何の前触れもなく、中世風の異世界に転移してしまった主人公は、死ぬたびにある地点まで
時間を遡り生き返ってしまうという能力を持っていた。周囲の人々に降りかかる不幸を回避
するために、何度も「死に戻り」を繰り返し不幸の元凶を突き止めるミステリー要素の強い
ファンタジー物語です。
原作はWEB小説(のちにコミカライズ)↓
http://re-zero.com/
公式サイトは↓
http://re-zero-anime.jp/
原作小説は「小説家になろう」のサイトで読むことがきでます。
--- 5行で読む この回のあらすじ ---
・白鯨に遭遇したスバルと討伐隊。空を飛ぶ白鯨に向けて攻撃を開始する。クルシュは
射程を無視した斬撃を持っており、この斬撃を軸に魔法による遠距離攻撃で白鯨に挑む。
・この戦闘に激しい闘志を燃やす老剣士がいた。「ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア」で
ある。妻を白鯨に殺された老兵は、誰よりも早く上空の白鯨にとびかかり白鯨の背中に
乗りながら白鯨にダメージを与えていく。
・老兵と討伐軍の地上部隊そして魔法による集中攻撃を受け片目を失った白鯨。しかしそれ
でも高度は下がらず、咆哮と共に体から霧を噴出するのであった。
・霧と共に「脳に直接ダメージを与える奇声」を発する白鯨。受けるダメージには個人差が
あるらしくスバルは無事だった。しかし討伐隊の半数が行動不能になり立て直しの時間が
必要な状況に追い込まる。
・スバルは「魔女の匂い」で白鯨を挑発し、動ける討伐隊を引き連れて囮になる。スバルを
囮にしたことで追ってくる白鯨に隙が生まれ見事に地に落とした。しかし白鯨による攻撃
が止まることはなかった。空を見上げると3体もの白鯨が空を舞っていた。
--- レビュー ---
「白鯨編」でのエピソードの9話目です。
バトルシーン満載のエピソードでした。そのバトルシーンの合間にヴィルヘルムの過去の
回想シーンが入ることで、お話のテンポに緩急がついて見応えのある構成になっていまし
た。
個人的には白鯨との戦闘シーンは「どのように迫力を出すのか」という部分が非常に興味
がありました。何故かというとある程度の大きさの敵であれば「迫力を出す」というの
それ程大変ではないのです。
しかし、極端に相手が大きかったり小さかったりすると、戦っている「人」を中心に描くと
「敵」がフレームアウト(カメラの外に出てしまう)のです。
魔法による遠距離攻撃に徹すれば引き絵で迫力も出せますが、それでは復讐に燃える老兵
「ヴィルヘルム」が(剣士なので)活躍できません。
結果、剣士が敵に乗って戦い、引き絵で魔獣の全体を捉えて大量の血液がほとばしる様で
迫力を出す手法になったようです。
その引き絵の後に「ヴィルヘルム」のアップを入れて、引き絵とアップを交互に見せるこ
とで視聴者に状況が分かりやすい「超大型魔獣戦」に仕上がっていました。
絵コンテに苦労されたと思いますが、超大型魔獣戦は素晴らしい迫力になっていました!
合間に入る回想のエピソードも、ちゃんと作りこまれていてこの作品は本当にスタッフに
愛されているのだと感じます!
--- 総括 ---
さて、残りの話数も気になってくる20話目です。
9話も使って「白鯨編」を展開しているので、次の1話で決着がつかなければ、おそらく
2クール目は全12話全てを使った長編なのだろうと思われます。
正解ルートに突入したような感じなのですが、それでも「白鯨が複数いた」などの絶望的
な新事実が判明したりするので、油断のならないストーリになっていて常に視聴者を引き
付けるとても良い作品だと思います。
ところで、先代の剣聖「テレシア・ヴァン・アストレア」ですが、白鯨に殺されたのに
なぜ「ヴィルヘルム」はあれほど鮮明に覚えているのでしょう。
双子の姉ラムですら「白鯨に殺された妹のレム」の存在を完全に忘れていたのに…
そのあたりも、今後判明していくのでしょうか。
(単純に「霧」で殺されず、白鯨本体に殺されたのかも知れませんね)
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