調査によると、平成元年時点では働き盛りといわれる
 30代(男性)の喫煙率は68%だったそうです。現在は36%まで低下しているので業界全体の
 喫煙率が高いのか、少し古い時代の業界の姿なのかもしれませんね。
 
 引用元://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html
 
   
Bパート>>
 
  ついにタイタニックがその片鱗を現し始めました。タイタニックの仕事は雑というか
 熱がないというか、いい加減というか、主人公の所属する武蔵野アニメーションとは
 対極の位置にある製作会社です。
 
  ただそれでもリアルに感じるのは、いい加減でもやれば出来る子なんですよね。
 今回の作中では宮森が結構むちゃな電話をしています。
 「カットが遅い。1カットもこっちに着てないから明日には下さい」
 これってこの状況まで放置したデスク宮森にも責任があるのに完全に棚上げして
 タイタニックに何とかしろっと言ってるとしか思えませんがタイタニックは翌日に
 カットを提出してます(いい加減だけど)
  また、この後の話では遅れを取り戻すために矢野がタイタニックに乗り込んで
 陣頭指揮をとりますが、矢野のスパルタな進行下でもちゃんと仕事をこなしてきました。
 なので、業界に生き残れないほどダメな会社ではなく、程よくただ雑な会社なので
 なんとなくアリそうというリアリティが生まれているのだと思います。
    
   
総括>>
 
  相変わらずSHIROBAKOの背景はきれいですよね。作中も何度も美術について
 スポットを当てているので、実際の制作会社が美術も他部署同様に大事にしているので
 しょう。
 
 あと6話、合間を見つけてレビューできればと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
 
 動画は↓で見ることが出来ます。
 
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

2015年9月4日金曜日

(再)SHIROBAKO #17「私どこにいるんでしょうか…」

※(再)表記について
 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。
 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
 
 最近SHIROBAKOばっかりレビューしている気がします(汗)
--
 
 原作者からのリテイクという難関を乗り越えた武蔵野アニメーションのメンバー。
 一息つくまもなく再び編集の茶沢から試練が…突然PVを作るように依頼が入る。 
 
Aパート>>
 
 突然の茶沢から電話でPVの依頼がある。締め切りがとても短くザワつく製作陣。
 
 出来てるカット適当に繋げてしまえと中途採用の平岡。
 
 ちゃんと見せたいと言う、新人製作の佐藤と安藤。
 
 渡辺はちゃんと作る方針を選択するのだった。
 
 しかし、想定外の作業の追加で混乱する新人製作の2人。経験がないのでトンチンカンな依頼や
 全体を考えないスケジュールのゴリ押しをしてしまう。
 
  
Bパート>>
 
 場面は変わってデパートのイベント会場。
  
 ウメブーというゆるきゃらの声を担当していた声優の坂木。
 ゆるきゃらの中に入るアクターが熱を出して欠席と言うことを知り、自ら中に入り声をあてながら
 アクションもすることになった。
 
 日が変わり朝礼のシーン、平岡は参加せず遅れて出社する。
 その為に「目の処理の変更」や「社用車が使用できない」という伝達事項を知らなかった。
 宮森にちゃんと朝礼に出るようにと注意される平岡。「明日は出ます」と悪態をつく。
 
 夕方、新人の佐藤から連絡がある。原画回収に向かった帰りに道に迷ったとのこと。
 佐藤の「私どこにいるのでしょうか」というセリフでタイトル回収。
 
 安藤からも連絡があり、電車を寝過ごして遅くなるとのこと。
 
 ミスをして遅く帰社した新人2人に怒ることなく、ちゃんと諭す宮森。
 やがてPVは何とか完成し、会社の屋上で宴会をしつつ出来立てのPVをみて
 感激する一同だった。
 
 
-----
 
 PV製作というイベントを通して、新人2人と平岡の人柄を描いた回となりました。
  
 普通にPV製作だけで話をつくらず、新人達にフォーカスをあてて掘り下げてくるあたり
 SHIROBAKOの脚本は本当に良くできています。 
 
Aパート>>
  
 日常回かと思いましたが、開始3分で暗雲立ち込める感じに。PV作成と言う唐突な出来事に
 新人の安藤、佐藤、中途の平岡、それぞれの思いが表現されていました。
 
 ここでも平岡の「現場主義」的な意見は却下されますが、現実的にはどうなんでしょうね。
 PVをちゃんと作って本編のクオリティーを下げるのか、PVはそれなりにしておいて
 本編のクオリティーを維持するのか。
 
 アニメでは「両方」という最善の選択となるのですが、「どちらか」しか選べなければ
 平岡の方が正しい気がします。
 
 
Bパート>>
 
 このパートはPV製作という過程ではなく、携わる新人達の性格や人物像などが表現される
 パートでした。
 
 この頃から、平岡も少しずつ「武蔵野アニメーション流」に一定の理解を示すように
 なってきました。

 また一番成長の遅い(と感じる)声優坂木もちゃんと成長してると見せる場面もありました。

 この辺の心理描写や各キャラクターの成長を、時間をとって丁寧に表現してくれるので
 SHIROBAKOは大量のキャラクターが登場する割りに、誰がどんな人物で
 どんなセクションなのか判らなくなりませんでした。
   
  
総括>>
   
 タイトルは書きませんが、たまにありますよね、ネタに困ったら新キャラを出して
 使い捨てていくスタイル。
 当然、使い捨てなのでキャラを掘り下げたりせず、キャラクタ同士の辻褄もあやふやです。
 
 そういうスタイルも一概に悪いとは思いませんが、管理人はSHIROBAKOのように
 キャラクターはその世界の住人としてキチンと描かれる作風の方が好きです。
 
 
 あと7話、合間を見つけてレビューできればと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
 
 動画は↓で見ることが出来ます。
 
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

2015年9月2日水曜日

(再)SHIROBAKO #16「ちゃぶだい返し」

※(再)表記について
 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。

 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
--
 
 順調だった「第三飛行少女隊」の製作作業だったが、原作の野亀先生から「なんか」キャラが
 自分の絵と違うとリテイクを受けてしまう。
 
 
Aパート>>
 
 キャラクターに関するところを、全てストップしようとする宮森に「あとから直せばいい」と
 進めようとする平岡。
 
 書き直したキャラクターも再び原作者から「かわいいと幼いは違う」「どんどん悪くなります」
 などとリテイクを連発される。
 
 悩んだキャラクターデザインの井口は公園で一人悩んでいる。そこへ宮森が駆け付けるが
 糸口は見つからない。
   
 キャラクターデザイン以外の作業だけでも進めようとする、宮森と木下監督。
 
 「戦闘機のCG」や「美術」の打ち合わせなどを進めて行く。 
  
 
Bパート>>
 
 
 悩み続ける井口、気分転換に屋上に行くとアニメータの絵麻が体操をしていた。
 一緒に体を動かして気分転換をする。
 
 一方会議室では小笠原が製作陣に「サポートが足りない」とげきを飛ばし
 井口を気晴らしに、バッティングセンターに連れ出した。
 
 その帰り道、ファミレスにて小笠原は自分の新人時代の苦労話を井口らに聞かせる
 
 会社に戻った小笠原は原作者のいう「かわいさ」とは「中性的なものではないか」と
 アドバイスをおくる。
 
 苦闘の末に、井口がなんとか作り出した出来修正案を持って担当編集に直接交渉に臨む渡辺。
 
 ついに原作者からOKの返事をもらう。
  
 
-----
 
 キャラクターデザインに注目した回となりました。Bパートでは放映当時話題になった
 エンゼル体操なる謎の体操が出てきます。
 
 
Aパート>>
  
 頑張れと言うだけで助力しない製作サイドと、自分の殻が破れないアニメーターが
 悪い感じにかみ合ってしまっている様が上手く描画されています。
 
 伏線として平岡の「現場主義」も盛り込まれています。
 ただ、第三者的に聞いていると平岡のいうことも一理あるような気がしました。
 
 パート後半は木下監督の「あなたが主役です」連発と「悲しすぎるエピソード」連発で
 重苦しい雰囲気だった物語を少しだけ和やかにしてくれました。
 
 
Bパート>>
 
 きましたエンゼル体操。ものっすごいキレキレでキャラが動きます。このシーンを
 見たときに、アニメーター気合入っているなと思っていましたが、同感の人が多かった
 らしく、放映後このシーンのみを抽出した映像などが動画サイトにアップされるなど
 好評を得ました。
 
 やはり「魂がこもってる」部分は多くの人が感じ取るのではないでしょうか。
 
 コスプレのくだりを経て井口の渾身のキャラクターデザインを編集者に直接もちこむ
 渡辺のシーン。「太陽にほえろ」調のBGMにのせてタクシーをドリフトさせまくる。
 
 現実離れしていますが、ココもまた物語の心情に乗せた心地よい演出でした。
 
 最後はSIROBAKOらしく、ちゃんとしたハッピーエンド。何か毎回毎回引きで終わる
 アニメが多い中、ちゃんと物語の起承転結をつけるのが好印象でした。  
  

総括>>
  
 見直してみるとSHIROBAKOは、やはり物語りも作画もしっかりしているなぁと
 つくづく思います。

 見始めるととまらないSHIROBAKO。気がつけばレビューがどんどん増えいて行く(笑) 

 あと8話、合間を見つけてレビューできればと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
 動画は↓で見ることが出来ます。
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

2015年8月30日日曜日

(再)SHIROBAKO #15「こんな絵でいいんですか?」

※(再)表記について
 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。

 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
--
 
 製作業務に新人が加わることになり、この回は、新人へ業務をレクチャーするという形で
 A/Bパート共にアニメが出来るまでに通過する、多くの会議を紹介している。 

Aパート>>

 結構盛大な入社式の場面からスタートします。
 
 入社式の場にてこの14話から正式に製作に加わることになる、佐藤 沙羅声と安藤 つばきの
 人物像が軽く紹介される。
 
 続いて場面はシナリオ会議。さっそく安藤のアニオタぶりが発揮される。
 
 その後、ロケハン(ロケーションハンティング)を経て1話目の絵コンテがあがる。
 
 絵コンテをみて、安藤達が驚く「こんな絵でいいんですか?」と。
 (タイトル回収)
 
 原作者と合えないまま、スケジュールの関係でやむなく、作画打ち合わせにはいる。
 
 ここでは、アニメータ初挑戦の久乃木 愛が登場する。  
 
 
Bパート>>
 
 
 新人製作2人をつれて、タローの外回りの説明からBパートスタート。
 
 自宅で描いている原画マン達から原画を回収する。
 
 社内に戻ると「作画監督打ち合わせ」「美術ボード打ち」「色彩決定打ち」
 「CG打ち合わせ」と打ち合わせが続く。
 
 また、CG打ち合わせにて作業量が多いと言うことで外注することになる。
 外注先は、主人公の後輩(藤堂 美沙)が在籍するスタジオ カナブンとなる。
 
 その後「撮影打ち合わせ」「劇伴打ち合わせ」と一連の打ち合わせが終わる。
 
 順調かに思えた製作作業だが、ここにきて原作者からキャラにリテイクが出る。
  
 「宮森、全作業ストップだ。全部やりなおしだ」とシリアスな渡辺プロデューサが
 主人公(宮森)に告げるシーンで次回へ続く。 
 
 
-----
 
 王道実直な「お仕事紹介回」となりました。製作に新人が入ることで相対的に
 宮森の成長も感じることが出来ました。
 
 
Aパート>>
 
 「シナリオ会議」「ロケハン」「作打ち」をメインに紹介していました。
 主人公の宮森が会議に出席しているため、宮森視点で物語を進めるとどうしても
 リアルになりすぎて物語が単調になるからか、宮森の妄想上のキャラクターである
 ミムジーとロロがとても活躍していました(笑)
 
 シナリオ会議では「雑談みたい」とかロケハンでは「この後の宴会がメイン」とか
 毒が多いミムジー。宮森の妄想だとすれば「黒宮森」といった感じです。

 そしてロケハンでは必死に雲を撮影する美術の渥美。いや、雲はロケハン関係ないだろと
 突っ込みたくなる描写でした(笑)
 
 
Bパート>>
 
 「作画監督打ち合わせ」「美術ボード打ち」「色彩決定打ち」
 「CG打ち合わせ」「撮影打ち合わせ」「劇伴打ち合わせ」と一気に来ました。

 この情報量。打ち合わせという地味な作業を面白く見せるためのテンポのよさ。
 さすがSHIROBAKO。

 それぞれの打ち合わせは、「こんなこと決めてますよ」程度に抑えておきつつ
 「でもこんなに作業はあるんでよ」と大変さを視聴者に理解させたうえで
 
 一連の作業も順調だ!・・・からの

 「宮森、全作業ストップだ。全部やりなおしだ」・・・ナベP(驚愕)
 という次回への強い引っ張りを残して終わりました。
  
  
総括>>
 
 Bパートは次回への「引き」の要素が強かったにも拘らず、それを感じさせないように
 きちんと物語は進めつつ、情報量も減らさず、というのが凄いと思います。

 そしてココから「仁義なき原作者との戦い」が始まるわけですが…結局のところ
 障害は「原作者」ではなく「編集者(茶沢)」なのですが(笑)

 あと9話、合間を見つけてレビューできればと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
 動画は↓で見ることが出来ます。
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

2015年8月26日水曜日

(再)SHIROBAKO #14「仁義なきオーディション会議!」

※(再)表記について
 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。

 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
 
 
 前回で声優に対して、オファーされていたオーディション回 


Aパート>>

 オーディションにて、色々な声優が同じ役を演じている。
 何回も聞いていると「耳がウニウニしてくる」と嘆く木下監督。

 場面は変わって、喫茶店で美術の「渥美」と再度打ち合わせ。
 オファーを受けるといい返事をもらう。

 事務所に戻った宮森の前に、新しく製作として業界歴5年の平岡が
 現れる。(このときに、業界歴のわりに経歴社数が異様に多いのが地雷臭…)

 ここから、会議室に場面が変わり仁義なきオーディション会議が始まる。
 (タイトル回収)

 紛糾する会議に音響監督が、「政治的なキャスティング臭がする。」と事態収拾した。



Bパート>>

 主人公の声優が決まったものの、他のレギュラー陣について紛糾しまくる
 白熱するオーディション会議。

 時間はAM2:30。全員脱力の中やっと会議は終わる。

 翌朝、ストーリーに関して打ち合わせ。

 その際に、設定製作が不足していると言う認識から、前回の調べぶりが
 評価されて、今井が正式に設定製作として武蔵野アニメーションに参加する。

 ストーリーも固まってくると、自社だけではスケジュール的に裁ききれないことが
 判明し、平岡の進めるスタジオ「タイタニック」に外注することとなる。
 (↑名前からしてやばいが、その通りだった)


-----


 タイトル道り、仁義なき声優オーディション会議

 普通声優のお仕事アニメを作ろうとすると、アフレコの現場やオーディションの様子などが
 かかれそうなものですが、そこはSHIROBAKO。
 
 オーディションの結果を決める会議に着目した回でした。


Aパート>>

 主役を決める会議。

 色々な立場の人が、それぞれの利害関係をぶつけ合う。まさに仁義なき。

 こういう場面を見ると、声優に限らず俳優でも「演技」が全てではないのだと
 感じます。

 やはり、演技が注目されるのは当然ですが、それ+アルファがある人が
 生き残って行くんだなぁと。

 さすがにアニメではそこまでシビアな現実は描かず、多数決となりましたが。


Bパート>>

 引き続き会議。

 ですが、子安・・・いや、枕田のトンデモ発言がすべてかっさらって行った印象。

 この声優さん(子安さん)は、こういう役をやらせると本当にうまいです。
 リアルよりリアルにいそうな、脇役でした>枕田

 そして出ましたタイタニック。名前からして放映当時も「いやな予感しかしない」と
 言われていましたが、結構登場は早かったんですね。

 時間をかけて沈没したのでしょうか(笑)


総括>>

 前回のロケーションをハイテンポで変えて行く構成から一転して、1つの場面を
 じっくりとにみせる形に。

 作り手から、ここはちゃんと見て欲しいとメッセージが強く感じられます。
 
 現実では、もっと強く利害関係がからんでいると思うので、会議を纏めるのが
 本当に大変そうです。 


 あと10話、合間を見つけてレビューできればと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
 動画は↓で見ることが出来ます。
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

2015年8月23日日曜日

(再)SHIROBAKO #13「好きな雲って何ですか?」

※(再)表記について
 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。

 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)

 #12までのあらすじ。
 
  主人公「宮森 あおい(みやもり あおい)」は、高校生の頃からアニメ製作に関わる
 仕事がしたいと考えており、数社面接落ちをへて「武蔵野アニメーション」に制作進行として
 入社した。
 
  そして「武蔵野アニメーション」ではオリジナルアニメ「えくそだす!」を担当するも
 色々な問題に直目する。
 
  宮森は持ち前のガッツと主人公パワー(幸運)により、これを脱し、クリスマスの日に
 「えくそだす!」は無事に最終回を迎えたのだった。

 
  そして今回、年は変わってお正月。 


Aパート>>
 
  社長の年頭挨拶からスタート。挨拶にて、大人気漫画の「第3飛行少女隊」のアニメ化が
  武蔵野アニメーションで行われることが告げられる。
 
  そして、その製作デスクに主人公「宮森」が抜擢されたのだった。
 
  早速、原作を読み、監督の「木下」に仮スケジュールをもって打ち合わせにいった主人公。
  
  だが、キャラクターデザインに当て込んでいた「小笠原」は辞退し、変わりに「井口」を
  推薦する。


Bパート>>

  木下と共に、美術の「渥美 裕治」に仕事のオファーをしにいくが「保留」とされてしまう。
 
  結果待ちの間に、「戦闘機」について図書館で調べていた宮森に、高校時代の後輩
  今井 みどり(いまい みどり)が手伝いをかってくれる(←これが後に大きな転機となる) 
 
  一方、同じく高校時代の同級生、声優志望の坂木 しずか(さかき しずか)にも
  「第3飛行少女隊」のオーディション参加のオファーが事務所に入る。
 
  同じ頃、アニメ関係者は、そろって原作の出版社にアニメ化始動の挨拶にいったが
  原作者とは多忙を理由に会えず、編集者一人に挨拶することになる。
  (↑これが後に大きな地獄になる)

-----

 管理人お気に入り「SHIROBAKO」の再レビューです。
 1期からにしようか迷ったのですが、さすがに古すぎると思いまして2期からにしました。

 再レビューにあたって、移転前のサイトと同じことを書いても(自分的にも)面白くないので
 当時のリアルタイムで見ていた観点とは別で、最後まで見ているからかけるレビューを
 書いて行こうと思います。


Aパート>>
 
 年頭の挨拶。漂う昭和臭。
 
 今の企業もこんな行事するのでしょうか・・・なんか年頭だろうが年始だろうが行事などはなく
 バリバリ働けや!って勝手なイメージを持ってます(笑)
 
 さておき、デスク宮森誕生です。後の心労も露知らず…このころは、まだどこか呑気さが
 残ってます。
 
 木下監督との話し合いの場面で、デスクは監督と、どんな苦しみも一蓮托生と言われても
 宮森はポカーンでした。
 (実際には、今回は監督よりデスクの方が大変だったケースになるのですが…)    
 
 さりげなく、万能だった「小笠原」さんは脇へ置いて若手の「井口」がINします。
 これもいい伏線でした。  


Bパート>>

 冒頭でタイトル回収。その後は図書館ネタで今井が本格参戦。
 
 声優オーディションネタで「坂木」も本格参戦。(かと思ったら…声優の壁は厚い)

 続いて原作者に会えない伏線。編集の「茶沢」はこの時からヤバイ雰囲気しか
 出していませんでしたが予想の直上を行くヤバイ人でした(笑)
 
 このパートのわずか数分に、美術・調査・ロケハン・原作・声優の話を入れてくるあたり
 内容が濃すぎて驚きます。さすがSHIROBAKO。 


総括>>

 久しぶりに13話を見直してのレビューとなりましたが、SHIROBAKOは相変わらず
 1話あたりの情報量が多いですね。

 ちゃんと聞いてないと伏線とかバンバン溢しそうです。

 あと11話、合間を見つけてレビューできればと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m


 動画は↓で見ることが出来ます。
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime