2015年11月3日火曜日

(再)SHIROBAKO #21「クオリティを人質にすんな」

※(再)表記について
 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。
 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
 
--
  
Aパート>>
 
  まるで脱獄のような脱出方法を試みる演出の「池谷 ひろし」だが、その先を行き先を読み
 先回りする製作の矢野。10話グロス先のACツチノコ社長である磯川が武蔵野アニメーション
 にやってくる。平岡は磯川が自分や矢野と同じ専門学校の同期であることから、夢を現実に
 しつつある磯川に少し苛立ちを覚える。
 
  次の休日、3Dクリエイターの美沙は声優の坂木、アニメーターの絵麻を引き連れて遊園地に
 来ていた。目的はジェットコースターに乗り迫力のあるモーションを研究する為である。
  
  そうこうしている内についに第一話オンエアの日が訪れる。会議室に集合してオンエアを
 視聴した武蔵野アニメーションのメンバー。みんなの情熱に支えられた第一話はキーワード
 ランキング1位に輝いたのだった。 
 
 
Bパート>>
 
  宮森はアニメーターの瀬川から、製作の平岡に大して強烈なクレームを受ける。その中で
 「(平岡に)もう二度と(カットの回収に)来させるな」と手酷い依頼を受ける。
  悩んだ宮森は磯川に相談しつつ、スケジュールとクオリティのバランスをとるために自分に
 何が出来るのかと考えるのだった。
  
  翌日、平岡を屋上に呼び出した宮森は、12話の製作を平岡のままで進めると伝える。唖然
 とする平岡だが宮森の出したいくつかの条件は素直に従うのだった。
  夜、プロデューサの渡辺が他社の役員と酒を飲んでいると、宮森の話題になりその場に宮森
 も呼び出される。その場の会話で他者の役員は宮森を「製作らしい面構えになった」とほめる
 のだった。   
  
       
-----
  
Aパート>>
 
  最初はヤル気なし製作「平岡」のキャラ背景掘り下げとなりました。前回演出家の
 円(まどか)と揉めた時にも言われていましたが、連れてくるアニメーターの品質が悪く
 クオリティよりスケジュールが守れればよいという考え方が原因のようです。
  
  でもそういう作品は確かにありますよね。だいたいコケますね。管理人(緑茶)のように
 観察めいた見かたをしていなくても、手を抜いている作品はやはり「熱量」を感じないの
 だと思います。
  
  少し重い話題から緩急をつけてジェットコースターのコミカルなシーンに変わるのですが
 平岡のシーンをかなりリアルに演出しているのに対して、こちらはSHIROBAKOでは
 殆どみることのない位に砕けた作画になっていました。
  
  こういう表現方法は勉強になりますね。視聴者への表現にも緩急をつけて見せていくのは
 流石プロだと思います。  
  
    
Bパート>>
  
  このあたりから平岡更生へのシナリオとなっていくのですが、この時点では自分を必要だと
 認めてくれている宮森に一定の理解を示した程度です。この後、徐々に前向きになっていく
 平岡の姿を(放送当時)興味深く視聴していたのを覚えています。
 
  一方、宮森については平岡の件を通して製作の悩みどころのひとつであろう「クオリティと
 スケジュールのバランス」について考え、自分なりの答えを出したことで製作として少しずつ
 成長してく模様が描かれています。 
  
  その変化(成長)を分かりやすく視聴者に伝える手段として、宮森が就職活動で面接を受け
 不採用となった他社の役員から、「製作らしい面構えになった」と言われる訳です。
  
  ここまでの物語で大分宮森の苦労を見てきたせいか、まるで視聴者である管理人がほめられ
 たようなうれしさを感じたシーンでした。こういう感情移入ができる作品は本当に面白く
 よく出来ていると思います。  
   
総括>>

 平岡・宮森・タイタニックと不安要素がどんどん前向きに変わっていきます。しかしまだ
 原作者トラップが残されています。あのシーンを見直すのが楽しみです。 
 
 あと3話、合間を見つけてレビューできればと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
 
 動画は↓で見ることが出来ます。
 
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

0 件のコメント:

コメントを投稿