<あらすじ>
異世界へ転生した、ごく普通のサラリーマン・神城タケル。
剣と魔法の世界『マデウス』で新たな人生をスタートすることになった彼には、数々の能力が備わっていました。
身体能力の強化にとんでもない魔力、そして価値のあるものを見つけ出せる探査能力。
与えられたチート級の力を駆使して、タケルの異世界大旅行が幕を開けます。
<レビュー>
本作は、シナリオに軸足を置いた異世界チート系のアニメです。序盤こそ能力が物語を引っ張っていましたが、話数を重ねるにつれ、主人公の万能ぶりそのものを楽しむ作りになってきたと感じます。
マスコット的存在に加え、不足していたヒロイン枠にも仲間が加わり、パーティが賑やかになっていく様子は、王道ながらやはり楽しい見どころです。
一方で本作のヒロイン像は、いわゆる“人間的な可憐さ”に寄せず、人外要素の強いキャラクター(例:「いつも汚いエルフ」「馬の姿の女神さま」など)で構成されています。台詞や振る舞いも含めてギャグ寄りの造形が多く、たとえば語尾が「ひひーん」になるようなシーンもあります。
この設計から、作者が積極的にラブコメ的な絡みを抑え、世界観と探索要素を前面に置いている意図が伝わってきます。恋愛を足すと要素が渋滞しやすいタイプの作品だからこそ、あえて“外す”判断をしているのだと思います。
とはいえ、キャラクターデザインはもう一歩洗練できたのでは、という印象もわずかにあります。ヒロインの女性的な魅力を控えた結果、モノノケ感が前面に出すぎるシーンがあり、そこを魅力として楽しめる一方で、ヒロインが少しかわいそうに映る瞬間もありました。
進行テンポは非常によく、1話で1エピソードがまとまり、次のエピソードの導入まで進むことも多いです。裏を返せば、1話見逃すと展開の把握が難しくなる場合がありますので、見逃してしまった際は各配信サービスで追いついておくと、次の回をより楽しめます。
まもなく最終回ということで、かなり序盤から伏線が張られていたヒロイン・ブロライトにスポットが当たるエピソードに突入しました。どのような着地で締めくくるのか、非常に楽しみにしています。
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