2015年11月4日水曜日

(再)SHIROBAKO #22「ノアは下着です。」

※(再)表記について
 この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
 移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。

 SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
 お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
 
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 つい先が見たくなって2日連続でSHIROBAKOです(^^;
 
Aパート>>
 
  朝礼のシーン。少し改心したのか平岡もキチンと朝礼に参加している。
 
  続いて会議室にて宮森は木下監督と、キャラクターデザイン担当の井口を交え最終話の
 作監作業について打ち合わせをしていた。作業量が多く作監補佐が欲しいと井口から頼まれた
 宮森は小笠原に依頼しようと考えるのだが、井口から小笠原には120カット位しか頼めず
 残り80カットは原画3年目の絵麻に頼めないかと相談される。

  屋上に絵麻呼び出した宮森は、絵麻が喜んで受けてくれるものと率直に依頼するのだが
 作監経験のない絵麻は、自分が最終話の作監など引き受けてよいものかと答えを保留するの
 だった。 
  
  
Bパート>>
  
    夜。新川ら色指定職の2人は屋台でおでんをつまみに一杯飲んでいる。子供が中学生になり
 ご飯も2合食べるようになったと成長を喜ぶ一方で「アニメの仕事がしたい」と子供が言って
 おり、平岡のようになるのかと不安になる二人。
 
  その頃声優のしずかは、テレビで若い新人声優が「趣味との両立が大変」とコメントしてい
 るのを見ながら一人酒を片手に「かわるよ」とつぶやくのだった。
  
  同刻、居酒屋にいるタローと平岡。昔は実直だった平岡の過去の話に盛り上がり、夢は絶対
 叶えよう!と二人で誓うのだった。 
     
  翌朝、作監の件で悩んでいた絵麻は、ベテラン杉江のアドバイスを受けて仕事を引き受ける
 ことにする。最終話のアフレコも終わり順風満帆(じゅんぷうまんぱん)と思っていたその
 矢先に、恐怖の電話がかかってくるのだった。
 
      
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Aパート>>
 
  ちゃんと朝礼に出席するようになった平岡について、よく考えられた冒頭の演出となりまし
 た。

  本来平岡は「必要がないので出席しなくてもいい」という立場で宮森と対立しており、連絡
 事項などはメールでよいという考え方でした。しかし、この場面では製作チームがそれぞれ
 進行状況を連絡してるものの、平岡自身は「特にありません」と報告しています。
  
  つまり裏を返せば「必要がなくても出席することに意味がある」と説いた宮森の意見に暗に
 同意した。そんな平岡の小さな成長を丁寧に表現した演出になっています。
  
  続いて絵麻への作監依頼のシーンですが、木下監督が「原画3年目で早すぎない?」と不安
 を口にしています。しかし井口・宮森が絵麻は成長したので大丈夫だと言い返すくだりで客観
 的に絵麻もまた成長したんだなと感じさせる内容でした。 
  
    
Bパート>>
  
  おでんパートの新川と飲んでいるもう一人の名前が判らず(汗)ので母親色指定と呼びますが
 息子が成長してアニメの仕事をしたいと言っている、でも平岡みたいになるのかな。と成長と
 その後の不安を話しています。
  
  ここで突然、ほぼモブに近かったこのメンバーが登場したわけですが、ここは酒・成長・
 仕事をキーワードにした別視点の物語をシーンを統一しつつ、3パターン描いています。

  まず、いわゆる「普通」の社会人(新川)の姿、次に声優しずかの「仕事がない」社会人の姿。
 最後に「環境に恵まれなかった」社会人(平岡)の姿を描いています。この一連のくだりで
 視聴者に「どんな人にもそれぞれ悩みがあるのだな」と思わせてから、平岡のシーンで
 「それでも平岡は立ち直りつつあります」と結びます。

  この手法によって平岡が身近な存在になって、視聴者も平岡を素直に応援できるのだと
 思います。  
   
    
総括>>

  物語りも終盤に差し掛かり、レギュラー陣の成長をキーワードにコンパクトにまとまった
 いい話でした。SHIROBAKO的にリアルな脚本は次回が最後で、次回の後半くらいから
 はアニメーションとして面白く脚色された最終回へと突入します。   

 あと2話、合間を見つけてレビューできればと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
 
 動画は↓で見ることが出来ます。
 
 http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime 

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