こんばんわ緑茶です。昨日、10月の活動レポートにてキャラクターメイキングの
話題を掲載したところ、なんとコピーを持っていた読者様がいらっしゃいました!!
なんでこんなものをとは思いますが、メールで頂いたので実際の緑茶による緑茶流
キャラクターメイクをご紹介したいと思います。
このキャラクターはオリジナル短編小説の主人公です。小説のあらすじは、ある夏休みに
妹が兄に夏休みの宿題になっている読書感想文を手伝って欲しいとお願いします。
兄は手伝ってくれるのですが、兄が読んでいる有名な文学作品を題材に読書感想文を
書いたために幼い妹は理解することが出来ず、トンデモ感想文が出来上がった。
そんなお話です。
-以下 キャラクターメイク- (前編の続き)
そもそも中学女子に50kgはキツイですよぉ!49Kgになりませんかー!あと得意科目を
一つくらい欲しいですー!
また箱…
「体重50Kgは着衣時。脱衣時48kg 得意科目図工」
着衣時…この文字列を読んだ瞬間に先ほどまで羽のように軽かったセーラー服が、2Kgの
質量を得る。お・・重い。2Kgの制服ってなんですかー!神様!私、何かの修行中みたいに
なってますよ!!あと、得意科目の図工ってないです!今の中学生の必修科目に図工は
ないんです!!ちゃんと考えて下さい調べてください!
暫くして箱。
「体重は着衣時49Kg。得意科目体育(柔道)。両腕に1Kgのブレスレッド愛用。はずれない」
ズッシ…両腕に重力が容赦なく襲い掛かる。こ・・これは・・・神・・様?
両うでに金のブレスレッド…く・・重い・・・
あの、神様。困惑した私は渾身の笑顔で天を仰ぐ。私にも自分自身の設定を決めさせて
もらえませんか?
20分ほど応答なし。両腕の重みで滴る汗。これは、私、キャラデ放棄されたのはという
恐怖。
すると、真っ白だった私の世界に草木生まれ、空には雲に青空が広がり始めた。初めて
頬をなでる、そよ風も心地よい。
やがて巨大な箱が落下傘付きで振ってきた。
今までと違って何も描かれていない箱。少し警戒しながらあけてみる。中から出てきたのは
緑色の丸っこいケモノだった。
ケモノは私と目があうと、どこかで聞いたことのあるセリフを口にする。
私は緑茶の化身。3つだけ設定を考えさせてやろう…制限時間は1分。スタート!
はや。短いです!そんな反論は一切聞いていないもようで、「チッチッチッ」と口ずさむ
化身。そのチッって絶対1秒じゃないし数えてもいないだろうと思いながらも、
急いで設定を考える。
えっと、えっと、まず「お金持ち!」それから、友達・・はもう少ないってなってるから
それなら、「友達は少ないけど親友がいる!」あと、えーと。えーと。そうだ!
「凄く素直な女の子!」
3つ言い終わった瞬間。ケモノは憎らしい顔つきで大きく腕を交差してバツマークを表現し
「タイムアーップ!」と宣言する。絶対60秒は経っていない。いい加減なケモノ…
そう悪態をつこうとしたときに、フワッと何かが私にかぶさるような気配を感じた。
あら、わたくしったらケモノさんの事を疑ったりして、なんてはしたないのかしら。
3つも設定追加させてくれてありがとう。ケモノさん。
わたくしの感謝の言葉にケモノはニヤリとわらうと風船のように天高く飛んでいってしまった。
その次の瞬間、隣に突然人影が現われた、金髪の同学年位の女の子だ。
そう!この子は親友で「鷹理」ちゃん。鷹理ちゃんは少し不機嫌そうにわたくしを眺めて
いると急に口火を切りました。
ねえ。ハル!私等親友じゃない?今月ピンチでさ!ハルんちお金持ちだろ!何とかならね?
なんと大変!お小遣い足りなくなちゃったんだ!大丈夫!わたくしたちは親友ですから
今回もこれくらいお渡ししますわ!10万円を鷹理ちゃんに手渡すと彼女はとても喜んで
何かを買いに走り去っていきました。
いつものお薬かなー?鷹理ちゃん早く元気になるといいなぁ。
鷹理ちゃんを手助けできたことで満足感を得ていると、突然「うああああぁあぁぁぁぁ」と
遠くから近づいてくる男の人の声が致しました。
なんと、空からお兄ちゃんが降ってきました。お兄ちゃんの手にはさっきのケモノさんが。
「オイ緑茶。人の妹に変な設定つけるんじゃねえよ!」
お兄ちゃんは物凄く怒っているご様子。お二人で森の中に消えていくと度々、何かケモノ的
なものを樹に叩き付ける音が聞こえました。数分後、先ほど感じたフワリとかぶさったものが
わたくしから、はがれていく感覚が襲いました。
ふと我に返る私。少し状況を整理するのに時間がかかったが、私はお兄ちゃんを追いかけて
森の中に入っていった。
爽やかな風の抜ける草原と森。自然豊かなこの世界にケモノの悲鳴が心地よく聞こえるの
だった。そして私は今、生まれたのだった!
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