2015年12月3日木曜日

ルパン三世 第9話「殺し屋たちの鎮魂歌」

30年ぶりのルパン3世のTVシリーズです。世界の大泥棒ルパンの末裔
ルパン3世の物語です。何とTVシリーズ第1回1話目は1971年の作品です。
 
本シリーズの公式サイトはコチラ↓
http://lupin-new-season.jp/
 
作品総合公式は↓
http://www.lupin-3rd.net/
 
 
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9話
【あらすじ】
 
 
 Aパート>>
  
  ある日、名うての殺し屋達が次々と、遠距離から狙撃されて殺される事件が発生する。
 殺された殺し屋たちの共通点は、過去の仕事にあった。
 
  その仕事とは、西アフリカ小国の独裁者の暗殺だった。五エ門を含む12人もの暗殺者が
 独裁者1人を対称にするという大掛かりなプロジェクトだったのだが、その理由は独裁者
 本人ではなく、彼を警護する超一流の狙撃手である「ゾラ」の存在であった。
 
  五右衛門達は多数の犠牲を払いながらも、ゾラと独裁者を仕留めた。そのはずだった。
 しかし、復讐としか思えない今回の事件により、ゾラが生きているのではないかという疑念が
 湧き、生き残った殺し屋ベラドンナと共に事件の真相に迫るのだった。
 
 
 Bパート>>
  
  五エ門、べラドンナ以外の生き残った殺し屋達は、次々と暗殺されていく。ゾラを捜索する
 五エ門達だったが、中々足取りが掴めずに苦戦する。
 
  だが、当時の独裁者暗殺計画の首謀者である、レオポルド(彼は暗殺者ではなく政治家)が
 演説することになり、ゾラには絶好の復讐のチャンスが与えられる。
 
  五右衛門達は演説会場に赴いてゾラを探したが、彼のアジトしか判らなかった。生き残った
 暗殺者は既に五エ門とベラドンナの2名になっていたが、二人でアジトを襲撃する作戦を
 遂行する。 
  
  ゾラのアジトで彼を見つけたものの、かれは狙撃を出来るような体ではなく、五エ門が
 問い詰める前にベラドンナに殺害されてしまった。
  
  実は、彼女(ベラドンナ)こそこの暗殺者狙撃事件の犯人で、レオポルドの直属の殺し屋
 だったのだ。過去の事件を闇に消すために、彼女を使って暗殺者全員の抹殺を目論んだのだ。
 
  そんな彼女もレオポルドに弱みを握られており、意に反して仲間を殺していた。五エ門は
 その事を知ると、神業のような刀さばきで彼女を救うのだった。  
 
 
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【感想】
  
 Aパート>>
   
  過去の話を中心に、久々の五エ門登場です。ルパン一味(ルパン・次元・五エ門・不二子)は
 常に行動を共にしているわけではなく、次元は頻繁にルパンといるものの、五エ門に関しては
 殆ど登場しないという旧作に忠実なところも好印象の2015版ルパンです。
 
  多数の殺し屋と共に、独裁者を暗殺する五エ門。しかも、独裁者本人を仕留めたのは五エ門
 だったが、警護のゾラを倒したのがベラドンナだったというところが、今回のお話のキモに
 なっていたようです。
  
  五エ門が直接ゾラを倒していないことで、視聴者にゾラを仕留め損ねて復讐されているという
 ミスリードを与えています。
    
 Bパート>>
  
  Bパート。上記のあらすじでは、あえて核心を直接書くことは避けました。短いパートに
 物語をこんなに綺麗に配置する脚本はとても勉強になります。管理人もモノ書きとして
 このような起承転結のあるエッジの効いた物語を書いてみたいものです。
  
  内容的には、BパートからはAパートのミスリードを活かしつつも、視聴者に徐々に気づかせる
 演出が挟まれており、どこで真実に気がつくのかは視聴者次第の面白いシナリオでした。
 (もちろんAパートで気がついた方もいると思います)

  しかし、ミスリードを回収してレオポルドが黒幕でした!で終わらせず、ベラドンナに対して
 しっかりヘイトを回避しつつ、ルパンらしく彼女の元を去っていく五エ門を書くことで
 とても後味のよい物語になっていたと思います。
  
             
総括>>
  
  ついに五エ門無双回となりました。テイスト的には銭形回に近い演出になっていましたが
 とにかく止め絵(キャラクターの動かないカット)を効果的にうまく使っていた印象でした。
 
  表現も旧作を思わせる昭和世代のアニメの表現が多様されていて、これもイイ意味で五エ門
 らしい、古風なキャラクターイメージを上手く作画に反映しているモノだったと思います。

  毎回1話完結型ながら、濃密なシナリオのルパン2015。次回も楽しみです。

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