P.A.WORKSが手がけるアニメです。思春期のみ特殊能力を発揮する主人公たちの学園生活を
描いた作品。
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【あらすじ】
すべての能力者の能力を「略奪」し、争いの火種を根本から消し去ることを決意した
主人公の有宇は、ついに日本を旅立ち世界へと歩を進めた。
Aパート>>
世界へと旅立った有宇は、まず最初に熊耳のような「能力者を探知できる能力者」を探した。
「心を読むことが出来る能力者」から探知能力のある人物を探し出した有宇は、「略奪」の
力で「地図を見るだけで能力者の位置がわかる力」を手に入れる。
各国を飛び回り、「翻訳の能力」「病気を悪化させる能力」「病気を治癒する能力」など
さまざまな能力を略奪していった。その行為はやがて知れ渡り「隻眼の死神」という
異名で呼ばれるようになっていた。
だが、増大する自身の力に比例するように、有宇は自我を徐々に失っていった。
Bパート>>
遂に限界に達してしまった有宇は、能力におぼれ制御が利かなくなっていく
また能力が強くなればなるほど「記憶」は失われ兄のことでかではなく、奈緒のことも
(おさらく妹のことも)忘れて行く。
それでも有宇は奈緒が渡した単語帳に、自分の使命の片鱗を垣間見て、壊れながらも
能力の略奪を続けた。
そして遂に最後の能力者「勇気の能力」を奪い、使命を完遂するものの「懸賞首」として
殺されかけてしまう。
そこへ兄と仲間が駆けつけて救出して有宇は日本に帰還することになった。
満身創痍でベットで目覚めた有宇の横には奈緒が付き添っていた。だが、有宇の記憶は
蘇る事は無く奈緒が誰なのかすらわからない状態であった。
そんな有宇に奈緒は言う「私はあなたの彼女です。帰ってきてくれてありがとう。
これからは皆で楽しいことを一杯しましょう」と。
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【感想】
最終話です。前々回で大きなストーリーとして完結しているため後日談的な要素を含んだ
お話となりました。徐々に有宇の自我が消えて行く描写は丁寧でよかったです。
Aパート>>
全世界の能力者の能力を全て奪う、そんな大規模な話を1話で描いているのでAパートも
色々と情報山盛りとなりました。
また尺不足のせいか、ここまで綿密だった伏線と回収がやや「ご都合主義」になってしまった
のは残念な部分でした。
この話は、2期で13話くらいかけてじっくりやっても良かったような気もしますが
シャーロットはデスノートのような頭脳派バトル物語ではないので、あくまでも軸足は
SF学園モノとして考えれば、この展開が正解なのかも知れません。
Bパート>>
すこしでも寝ようとすれば力が暴走してしまうため、有宇はどんどん追い込まれていきます。
性格も場面場面で安定せず、人格が崩壊している描写が印象的でした。
また奈緒に渡された単語帳をキーアイテムにし、狂人になりかけても使命を思い出す設定は
恋人を一途に思いつつ使命を果たす設定よりも、有宇の行動の「大変さ」を表現する上で
うまい手法だと思いました。
最後の場面で奈緒を思い出せなかったのは残念でしたが、奈緒がすべてを受け入れて
一緒に未来を生きて行こうと言ってくれてました。
これによって、有宇の苦労は報われて「求めていた幸せ」を手に入れられるわけですから
ハッピーエンドの書き方としてはよかったと思います。
総括>>
非常に良く練られたお話が多かったこの作品もついに完結しました。
まもなく本作に限らず夏アニメが続々終了していくとおもいますので何時もどおり
作品通しての総括はまとめて書こうと思います。
HPはこちらです。↓
http://ch.nicovideo.jp/charlotte-anime
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