2015年10月13日火曜日

ルパン三世 第2話「偽りのファンタジスタ」

30年ぶりのルパン3世のTVシリーズです。世界の大泥棒ルパンの末裔
ルパン3世の物語です。何とTVシリーズ第1回1話目は1971年の作品です。
 
本シリーズの公式サイトはコチラ↓
http://lupin-new-season.jp/
 
作品総合公式は↓
http://www.lupin-3rd.net/
 
 
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2話
【あらすじ】
 
 
 Aパート>>
  
  イタリアでサッカーの賭けを楽しむルパン。そのルパンの元に不二子が現れ
 仕事の依頼人を連れてきた。依頼人はイタリアのサッカー選手ブロッツィだった。
 
  ブロッツィはマフィアにドーピングの証拠(写真やカルテ)を握られて次の
 試合に出ないようにと脅されていた。
 
  依頼はその証拠品を盗んでほしいというものだ。
 Bパート>>
 
  依頼を受けたルパンは、マフィアのアジトに忍び込み、首尾よく証拠を盗み
 出すことに成功した。
  依頼主のブロッツィはサッカー場で一人練習をしながらルパンを待っていた。
 そこに現れたルパンはブロッツィが何故ドーピングをすることになったのか
 そのわけは視力の低下であり、その病の進行を遅らせるための薬だったと言い当て
 るのだった。
 
  後日、無事に試合に出ることが出来たブロッツィはルパンとの約束である
 ハットトリックを決め試合に勝利するのだった。
      
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【感想】
  1話に引き続き濃密な脚本と動画でした。ルパンは普通のアニメなら2~3話
 使って表現するような話を1話にキッチリと収めてくるので毎回満足度が高いです。
  
 Aパート>>
  
  オープニングでルパンがサッカーの賭けで負けている訳ですが、この描写がこの話の
 ラストのブロッツィが活躍することで結果としてルパンは報酬を得るという伏線になって
 います。
  またこの件(くだり)でマフィアの存在とマフィアに張り付いているMI6(諜報部員)
 まで一気に紹介。
 
  そしてブロッツィ登場。さりげなく前話のミセスルパンことレベッカ・ロッセリーニも
 登場してニヤリとさせてくれました。
  ブロッツィがトイレで泥酔するシーンで右目の不調まで伏線を張ってきました。よく
 Aパートにこれだけの情報量を仕込んで視聴者に理解させることが出来たものだと、担当の
 脚本家の方には感服します。    
 
   
 Bパート>>
  
  情報量のAパートに対してアクションシーンを仕込んだBパートで物語を盛り上げて
 来ました。アクションシーンも安定の「ルパン流」でリアルではないけれど、これでこそ
 ルパンと思える良いシーンでした。
 
  その後に明かされるブロッツィの悩みと想い。そしてドーピングに至った真実が語られて
 最後はルパンが金銭的な報酬は求めておらず、シュート3本決めることを条件にしていた
 ことが判明します。
 
  Aパートの伏線をBパートで見事に回収。しかもMI6まで少しだけ先出しして次回の
 引きまでしてしまう。本当に毎回教科書のような起承転結のきれいなアニメです。
 
 
総括>>
  
  すてカットが殆どない情熱溢れるアニメですね。相当なルパン愛好家が携わっているので
 しょうか。この一話完結方式ですが、いわゆる日常系以外でココまでの完成度の脚本は
 久しぶりだと思います。もはや忘れかけていた感覚を呼び起こされたような気分です。

  次回はMI6との対決のようです。次回も楽しみです。

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