本作の2期目となります。異世界と日本がGATE呼ばれる門で繋がり異世界の
軍隊(帝国軍)が侵略戦争を日本に仕掛ける。
しかし文明の差は歴然で自衛隊の圧勝により、異世界の軍隊は撤退を余儀なくされる
日本は反撃を好まず、異世界の統治国家にあたる「帝国」との講和を推進するの
だった。
【あらすじ】
ついに帝都に戻った伊丹一行。
ピニャの救出を一刻も早く行ないたい伊丹は、自衛隊の上官に対し、「個人的な行動です」
として、自衛隊としての後ろだてがなくても絶対に行くという決意を見せる。
実は自衛隊としても、「ピニャ姫」という講和派の要を救出できていないことに一定の
問題意識があったようで、伊丹が救出に行ってくれるのなら「渡りに船」のような
状況らしく、栗林、黒川をはじめとする「チーム伊丹」が支援することを了承して
くれるのであった。
炎龍退治の功績者として、場内に招かれていたレレイとロゥリィの下男に扮し、帝都城内に
侵入する伊丹。
交戦はなるべく控え、レレイとテュカの「睡眠魔法」で警備隊を眠らせて、しずかに
着実に、任務を遂行する。
一方、王の間では「ピニャ姫」が牢獄から呼び出され、尋問されていた。
ゾルザルは、圧倒的な武力で帝都を制圧し、要人を確保した自衛隊が、何故、そのまま
城内に攻めてこないのか、それが知りたかったのだ。
その場に、レレイの魔法が扉を破壊した伊丹・レレイ・ロゥリィの3人が正面から突入する。
伊丹は、王の間の兵に問う。
「城内の兵が全て眠っており、戦力はココにいる兵士だけである。この状況で、この
「死神ロゥリィ」と戦いたいヤツはいるか」と。
後ずさる兵士達にイラだつゾルザルは、「ジャイアントオーガ」という巨体の人間型
モンスターを伊丹たちに差し向ける。
だが、炎龍も倒したこの3人からすれば、ちょっと大きい帝国兵程度の扱い。
早々に撃退されて、ゾルザルは手ごまを全て失うことになる。敗北を認めることの出来ない
ゾルザルは「ならばオレ自身が、伊丹とサシで戦おう」と伊丹に詰め寄る。
そこに一発の銃声。銃弾はゾルザルの背後から肩を掠めるように打ち込まれており
一瞬の恐怖にゾルザルの動きが止まる。
伊丹はピニャを保護すると、ゾルザルに告げる。
「あなたがどこにいても、私たちの手は届く。いつも向こうから狙っている。レレイの
命を狙うのを辞めて欲しい。そしてピニャ殿下を渡してもらう。さもないと、今度は
あなたの頭に、この弾が飛んでくることになりますよ」
こうして、ピニャと(ついでに)皇帝も救出した伊丹一行は、帝都を抜けてイタリカへ
向かうのであった。
10日後
ピニャは皇帝から、皇太女に任命される。時代は次の世代へと流れていく。
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【感想】
最終回です。ヤバイです。スゴイです。
何がすごいって、脚本も映像も全てです。
では、脚本から。
脚本の素晴らしい部分は、GATEを綺麗に終わらせて、ちゃんと幕を引いたところ。
原作であった多くの描写の中から、アニメとして必要な部分だけを完璧に抽出し
ムダのない濃縮された脚本でした。
1期目のときは、2期目が決まっていたので「2期目への引き」が強い最終回でしたが
今回は3期目は未定ということなので、殆どの主要な伏線を回収し、物語として完結
させました。
その上で、ちょっとだけ伏線を放置して、3期があれば見たいと思わせるような絶妙な
バランスを残しており、とても良く練りこまれた珠玉の脚本であると思います。
次に、映像。
戦闘シーンは、こだわりの感じるカットの連続でとても迫力のあるシーンでした。
レレイの魔法攻撃も、よくみるとちゃんとロゥリィと連携して攻撃していたりします。
そういうキャラクターの立ち回りを、迫力のある映像で見せる為に、カメラワークが
とても立体的で、良くある2次元的なアニメ流の戦闘シーンではなく、実写映画のような
臨場感のあるシーンでした。
戦闘シーンだけでは、ありません。
何といっても、各キャラの各表情が非常に豊かで、悔しがるゾルザル・あらぶるゾルザル
・畏怖するゾルザルとゾルザルだけでも、とても多くの表情が描かれています。
どの表情も秀逸で、その場面のキャラクターの心情に対する拘りを強く感じました。
そしてラストの群衆のCGシーン。以前のGATEでも群衆をCGで表現したシーンが
あったのですが、そのときは「動きがロボットのよう」でやや不自然なシーンになって
いました。
それが、今回の群衆のシーンでは大幅に改善され、手描き部分とうまく住み分けて違和感の
ない群集シーンになっていたのも管理人としては感動しました。
総括>>
綺麗にまとまったGATE最終話ですが、原作は実はもう少し先まであります。2期が
好評で関連商品が売れれば、お話はあるので、3期も夢ではないと思います!
しかし、最後のピニャ殿下の式典のシーンでの「カップル成立おめでとうございます」
4連発がイイ描写でした。アニメ化にあたり、この辺の「リア充」描写はカットされたかと
少し残念に思っていたところに、結果だけですが短いシーンでも描写してくれました。
管原に対するネット民の反応が楽しみです(^^;;;
さて、GATE、ルパン、ヘビーオブジェクト、僕だけがいない町、と続々最終回を迎え
ました。近いうちに冬アニメ総括として振り返ってみたいと思います。
長文失礼致しました。
最新話の動画はコチラ↓
http://ch.nicovideo.jp/gate-anime
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