文化も文明も現実の日本にとてもよく似た異世界のお話です。
現実との違いは「亜人」とよばれる「人」以外の「人類」が存在し、
彼らは端的に言えば「吸血鬼」や「雪女」である。
しかしこの世界では日常に溶け込み「ちょっととがった個性的な人」程度の
認識で普通に暮らしており、その日常を描いた作品です。
アニメ公式ページは↓
http://demichan.com/
ネット配信は↓
Amazonプライム・ビデオにて毎週土曜深夜より独占配信(予定)
--- 4行で読む この回のあらすじ --- ※6話目
・バンパイアである小鳥遊ひかりの家に、家庭訪問に訪れた高橋先生。
両親と妹はバンパイアではなく「人」であり、バンパイアが一人だけ
人の中に暮らしているという環境である。
・ひかりの家族は、父が家庭を守る「主夫家庭」であった。ひかりの髪色が
生まれつき「明るい」ことに気をかけて、父は大胆に髪の色を抜いていた。
また、妹のひまりも少しだけ髪の色を抜いており、細やかな家族の気遣いを
感じさせる家庭であった。
・姉妹の関係は学校におけるソレと変わらず、しっかりモノの妹とのんびりした
姉の組み合わせで、家でも相変わらず賑やかな関係である。
・しかし普段は姉に厳しい妹のひまりも、常に姉に関しては「亜人」であること
に気を使っており(誤解ではあったが)高橋先生に、「亜人であるがゆえに
本当に困っているのでは?」と諭されると、青ざめて姉を探しに行くほどで
あった。
--- レビュー ---
亜人ちゃんは語りたい6話目になります。
ひかりのお宅訪問エピソードがメインの話となりました。
バンパイアらしい生活スタイルを妹が暴露していくわけですが、言い方にトゲが
なく怒って暴露しているのに、ちゃんとそこに「亜人への理解と家族愛」が感じ
られる良いセリフ回しになっていました。
Bパートは学校に戻りひかりの父親がデュラハンの亜人である町京子とも
家族ぐるみで仲良くしている描写があり、亜人が人間の世界で生きていくのは
大変なのかもしれないが、周囲の人間がフォローしあうことで普通に生活
できているという世界観が十分に描かれていました。
全体的にやさしい雰囲気のエピソードで、アニメ的な折り返し(6話目)として
も世界観を掘り下げている良いお話でした。
--- 総括 ---
冬アニメレビュー、レギュラーアニメ「亜人ちゃんは語りたい」の6話です。
ここまで基本的に亜人の生態について、色々な形で表現してきた作品ですが
今回はバンパイアの生態を表現しながらも、作品の世界観を掘り下げることに
注力したエピソードだったと思います。
これは恐らく次回から登場する「亜人課」と呼ばれる人たちが出てくる前に
世界観としては「亜人に優しく、亜人も人と同等である」ということを改めて
視聴者に認識して貰いたかったのでしょう。
良くも悪くも殺伐とした作品が多い今期のアニメですが、思いやりにあふれた
本作の暖かい雰囲気はとても心地よいものです。
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