2015年10月30日金曜日

ルパン三世 第4話「我が手に拳銃を」

30年ぶりのルパン3世のTVシリーズです。世界の大泥棒ルパンの末裔
ルパン3世の物語です。何とTVシリーズ第1回1話目は1971年の作品です。
 
本シリーズの公式サイトはコチラ↓
http://lupin-new-season.jp/
 
作品総合公式は↓
http://www.lupin-3rd.net/
 
 
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4話
【あらすじ】
 
 
 Aパート>>
  
  次元がルパンや五エ門といった仲間を連れずに、ある寂れた町を虫歯の治療に訪れる。 
 そこで治療に当たった医師リービアと出会い、この町ではギャングがみかじめ料を目当てに
 幅を利かせており、その見せしめとして銃を持つものを半殺していることが分かる。
  
  次元も銃を所持していることから医師リービアに説得されて、リービアに銃を預けて
 治療を受ける次元。だが、医師に銃を渡しているところを目撃した住人の密告により
 病院にギャングが押し寄せることになった。


 Bパート>>
  
  次元と面識のないギャングは銃を探して病院中を荒らしまわる。その捜索の手は
 医師リービアが(次元の)銃を隠した場所にも迫った。だがギャングがその場所を
 捜索したときには銃は何者かに盗まれており、結局見つかることはなかった。
 
  盗んだのは患者の一人でギャングを町から追い出そうと次元の銃を盗んだのだが、次元は
 あらかじめ銃から弾を抜いていた為、撃ち合う事すら出来ずに患者は捕縛されてしまう。
 
  患者は半殺しにされて病院に逃走。それを見た次元がギャングのもとに丸腰で立ち向かい
 ギャングを壊滅させたのだった。

  事後、ルパンの足取りを追ってきた銭形警部によって次元は直接ギャングを攻撃して
 おらず、身のこなしと地形の利用のみにで彼らに勝利したことが明かされるのだった。   
      
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【感想】

  完全1話完結の次元無双回となりました。この回は脚本も演出も良い意味で渋く出来て
 いるので、今の若い世代が視聴して、こういうお話の面白さ(かっこよさ)を知って
 もらえればいいですよね。 
 Aパート>>
  
  ルパンが出ないので「どろぼう」的なネタはなく、ふらっと現われた次元がその地の
 争いに巻き込まれていく形のお話。いわゆる巻き込まれ系なのですが、近年(といっても
 古いですが)ガンダム SEEDのキラ・ヤマトなどとは演出が全然違いました。
  
  巻き込まれ系の多くは「主人公は望んでいない世界に無理やり巻き込まれ苦悩し成長
 していく」パターンが多い(オンラインゲームの世界に転移もこのパターン)のですが
 次元の巻き込まれ系は、そういう盛り上げるドラマ的な面白さではなく、常に生と死と
 隣り合わせで生きている日常の延長で巻き込まれただけなのです。  
 
   
 Bパート>>
  
  Aパートでお話の「起承」まで語られたのでコチラは「転結」の部分。次元としては
 日常の延長に過ぎない事件なので、なかば慣れっこになっているけれども、医師リービアの
 町を救いたいという想いと、患者が命を捨てでも町を救おうとした想い。これらの感情を
 静かに汲み取ってギャング退治に出かけました。
 
  しかし、「プロ」の次元は「素人」のギャングに本気を出すことはなく、使った弾は
 シャンデリアを狙った一発だけでケリを付けました。このあたりについては劇中でも
 銭形警部が推測として語っているだけ深く描かれていません。
 
  この描かないけど視聴者には次元のニヒルな魅力が伝わるという高レベルの脚本だったと
 思います。 
  
    
 
総括>>
  
  次元の声の人、声優の小林清志さん大活躍でした。クールでよかった!
 今回の脚本は何時もにもまして凄いですね。もう今のアニメ枠じゃ使わないような映画の
 ような脚本でした。
 
  最後も恩を売った形になった医師リービアに何も告げずに次元は去っていくわけですが
 シティーハンター世代のハードボイルドアニメのようでした。この古めかしいというか
 大鉄板の展開をあえて描いていくルパン2015は、実に大人向け作品だと感じました。 
 

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