<あらすじ>
魔術への探求心が止まらないロイドが次に目をつけたのは「神聖魔術」!
その習得のため、教会を訪れるロイドたちだったが……?
原作シリーズ累計発行部数800万部突破の異世界魔術バトルファンタジーが、いよいよ新章“教会編”に突入!
<レビュー>
第2期第5話までのレビューです。
本作は、かつて魔術師だった主人公が転生し、圧倒的な魔力と知識を持った状態でさらに魔術を極めていく物語です。
第1期では、魔術の実験や知識探求の描写が印象的でしたが、第2期では実戦パートと仲間の活躍に焦点が当てられている印象です。
第1期後半からの傾向として、仲間たちが苦戦する敵を、主人公が軽く片づけるという爽快展開が特徴でしたが、
第2期ではその描写がさらに強化されています。
また、コミカルな描写が随所に挿入されており、特に戦闘中にゆるい画風を織り交ぜることで、主人公の“圧倒的な余裕”を際立たせる演出が多く見られます。
仲間たちが驚くシーンでも同様の演出が使われており、メリハリをつけるための工夫だと思われます。
ただ個人的には、この日常系のゆるい画風がバトルシーンに入り込むことで、せっかくの緊張感が削がれてしまうようにも感じました。視聴者によって好みが分かれそうです。
第2期全体の印象としては、テンポがやや落ち着いた分、会話やサブキャラクターの掘り下げが増え、群像劇的な雰囲気が出てきたように思います。
特に、サブキャラクターたちが苦戦し、主人公が最後に圧倒的な力で片をつけるという「当て馬構造」はより顕著になりました。
主人公が“ラスボス的なポジション”として悠然と構えているような描写も目立ちます。
その一方で、視聴者の中には「どうせ最後は主人公が出てきて勝つんでしょ」という先の展開が読めてしまう点に対して、
緊張感が薄れると感じる人もいるかもしれません。
この点に関しては、最強系主人公の圧倒的制裁を楽しむ層と、出来レース的な展開を退屈に感じてしまう層に評価が分かれそうです。
演出やテンポに変化はあるものの、物語の骨格や演出の流れは第1期をしっかり踏襲しており、
第1期を楽しめた方なら、今期も十分楽しめる内容になっていると思います。
魔術バトルとスーパーチート主人公の魅力を引き続き堪能できる第2期。今後の展開にも期待です!
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