Nサークルから、フリーゲーム「ハロルドの日常」がリリースされました。本日は、私も制作者の一人として紹介します。
<あらすじ>
ある砦で1年に1度の賭博大会が行われ、成り行きで参加することになったハロルド。しかしギャンブルに目覚めてしまい、砦の住人たちから合計1000万Gの借金を作ってしまいます。仲間たちはあきれ果て、借金返済に関与せず、ハロルドは「日雇い勇者」として働く日々を送ります。
<レビュー>
「日雇い勇者」の1日を描いたシンプルな短編RPGです。盗賊が砦に攻め込んできた際に仲間を集めて撃退するだけの内容で、バトルは省略されています。ゲームは基本的に1画面で完結し、エディター上でもテストマップとメインマップ、エンディングマップの3つしかありません。
バージョン1.01からは占いの部屋にも行けますが、そのエリアも同じマップ内に収まっています。勝利条件となるフラグを立てるためのギミックが多彩で、お使いミッションや訓練、かくれんぼといったミニゲーム的な要素も含まれています。反射神経が問われる訓練では、失敗すると難易度が下がる仕掛けもあり、プレーヤー目線で工夫された仕様です。
ゲームに慣れているなら10分程度、慣れていなくても30分でクリアできる短編RPGです。特にNサークルのゲーム広場版では、細かいバグも修正されているのでお勧めです。
(Nサークルのゲーム広場)
https://n-cr.com/cn1/pbgame/pr/
【編集後記】
オリジナルは「30分でエンディングまで作る」という驚異的な企画で生まれた作品でしたが、その品質は「30分仕様」ゆえにシンプルなフラグ管理に留まっていました。セリフも最低限で、企画を知らないプレーヤーからは「雑」に見える部分もありました。
そこで演出を強化し、見た目に魅力を加え、さらにミニゲームやコミカルなNPCセリフを追加して魅力ある短編RPGとして完成させました。追加作業に約30時間を費やしており、最低限の水準には達していると思います。
このゲームには規模に見合わない多くのフラグが管理されており、進行不能バグが出やすい構造でしたが、オリジナルを作成したシコラ氏の担当部分ではフラグミスがなく、制作者として多くのことを学ばせていただきました。



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