※(再)表記について
この表記があるレビューは、以前に移転前の「これそれ」で一度レビューしたものです。
移転前サイトのレビューが回復不能のようなので、改めて書き起こしたものになります。
SHIROBAKOは、架空のアニメーション製作会社「武蔵野アニメーション」を舞台にした
お仕事系アニメです。(製作はP.A.WORKS)
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Aパート>>
前回の最後で原作者から最終話オリジナルNG宣告の直後のシーンからスタート。
カラオケ屋に集合したプロデューサ陣が対策会議を開いている。事態は深刻で、プロデューサ
の渡辺は総集編の用意も覚悟していた。(※つまり最終回は放送できず、今までのおさらいで
放送終了となるこの作中では最悪のパターン)
翌日、原作が連載している雑誌の編集部に直接出向き、なんとかオリジナルの最終回のまま
進めさせてもらえないかと懇願する武蔵野プロデューサ陣だったが、編集部側は原作者の意向
は絶対だとして、原作者に会うことすらNGとなってしまう。
デスクの宮森にも原作者NGということで、進行中の作業がストップとなってしまう。困惑する
宮森に、平岡が前の職場で今回と同じ原作者のアニメ製作を担当したことがあって、そのと
きは、アニメ製作によって原作からの改変が酷過ぎて見るに耐えなかったと回想する。
しかし、どんな理由であれ原作者NGでは進めることが出来ず悩む木下監督に、武蔵野アニ
メーション社長が「監督は船長なんだから、みんなを連れてちゃんと着地しないといけない」
そう励ますのだった。
Bパート>>
社長の励ましを受けて気を取り直した木下監督は、昔、共に仕事をした本田に相談する。
本田にも「万策尽きていません」と激励され、何とか糸口を掴もうとすると木下監督の目に
原作者からのNGメールが止まる。そこには、差出人として原作者のメールアドレスが記さ
れていたのだった。
編集部を通さずに、直接原作者と交渉しようと心に決めた木下監督は、原作者に直接面会
して相談させてほしいと依頼する。
意外なことに、原作者から直ぐに返信が来て編集部の会議室で面会する約束を取り付ける
事に成功した。
面会当日、社長から渡されたガンマン風の衣装に着替えた木下監督は編集者の妨害にも挫
けることなく、原作者と面会を果たすことに成功。原作者とのオリジナル最終回の調整も無事
終了し、茶沢の怠慢な職務態度が白日の下にさらされる。
原作者と監督が共同で考えた「アニメオリジナルの最終回」はヒロインの妹を登場させて
妹を軸にオリジナルシナリオを少し修正する内容だった。その妹役に選ばれたのは、ここまで
仕事がなく不遇な存在だった新人声優のしずかだった。
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Aパート>>
どん底スタート。しかも今回は普段よりもさらに情報量の多い脚本のためか、オープニング
すらカットでした。ここまで完全に自己中心的で横暴なイメージが強い原作者の野亀ですが
このパートで、過去にアニメオリジナル改悪で悲惨な体験をしており、その悪いイメージに
よってアリメオリジナルシナリオ(キャラクターデザインも含む)を認めない方針なのが
判りました。
さらっと、過去の話を平岡が説明しているわけですが原作者野亀のアニメオリジナル嫌いの
説明だけではなくて、平岡自身がこの業界に失望した事柄の一つだったことも思わせるセリフ
回しになっていて考え抜かれたいいシーンだと感心しました。
困っときにアドバイスだけ送り、決して手を出そうとはしない武蔵野アニメーションの社長
の教育スタイルは今回も変わらずですが、こんな有能な社長がいれば武蔵野アニメーションは
人材に恵まれることでしょう。であって見たいものです(笑)
Bパート>>
後半、このあたりからSHIROBAKOは次回の最終回に向けてリアルよりの脚本から
脚色の強い脚本になって行きます。
お話としては主人公の宮森がアニメーション製作の仕事にどう向き合うか結論を出せば
最終かとしてはよいので、そのシーンを際立たせるためにあえてリアルな表現はその部分だけ
に絞って、その他のシーンはアニメーションとして楽しめるようにコミカライズした感じです。
その傾向は原作者に会いに監督が編集部に行くあたりから顕著になって、監督の服装が
ガンマン風なだけでもSHIROBAKOとしてはかなりの脚色ですが、さらに偽造した
入館証で編集部に入れてしまったり、妨害に訪れた編集部の人間が監督に向かってゴルフ
ボールを撃ち放つなど、一目でわかるアニメ感になっています。
それでも原作者と相談して、オリジナルの最終回を二人で作り出していくシーンはふざけ
過ぎず、茶沢が怠慢を上司に叱責されるシーンも脚色は控えめにして視聴者に爽快感を
ちゃんと与えてくれるあたりは、SHIROBAKOの脚本の優秀さが実感できました。
最後に残り1話まで、主だった活躍のシーンがなかった新人声優のしずかですが、アニメ
オリジナルシーンの変更によって生まれた大役(妹役)を担うことになり、こちらも
視聴者に安心というか、安堵を与えてくれる良いシーンでした。
総括>>
ついにあと1話、近々レビューをしようと思いますので、よかったら読んで下さいm(_ _)m
動画は↓で見ることが出来ます。
http://ch.nicovideo.jp/shirobako-anime
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