<あらすじ>
咲太の中学時代のクラスメイトで、現在は同じ大学の看護学科に通う赤城郁実。
ある日、SNSに書き込んだ夢が次々と正夢になると噂されている「#夢見る」の話を聞き……。
<レビュー>
今回のヒロインである赤城郁実の思春期症候群は、「パラレルワールドの自分と入れ替わる」という現象でした。
これは、1期で描かれた「桜島麻衣と豊浜のどかの姉妹入れ替わり」に近い、発展型といえる構造です。
前回の広川卯月編よりも、SF的な設定が強く打ち出されており、シリーズの原点に近い不思議さが戻ってきた印象で楽しめました。
ただ、視聴中にいくつかの疑問も残りました。
たとえば、パラレルワールドの自分と体に文字を書くことで連絡が取れるという設定、
そして同窓会で誰からも赤城が認識されなくなるという描写。
これらは、単一の症候群としては整合性に欠けているように感じられました。
視聴者の理解としては、
「入れ替わり」(姉妹編の亜種)
「体の異変」(かえで編の要素)
「存在が認識されない」(麻衣編の要素)
の3種類の思春期症候群がミックスされたような状況に見え、やや混乱を招く構成になっていたとも言えます。
1期に比べて物語構造が複雑化した影響か、説明不足が少し気になりました。
一方で、これらの説明不足は、今後明かされていくであろう2期のメインキャラクター「霧島透子」に関わる伏線である可能性もあり、「わざと謎を残している」と考えれば納得がいく部分もあります。
毎回、1期のヒロインたちがチラリと登場し、成長した姿を見せてくれる構成は非常に好印象です。
特に「双葉理央」が説明役として続投していることで、物語全体の骨格に一貫性が保たれていると感じます。
物語は後半に突入し、いよいよ「霧島透子」の行方を追う本筋が動き出します。
この不思議な連鎖が、どのように繋がっていくのか――今後の展開が非常に楽しみです。
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