ルパン三世 第6話「満月が過ぎるまで」

３０年ぶりのルパン３世のＴＶシリーズです。世界の大泥棒ルパンの末裔
ルパン３世の物語です。何とＴＶシリーズ第１回１話目は１９７１年の作品です。
　
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６話
【あらすじ】
　
　
　Aパート＞＞
　　
　　メディア王と呼ばれたロベルト・ゴッティが死去し、妻エレナには莫大な隠し財産の
　ありかが残された。その隠し財産を狙ってルパンから予告状が届く。銭形はすぐにエレナ
　を保護するために彼女の元に向かうのだった。
　
　　ルパン以外の悪党からも財産を狙わわれているエレナには地元の警察も彼女の警護に
　あたっていた。警察は警護をするためには財産のありかを教えて欲しいと彼女に願うが
　エレナは一貫して「隠し財産など存在しない、狙われる理由など本当はない」と訴える
　のだった。　　
　
　
　Bパート＞＞
　　
　　エレナを警護するため、銭形はエレナと２人だけで絶壁に立てられた故ロベルト・
　ゴッティ氏の別荘に立てこもる。少しだけうちとけた銭形にエレナは自分の過去を話し
　娼婦だった自分をロベルトが助けてくれたことをうち明かす。
　
　　真摯にエレナと向き合い、警護を勤める銭形だったが実は別荘についてきたエレナは
　不二子が変装した偽者であり、絶壁に銭形を閉じ込める罠だった。
　
　　その頃、エレナにはルパンが変装した銭形が財宝のありかを聞き出そうと接近していたの
　だが、不二子の変装に早々に気がついた銭形の機転によって地元の警察に阻まれるのだった
　
　　絶壁から脱出した本物の銭形にエレナは「隠し財産など本当に存在しないからどうにか
　現状を変えて欲しい」と懇願する。悩んだ銭形はメディアに「ルパンに隠し財産は全て
　盗まれた」と嘘をつき彼女を庇う。
　
　　財産がなくなったというこになって、狙われる危険がなくなったエレナの元から銭形は
　立ち去っていく。だが、本当は隠し財産は存在し、銭型は利用されただけだったのだが、
　ルパンも銭形も真相を見抜いており、隠し財産の前で対峙することになる。
　
　　部が悪いことに気がついたルパンはあっさりと隠し財産をあきらめて足早に去っていくの
　だった。そして銭形も利用されたことなど気にもせず彼女のから去っていくのだった。
　　
　　　
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【感想】

　　ルパンVS銭形の対決かと思いましたが、驚きの銭形無双回。普段の滑稽なキャラクターの
　裏にある銭形の武士のような図太い精神をドストレートに描かれた話でした。　　
　
　Aパート＞＞
　　
　　不二子演じる偽のエレナに振り回される銭形なんですが、不二子が語るエレナのエピソード
　は全て本物。完璧な下調べによるものであるという前提になっており、エレナの過去を
　不二子が代弁するひねりの聞いた表現でした。
　
　　本当のエピソードなので現実味があるため、騙されてしまう銭形なのですが何時ものような
　コメディ的な立ち位置よりも、性善説にたって誠心誠意、偽エレナの警護を行なう銭形が
　印象的でした。

　　また本脚本では「目の前に泣いている女がいる、それが助ける理由ではダメか」とうい
　銭形の本質をそのまま表現するようなセリフを３度もそれぞれ別のキャラクターに喋らせて
　物語り全体の統一感を持たせる演出になっています。　
　　
　　
　Bパート＞＞
　　
　　どんでん返しの連発パートとなりました。最初は偽エレナは不二子が化けていました。から
　銭型は不二子の演技を読んでました、となり、銭形の指示によって駆けつけた地元の警察も　　　
　実は隠し財産を狙った悪党でした。とまたひっくり返り、銭形はエレナの懇願によって財産は
　ルパンに盗まれたとしたのだが、本当はありましたでまたまたひっくり返り。

　　そのこともルパンは読んでましたと、隠し財産の前に現われると、それも承知と帰ったはず
　の銭形も現われる。
　
　　今回のテーマとして、それぞれのキャラクターの騙しあい、探りあいのなか、銭形だけは
　小ざかしい事はせず、つねに実直にあり続け、最終的にはエレナの男に対する不信感すら
　払拭するほどの信頼を残すという構成。

　　短いパートによくぞこれほどシンプルに沢山の情報を詰め込んだものだと、感心しました。
　自分もこういう読み応えのある作品を書いてみたいものです。
　　　　　
　　
総括＞＞
　　
　　今回もかなりの情報量でした。ところが次回予告を見ると、今までのキャラクターが再登場
　して色々なお話が干渉しあうシナリオのもよう。タイトルにも「ザッピング」とあるように
　色々なお話が次々に展開される超情報過多の予感。
　　
　　これは見ごたえがありそうで楽しみです。
　　　
　※ザッピング：TVを見る際にチャンネルを固定せず、次々に切り替えて番組をみる行為。判り
　　　　　　　　やすいたとえだと、CMになると違う番組にバンバン変えていく視聴方法ですね