2022年12月8日木曜日

うる星やつら(リメイク)3話~8話(一部レビュー)

<あらすじ>

地球“最凶”の高校生・諸星あたると、宇宙から舞い降りた“鬼っ娘”美少女ラム。二人の出会いからすべてが始まった…!

<レビュー>

昭和の名作、うる星やつらの令和バージョンです。原作からエピソードをピックアップしてアニメ化しています。

そのため、一応時系列はあるものの、どこから見ても楽しめる構成になっています。


ギャグは古いですが、鉄板なので昭和世代には刺さります。今どきこんなギャグ描写を放送したら逆に新鮮なんじゃないでしょうか。

 

エッジの効いた内容のシナリオについては、きちんと令和テイストに落としてあるので、今の若い世代が見ても普通に楽しめるのではないでしょうか。

 

気になるのは作画です。いや、作画コストです。作画は綺麗で作品へこだわりを感じるよい作画です。昭和の漫画を上手に現代風に描き上げていて、再現度はかなり高くクオリティも素晴らしいです。

 

問題はコストです。この作品から漂う低コスト感。同じくリメイクされた「おそ松さん」であれば、低コスト感が逆に昭和アニメのリメイク感を強調して良い方向に作用していました。

 

しかし、本作では個人的には「令和に蘇った動き回る可愛いラム」が見たかった。止め絵・ループ・パン・口パク・背景簡略化を多用してコストを下げている匂いがプンプンするのが、悲しいです。


せめて騎馬戦とか追いかけっことか、動きが出せるシーンは派手に動いて欲しかったです。もちろん昭和版も似たような作画だったのは承知しています。でも折角令和に復活したのですから、そこは昭和版再現ではなく、令和にアップデートして欲しかったです。

 

宇宙戦艦ヤマト2199みたいな感じでしょうか。原作に忠実に沿うことは忘れずに細部は時代に合わせるみたいな。難しいですよね。わかっています。でもここまでのクオリティーの作品ですから、欲が出ちゃいます。

 

色々書きましたが、安定して面白い作品ですし、なによりエピソードは原作からのピックアップです。お父さん・お母さん世代が子供の時に見ていたアニメを現代の画質で同じシナリオのまま楽しむことができますから、ぜひおすすめします。



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