何の前触れもなく、中世風の異世界に転移してしまった主人公は、死ぬたびにある地点まで
時間を遡り生き返ってしまうという能力を持っていた。周囲の人々に降りかかる不幸を回避
するために、何度も「死に戻り」を繰り返し不幸の元凶を突き止めるミステリー要素の強い
ファンタジー物語です。
原作はWEB小説(のちにコミカライズ)↓
http://re-zero.com/
公式サイトは↓
http://re-zero-anime.jp/
原作小説は「小説家になろう」のサイトで読むことがきでます。
--- 5行で読む この回のあらすじ ---
・エミリアを死なせ、ベアトリスに屋敷を放り出されたスバル。そこで巨大な猫と出会う。
この猫の正体はエミリアの精霊「パック」だった。怒れるパックによってスバルは死亡
してしまう。
・再び死に戻り。スバルはこれまでの経験から「屋敷に戻る事は不可能」という結論にた
どりつく。そして、屋敷に戻れないのであればレムと共に逃げてしまおうと考える。
・レムを屋上へ連れ出して、「理由は言えないがオレと逃げてくれ」と懇願するスバル。
しかしレムの返事は「No」だった。困難に直面し「逃げてしまう」のはレムの大好きな
スバルではない。そう言い切られてしまう。
・スバルは、今回の度重なる死に戻りで経験した「自分の無力さ」を訴える。異世界に来る
まで何の努力もしなかった自分は「カラッポ」でレムが思うような英雄ではない。だから
今回ばかりは実力が足りない。どうにもならない。だから一緒に・・・と。
・それでもレムはスバルの言葉を否定する。「実力が足りないなら力を貸す」「スバル君は
カラッポなんかじゃない」「もし、カラッポだと思うなら今から出来ることを一緒に始め
よう」と。自己否定の極致にあったスバルだが、レムの一途な言葉に背中を押されて
再びエミリアを助けようと前を向き始める。
--- レビュー ---
「白鯨編」でのエピソードの7話目です。
15話で登場した巨大な猫の正体はパックであることが分かりました。それと同時にエミリア
はパックと契約しており「エミリアが死亡したらパックが世界を滅ぼす」ということも
判明しました。
つまり、エミリアの死=バッドエンド直行という図式のようです。
今回の話は、ほぼ1話すべての尺を使ってスバルの心の闇をレムが払いのけるという
その一点に集中した話になっていました。
ここまで、ハイテンポで情報量の多い脚本で進めてきた「白鯨編」ですが、ターニング
ポイントとなるであろうこのお話には、相応の尺をとってスバルとレムの心情を深く
そして繊細に描く話になりました。
スバルとレムがひたすら会話をするシーンですが、長台詞にも声優の感情がとてもよく
乗っていて、惹きつけられる良い演技と脚本でした。
--- 総括 ---
某所で「白鯨編」という表記が使われていましたので、それにならって今回のレビュー
から「王都編(仮)」ではなく「白鯨編」と表記します。
バッドエンド連発からの「立ち直り」として視聴者が十分に共感できるように配慮された
熱のこもった話でした。
尺の取り方も極端で「スバルの自己否定をレムが諭すシーン」これには「CMを挟まない」
として、自己否定に突入するまでのAパートを5分でまとめてしまいます。
その代わりに、「諭すシーン」となるBパートに20分も割り当てています。
今回でスバルは自分の闇をすべて吐き出しました。それでもレムは「信じている」
「良いところもある」と変わらぬ好意をみせてくれました。
これによって救われたスバルが、どういう行動に出るのか、次のお話が楽しみです!
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