2015年12月25日金曜日

ルパン三世 第13話「ルパン三世の最期」

30年ぶりのルパン3世のTVシリーズです。世界の大泥棒ルパンの末裔
ルパン3世の物語です。何とTVシリーズ第1回1話目は1971年の作品です。
 
本シリーズの公式サイトはコチラ↓
http://lupin-new-season.jp/
 
作品総合公式は↓
http://www.lupin-3rd.net/
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13話
【あらすじ】
 
 
 Aパート>>
   
  ICPO(インターポール)とMI6(イギリス秘密情報部)との取引によって銭型に身柄を
 引き渡されたルパン。

    投獄された刑務所で特別警戒で収監される。だが床を壊して排気口を潜って脱獄したり、監視
 カメラを壊して様子を確認に来た看守を人質に取ったり、祈りをささげる為に刑務所を出入りす
 る神父と入れ替わったりと何度も脱獄未遂を繰り返す。
 
  監視体制に不満を持った銭形は、イタリア国内の孤島にルパン専用の監獄を作った。全面鋼鉄
 で、窓もなし。常に銭形本人が扉の前で監視し、その扉も厚さが数十センチもある鋼鉄製で
 銭型の手形認証とカギがないとあけられない徹底したモノだった。
  
  
 Bパート>>
  
  完璧な監視体制。それでも銭型は警戒を忘れない。部下を使ってルパン一味の尾行を行い
救出に来るような動きがないか逐一確認していた。
 
  ルパン一味は救出に動くようなことはなく、時間は流れていった。この刑務所に入ってから
 一切食事に手をつけないルパンは、やせ細りひげも伸び放題で日増しに弱っていった。
  
  その姿をみた銭型は、何度か助けに入ろうと思うが、その行動こそルパンの狙いなのでは
 ないかという猜疑心(さいぎしん)に悩み、思いとどまるのだった。
  
  ある日物音がしたので、監獄を覗いた銭形の移ったものは、完全に動かなくなったルパン
 だった。「死」を直感した銭型はついに扉を開けてしまう。

  しかし、そのルパンはルパンが描いた「絵」であった。監視が入り口側の小窓からしか出来
 ないことを逆手に、その小窓から見ると立体的に見えるように描かれていたのだ。

  立場は逆転。銭型を監獄に閉じ込めたルパンはまんまと脱獄に成功するのだった。
 
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【感想】
 
   
 Aパート>>
 
  なつかしの雰囲気のある脚本です。脱獄を計画するルパンと阻止をする銭形との攻防。旧
 シリーズでも何度か描かれたシーンでした。大抵はあっさりルパンに脱獄されて、銭形が
 悔しがるスタイルです。
 
  今回も一般的な刑務所では何度も脱獄未遂を繰り返されて、刑務所長らしき人物が自分の
 施設に対してどんどん自信を失っていく様子がコミカルでした。
 
  銭型は手馴れたものでルパンの行動を読み脱獄を阻止します。しかし銭型は過去の経験から
 ルパンを拘束するには「プラスしていく監視」ではなく「引き算していく監視」が効果的
 だと考えたようです。
  
  つまり何か監視装置や監視員を「プラス」して、拘束を強化してもルパンにつけいるスキを
 与えるだけなので、徹底した「引き算」でシンプルな監獄に自分自身だけが監視するという
 方法をとりました。  
  
   
 Bパート>>
 
  こちらのパートもルパンの世界観をうまく表現した脚本です。銭型とルパンは常に追うものと
 追われるものであり正反対の立場にあります。しかし両者は互いに認め合う「何か」を持って
 おり、友情のような感情も共有しています。
  
  この微妙なニュアンスを作中ではルパンと銭型が厚い扉越しに会話するシーンなどを使って
 改めて旧シリーズを見ていない視聴者にも分かるように描かれていました。
  
  警戒という「てい」で、部下にルパン一味が助けに動かないかを確認して、動いていないと
 わかると明らかに焦りを覚えるのです。その焦りの表現が、落ちていた巨大な岩を突然持ち上げ
 て地面に投げつけるというもの。この分かりやい演技が昭和テイストに溢れており、非常に
 懐かしい気分になりました。
  
  銭型が自分で完璧に閉じ込めておきながら、心のどこかでルパンの脱獄を期待している心情が
 直球で視聴者伝わる良い演出でした。
   
            
総括>>
  
  話数的には、2クール目1話という感じです。CM前のアイキャッチも旧ルパン風から2015風
 にかわりました。11話12話とシナリオ的に一山越えたので、13話は一段落して、じっくりと腰を
 すえて落ち着いた雰囲気となりました。
 
  次回からは2クール目の新キャラが動き出す模様。年明けのSP番組同様に楽しみです!
  
  
  

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