2015年12月10日木曜日

ルパン三世 第10話「恋煩いのブタ」

30年ぶりのルパン3世のTVシリーズです。世界の大泥棒ルパンの末裔
ルパン3世の物語です。何とTVシリーズ第1回1話目は1971年の作品です。
 
本シリーズの公式サイトはコチラ↓
http://lupin-new-season.jp/
 
作品総合公式は↓
http://www.lupin-3rd.net/
 
 
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10話
【あらすじ】
 
 
 Aパート>>
  
  ワイン収集家が亡くなり、その集めていたワインをオークションに出すという。目玉は
 「恋煩いのブタ」という高価なワインだった。そのワインを狙った不二子とレベッカ(
 ミセス・ルパン)はルパンと共にオークション会場に潜入した。
 
  オークション会場では多数のヴィンテージワインが振舞われており、多数の来賓が故人の
 ワインのオークションを楽しみにしていた。ルパンはワインに興味は無かったが、不二子と
 レベッカという美女に囲まれてご満悦であった。
 
 
 Bパート>>
  
  不二子とレベッカは「恋わずらいのブタ」を狙うライバル同士。しかもルパンを奪いあう
 中でもあることから、終始険悪なムードで共闘ではなく、競ってワインを盗むことになる。
  
  不二子とレベッカ双方が譲らずワインまで後一歩というところで異変が起こる。不二子や
 レベッカを含む来場客全員に強い媚薬効果が出始めたのだ。カップルだけではなく、男性の
 単独客までルパンに求愛を始める騒ぎになり、不二子とレベッカはワインを盗み損ねてしまう。
  
  その時、タキシードを着た老人が颯爽と現われて、ワインをタルごと盗んでいく。
 すぐに後を追う不二子とレベッカ。老人を追い詰めたとき、ルパンによって衝撃の真相が  
 暴かれるのだった。
  
 
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【感想】
 
   
 Aパート>>
   
  来ましたレベッカ(ミセス・ルパン)メイン回。このキャラクターは躍動感があります。
 さらに旧ルパン一味にはない現代風な性格も魅力的で、管理人(緑茶)のお気に入りです。
 
  脚本も高級なワイン「恋煩いのブタ」を盗みあうというシチュエーションで、実際はルパンを
 不二子とレベッカが奪い合うもの。ルパンシリーズには珍しいルパンハーレムです。
 普段のルパンならば、ヒロインが1名でそのヒロインとは別格に不二子がいる。最終的には
 ヒロインは振られて不二子が勝つ。そんなストーリーですが、この脚本では不二子とレベッカは
 同じ土俵に立っていて、そのシチュエーションが新鮮で面白い脚本でした。
 
  うらやましい状況のルパンでしたが、二股をかけようとしてバレてしまいます。管理人と
 してはレベッカ(ミセス・ルパン)を取るか、もう少し頭脳派ルパンらしく小器用にふるまって
 も良かった気がしています。
 
  でも、それではただのハーレムラノベになってしまいますね(笑) 
    
  
 Bパート>>
   
  ただの痴話ゲンカでは終わらないのがルパン2015。ワイン「恋煩いのブタ」には、本当に
 媚薬効果があり、その効果が不二子とレベッカにも発揮されます。この設定は非常に良い
 アイディアです。不二子もレベッカも決してルパンに恋心を見せて近づく性格ではないのです。
 そこに、媚薬の効果という設定を入れて、素直に気持ちを表現しても違和感が無い空間を
 作り出しています。
 
  当然、最終的には正気になった不二子からもレベッカからもルパンは振られて、終幕となる
 わけです。これも一話完結型のルパン2015らしい。後味の良いお話でした。
  
  最後にルパンが「やれやれ、女のプライドを保つのも大変だぜ」と言ってパンツまるだしで
 格好をつけます。これがまたコケティッシュなセリフなのにカッコ良くないのがルパンらしく
 面白いシーンでした。
   
            
総括>>
  
  一度は見てみたかった不二子とレベッカの新旧ヒロインの直接対決でした。勝敗こそ着きま
 せんでしたが、最後のシーンでレベッカには過去に心から愛していた相手がいたような描写が
 ありました。

  コレは最後にルパンから離れてしまうフラグともとれて、2015のオリジナルキャラは
 やはり2015で完結してしまう運命なのでしょうか。
 
  それでもレギュラー入りしてくれたら嬉しい管理人(緑茶)でした。  
  毎回1話完結型ながら、濃密なシナリオのルパン2015。次回も楽しみです。

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