こんばんわ!管理人の緑茶です!
気が付けば8月!もう夏本番です!
さて、色々と短い物語などを書いている私ですが、作品は現代モノだけではなく江戸時代や
昭和の話もございます。
その時にいつも苦労する作業の中に「小物の時代考証」があります。
時代考証とは、つまり「その時代にその小物って存在した?」という確認ですね。
例えば2000円札を小物にした場合。
発行開始になった西暦2000年以前の話だと、存在するはずのない紙幣になってしまい
いわゆる「オーパーツ」になってしまいます。
ファンタジー作品ならまだしも、リアルタッチの作品だと一気にウソ臭い作品になって
しまうので注意が必要です。
逆に、これらの小物を使うことで作中の時代を表現することもできます。
分かりやすいのは電話とテレビですね。
時代と共に
電話は、黒電話⇒プッシュ式⇒コードレス⇒(ポケベル)⇒PHS⇒携帯電話⇒スマホ
テレビは、白黒⇒カラー⇒リモコン付き⇒液晶
こんな具合に移り変わっているので、作中でうまく使えば良い小物として働きます。
また、特に昭和初期~平成にかけて使いやすいのがタバコです。
タバコは形としても、キセル(刻みたばこ)⇒ 紙タバコ ⇒ 警告文つき紙タバコ
と形を変えていますし、時代が古くなるほど「みんなが吸っていて、どこでも吸える」ので
吸い方を書くだけでもいい感じに時代感が出ます。
ジブリの「風立○ぬ」などでも、病気(結核)の女性のそばで主人公が煙草を吸っています。
現在の倫理観すれば非常識極まりない描写ですが、あの時代は喫煙所などありませんし
そもそも「受動喫煙」という概念すらないので時代を表現したうまい手法でした。
※脱線※
そのシーンですが、それでも主人公は煙草の煙を気にして席をはずそうとしています。
女性はそれを静止して、少しでも傍にいて欲しいと願ったのです。
本来はそういう情愛を深く描いたシーンであって、ただ時代背景を描くために作られた
シーンではないので補足しておきます。
※脱線終わり※
昨今のアニメでもこういう「小物」を使った色々な手法が登場していますので、アニメを
見ている時に少し気を配ってみると作り手の「工夫」が見えたりして面白いと思います!
本日の日記は以上ですが、なにか日記というよりも小説の解説書みたいになってしまいま
した。
一応管理人も、書きものをするのでたまにはこんな記事は如何でしたでしょうか。
ライトノベルのお仕事来ないかなー!
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■編集後記■
昔は酒と煙草は職場でのコミュニケーション必需品という感じでしたが、今では随分変わった
ようで、両者とも職場の自席で飲めなく(吸えなく)なったのは当然ですが、特に煙草は
喫煙者の減少によって「コミュニケーション用品」としての立場も失われつつあるようです。
もちろん業界によっては未だに喫煙者が多くこの限りではないと思いますが、約63%が
税金という超高税率商品を買わされた上に、「臭い」とか「煙が」とか言われ肩身の狭い
喫煙者はちょっと可哀そうな気がしました。(ちなみにビールは約40%が税金です)
※もちろんルールを守った上で!※
今はまだ、いわゆる「経営層」が煙草に一定の理解を持っている世代なので黙認されて
いますが「経営層」まで非喫煙者が増えていくと煙草も酒と同様に「勤務中不可」なんて
時代もくるのでしょうか。
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