30年ぶりのルパン3世のTVシリーズです。世界の大泥棒ルパンの末裔
ルパン3世の物語です。何とTVシリーズ第1回1話目は1971年の作品です。
本シリーズの公式サイトはコチラ↓
http://lupin-new-season.jp/
作品総合公式は↓
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https://kinro.jointv.jp/lineup/160108
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12話
【あらすじ】
Aパート>>
天才科学者の浦賀が残した謎の本。レベッカの願いを叶えるためルパンは本の解読に
挑戦する。様々な知識を必要とする本であった。しかしルパンは一晩で本の謎に迫ることが
出来た。
ルパンが解き明かした最後のキーワードは「イタリアの夢へようこそ」
そのキーワードを解き明かしたとき、ルパンは浦賀の作った世界(浦賀の人格の世界)に迷い
込むのだった。
謎の世界は時間的には少しだけ過去。若き日のレベッカも登場した。現実離れした巨大な
昆虫が闊歩する不思議な空間で散りゆく浦賀から「同じ女を愛した男」としてひとつの依頼を
受けるルパン。
現実の世界に戻ったルパンはレベッカと共にサンマリノへ向かうのだった。
Bパート>>
サンマリノの廃墟に来たルパンとレベッカ。ここはかつてレベッカが単独で訪れてMI6に
捕縛された場所だった。
天才科学者の浦賀からの依頼は「廃墟の隠し部屋に残された自分の研究資料を燃やして欲しい」
というもの。研究内容は文章による他者の脳への介入。つまり洗脳術だった。
火をつけるために燃料を撒くルパン。そこへニクスが現われてルパンを殺害しようと試みる。
ルパンは機転を利かせ、MI6が欲しがっている浦賀の研究資料に火をつけることでニクスを
かわして逃げるのだった。
燃え上がる廃墟で資料を凝視するニクス。しばらくすると直ぐにルパンの追跡に戻った。
ニクスに追い詰められるルパンだったが、ニクスにトドメを刺される寸前にニクスの隠された
能力を逆手に取った「高周波発生装置」で彼の動きを止め、形勢逆転することが出来た。
だが、隠れて包囲していたMi6にニクス共々捕獲されてしまうルパン。絶体絶命かと思われた
が、銭型が現われてMI6と交渉し、救い出されるのだった。
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【感想】
Aパート>>
レベッカの過去を浦賀の記憶という形で表現したファンタジー色の強いパートです。背景の書
き込みが半端なく、美術の腕前が一際輝くパートとなりました。
若い頃のレベッカの作画が、所々ですが宮崎アニメ風になっており宮崎アニメの懐かしい雰囲
気も味わえていい作画でした。
世界観も宮崎アニメ映画の「風の谷のナウシカ」を連想させる要素が多く入っています。
視聴者の年齢層をかなり狭めに絞っており、旧ルパン世代には「懐かしい旧ルパンと、名作
カリオストロの城(宮崎アニメ)」を感じさせて引きつけます。
それでも脚本がしっかりと「説明」してくれので、新しい世代には「最近のアニメでは見ない
新鮮な作画や脚本」にとれ、それが魅力になるようです。
本当に熟考されたルパン2015ですが、その評価は管理人だけではないらしく、gooランキング
編集部による「2015年最も良かったと思う地上波「深夜アニメ」ランキング」で堂々の一位に
輝いていました。
Bパート>>
ニクスとの決戦パートです。色々とニクスの能力が明かされました。彼はエコーロケーション
だけではなく、超短期記憶や超高精度射撃計算能力を持っていました。何度かレビューにも掲載
しましたが、管理人から見ると殆ど「エージェントスミス」(映画:マトリクス)です(笑)
ニクスは血管が浮き出たり、激高したりと生物的な部分もあります。最後に仲間の狙撃で捕獲
されたところを見ても、機械ではないようです。ルパンの推理が正しければ「マウス」のように
世界をスローで感じることのできる超人間というところでしょうか。
管理人的には衝撃だったのはレベッカがルパンとの婚姻届を出していなかった事実です。
ミセスルパンという一番のアイデンティティ(identity)を失ったレベッカはやはり2015シリーズ
専用のキャラクターのようです。(がっくり)
それでも、最後に過去に囚われず前を向いていこうと決意するレベッカに期待をする懲りない
管理人でした。
総括>>
物語として綺麗に収まっていましたが、ルパン2015は2クールです。つまり全24話なの
です。折り返しの時点でレベッカ、ニクスといった新キャラクターを登場させるだけではなく
設定に変化もつけきました。
後半12話に向けて、この変化がどのような化学反応を起こしていくのか、1月の特別編も
含めて今後も楽しみです!
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