2016年8月1日月曜日

ReLIFE 第4話 『墜ちる』

 ニートの青年27歳が、見た目だけ高校生に若返る薬の実験台となる。実験内容は該当薬品を
 使用した社会復帰プログラム「リライフ」。薬品の力で高校生に戻った主人公は2度目の
 高校生活を始めることになった。 

 原作はWEB漫画 comico です。↓
 http://www.comico.jp/articleList.nhn?titleNo=2

 アニメ版公式サイトは↓
 http://relife-anime.com/
 

--- 5行で読む この回のあらすじ ---

 ・日代の下手な愛想笑いを「悪意のあるゲス顔」と認識した狩生。目が合うたびに「ゲス顔」
  をされるだけでも相当なストレスを溜めていく。
 
 ・追い打ちをかけるように、体力では親友の玉来に負け、学力ではゲス顔の日代に負けた
  劣等感にさいなまれる。

 ・そんな狩生の悩みを笑うかのように、日代はゲス顔で大神の横に立つ。自分の居た大切な
  場所を奪われた狩生は更にストレスを溜めていく。

 ・ストレスが限界に達した頃、部活が遅くなり体育館のカギを職員室に返しに行くと入口の
  横に置かれた日代のバックに気が付いてしまう。
 
 ・実力ではかなわない日代に対するストレスから、狩生は日代のカバンを盗み、持ち去ろう
  とする。駅にでも捨てようとしたのだ。放課後で人も少ないので大丈夫と魔が差した
  のだが、階段で新太と出会ってしまう。新太が日代のバックに気が付いたことに動揺した
  狩生は階段から落下。新太は狩生を庇おうとして一緒に階段から落ちてしまう。
 
 
--- レビュー ---
  
  前回からの狩生の物語の続きです。
  
  サブタイトルの「墜ちる」は、階段から物理的に「落ちる」と狩生が自分の醜い部分に
  負けて精神的に「墜ちる」をかけたモノでした。
 
  前回から2話分の尺を使って、狩生がストレスを溜めていく描写が丁寧に描かれました。
  要所要所にこの作品でよく使用される「ピアノの音で心理描写を表現する手法」がもち
  いられ、言葉にならない心理描写を分かりやすく表現していました。
  
  原作では、WEB漫画ならではの手法(ずっと縦に読むのでコマの間に空白を入れることで
  心理描写を表現する)でしたが、アニメはアニメらしく会話の間隔は長めにしつつ
  静止画無音にならないように工夫されているようです。
 
  今回の話は原作35~37話なのですが、基本的な人物の動きやセリフはとても原作に忠実
  につくられています。一方で、感情表現については上記のシーンも含んで、静止画である
  「漫画」と動画である「アニメ」の違いがクッキリとしているので、よい勉強になりました

  この話で狩生は醜い心に負けてしまったのですが、新太と階段で出会い、未遂に終わった
  ことで、そもそもの誤解(日代はゲス顔を笑顔だと思っている)がとけるきっかけに
  なるのだと思います。  
  
   
--- 総括 ---
  
  ReLife要素は一旦隅に置いて、どっぷりと青春ドラマになりました。
  
  要素は隅に置いてますが、そもそもこういう体験がRelifeの醍醐味だと作中で語られて
  いますので、作品の軸がブレているわけではありません。
  
  この分だと2話にわたって続いた「狩生闇落ち編」は次回で解決しそうな予感です。
  
  この経験がRelifeの実験にどう影響していくのか楽しみです。
 
  と言いつつ、原作は連載中なので完結するハズはないので、アニメ版としてはある程度
  原作を消化して「俺たたEND(俺たちの戦いはこれからだ=完結しない)」となるのか
  アニメオリジナルで完結させるのかモノ書きとしてはそちらの方にも興味が湧いてしま
  います(笑)
  
  まずは目先の狩生編完結を楽しみにしたいと思います! 

  ちなみにエンディング曲は「L’Arc~en~Ciel」のHONEYでした。

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