こんばんわ!管理人の緑茶です。
キャラメイク小説の続きになります。たいした物語ではないですが、目的はキャラを動かすことに
あったので当初はそれで良かったのです。ただ、改めて書き直すと、何か日常系4コマのような
まったり感があります(汗)
この中編の続きですが、他のレビュー系が3連発で止まるのもどうかと思うので、もしかすると
一回他のレビューを挟んで月曜日に、続きを掲載するかも知れませんので、その際はご容赦ください。
--- 本編 ---
「何?なんか欲しいものでも思いついたの?」
とりあえず、聞いてみる俺。まあ2人で5万だから、1人頭で、2万5千円だものな、たいした物は
変えないわけなのだが・・・。
「ハルね!お料理が得意ってことでしょ!だ・か・ら。料理の道具が欲しいのです!」
ほう。たしかに、家にあったのは普通の使い古したフライパンとか、鍋だったし、いいかも。
「いいんじゃね。いくらくらいなの?」
ハルはネットから印刷したカタログを嬉々としながら説明し始めた。
「じゃーん!まずはコレ!料理研究家のタタコさんが開発した、持ち手が外れるタタコ特製
フライパン!」
誰だよタタコさん・・・ていうか持ち手が外れるってパクリじゃん・・・。一気に胡散臭くなる
俺・・・。
「でね!次!料理研究家タタコさんが開発したトラ印の保温機能付き24cm鍋!」
またタタコさんかよ。しかもそのトラのマークは他のブランドで見たような気がするし
しかも24cmってデカイだろ!
「まだまだ!料理研究家タタコさんのお墨付き包丁!その名もタタコ包丁!」
「これね、包丁の胴体に穴が開いていて、これで切った物がくっつかない仕様なの!!」
こいつ、タタコ教にでも入信してるのか・・・。その穴付き包丁300円で売ってたぞー。
「最後!料理をするには欠かせない!参天堂WILーYOU!!!」
「・・・以上。ハルが欲しいもの4点でした!!余ったお金はお兄ちゃんの小説代にしようね!」
「いやいや、ハルちゃん。お兄ちゃん聞き逃さないよ。最後のWIL-YOUって何かなー。」
「最新の家庭用ゲーム専用機!・・・だめ?お兄ちゃん・・・」
くっ。あざとい、ねだり顔があざとい。まぁ、自分の金で買うならいいか・・・
「で、いくらなの?」
「フライパンが500円!」
「安!」
「鍋が980円!」
「安!!」
「包丁が300円!」
「俺が見たのと同じヤツじゃねーか!」
「WIL-YOUが45,800円」
最後だけ妙に小声になるハル。って、当たり前だ!ほぼ全額ゲーム機に投資じゃねーか!
俺の取り分2500円ってかわいそうだろ!俺!!
「最後のは何だよ、お前全額一人で使う気かよ・・・」
兄として威厳ある態度をみせてやろうと、腕を組み拒絶する俺。
すると、妹が部屋の中へ入ってきて腕を組んできた。中2とはいえ女性らしい柔らかさが
いや違う、相手は妹だった。おれは拒絶の姿勢を維持し続けた。
「お兄ちゃん…。コレは必要なんだよー。このゲーム機は2人で使えるんだよ」
「ハルお兄ちゃんと協力プレーしたいのです・・・。」
なっ。こいつは俺を篭絡しようというのか。自分は45000円以上使って、兄には2500円しか
残さないなんて理不尽を、押し通すつもりなのか!
「お兄ちゃんと一緒に強敵を倒してハイタッチとか、したかったなぁー」
ここで、すかさず上目使い!あざとい!しかしかわいいなコイツ。
なんか、ちょっといいかもって思えてきた。
「それにね。お兄ちゃん部活があるから、ハル帰宅部だし帰ってくるまでヒマでしょう。
だからハルの寂しさを癒したいの。」
なるほど。確かにハルは2,3時間前に家に帰ってるしなぁ。うーん。でもなぁ
ハルは一段と顔を近くに寄せ、小声でこういった
「鮎川おねーちゃんとも協力プレーできるかもよっ」
「買おう。それは必要だ。うん。」
鮎川と協力プレー!コイツこんな甘言仕込んできたのか、お兄ちゃん一撃ですー。
俺が一瞬態度を軟化させると、それを察したかのようにハルは得意げに話を進める。
「これはね、ちゃんと作戦があるの!」
---つづく---
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