2016年6月29日水曜日

Re:ゼロから始める異世界生活 第12話 『再来の王都』

 何の前触れもなく、中世風の異世界に転移してしまった主人公は、死ぬたびにある地点まで
 時間を遡り生き返ってしまうという能力を持っていた。周囲の人々に降りかかる不幸を回避
 するために、何度も「死に戻り」を繰り返し不幸の元凶を突き止めるミステリー要素の強い
 ファンタジー物語です。
 
 原作はWEB小説(のちにコミカライズ)↓

 http://re-zero.com/


 公式サイトは↓

 http://re-zero-anime.jp/

 原作小説は「小説家になろう」のサイトで読むことがきでます。
 
--- 5行で読む この回のあらすじ ---

 ・呪い騒動も解決し、村人とも友好関係を結ぶことに成功した主人公。村からロズワール邸
  に戻ると、来客の馬車が来ていた。
 
 ・ロズワール邸に訪れたのは他の王候補(エミリアは次期王の候補)の騎士だった。
  騎士からエミリアが王都へ出向くことを知った主人公は、渋るエミリアを説得して王都へ
  戻ってきた。
 
 ・王都にて一番最初に出会った「リンガ売りのオヤジ」に再会などしていた主人公だが、偶然
  他の王候補の女性と出会う。

 ・翌日、城で大きな催しがあり、エミリアに断固同行拒否を受けた主人公は、先日会った
  他の王候補の女性に協力してもらい、なんとか城に入る事に成功する。
 
 ・城では4人の王候補が集結しており、残る1人(王候補は5人)が見つかったため
  王座争奪戦の開始が告げられる。なんと最後の王候補の女性はアノ盗品街で出会った
  フェルトであった。
  
--- レビュー ---

 「王都編」でのエピソードの1話目です。
 
  前半は、「ロズワール邸編」の後日談も織り交ぜて、主人公が得てきたロズワール邸の
  人々からの信頼をかるいタッチで描いています。
  
  これが伏線で、後半になるにつれ「主人公の押しつけにも近いエミリアへの好意」が
  裏目、裏目に出て「空気の読めない迷惑な人」になっていく脚本です。
 
  物語の要所要所で、主人公の負の部分が描かれたエピソードで、エミリアとの約束を
  破ったり、自分に好意を抱いているレムを承知の上で利用したり、場違いな場所に勝手に
  入り込んで場違いな言動を行ったりと
 
  視聴者に「その選択はどう考えても間違っている」と思わせる行動を主人公が取りまくり
  今まで実力はないけど良い人という印象だった主人公を、今回のエピソードに合わせて
  悪い面も見せて、印象を少し変えていく工程だと思われます。
 
  また、多く新キャラクターや再登場のキャラクターの簡単な人物像の解説も兼ねており
  情報量の多いお話でした。
 
  この情報量の多さをうまく1枠に詰め込んで、大体の新章導入部を今回の1話で書き
  あげてしまうところに監督と脚本の実力を感じました! 
 
--- 総括 ---
   
  まだ先が分からないのでとりあえず「王都編(仮)」としました。
 
  今後、「王都が中心」なのか「王座争奪戦が中心」なのか「主人公とエミリアの関係が
  中心」なのかによって途中で変えるかも知れません。
 
  今回の脚本はイイですね。
 
  うまくいっていた、主人公とエミリアの関係が「恋敵」の登場で一気におかしくなって
  行って、主人公が焦って行動をすればするほど、泥沼化していく感じが繊細に書かれて
  いました。
  
  管理人は次回もすでに視聴済みなので、ちょっと触れておくと、今回の話でちょっと
  すれ違ってきた主人公とエミリアが、さらにすれ違っていきます。
  
  主人公は「何かの力」で自分の事情を話せないので仕方がないのですが、エミリアも主人公
  に肝心な話を全然しないので、ドンドン主人公が不安になっていき自爆していくパターン
  で、現実の恋愛でもありそうな心理描写が次の話数も続きます。
 
  この作品は基本的に「主人公視点」なので、視聴者はエミリアや他の人物が何を考えて
  いるのか、それは作中の主人公と同様に、仕草や表情で読み取るしかありません。
   
  その点、この作品の作画や脚本はその微妙な感覚を巧みに表現しており、勉強になります。
  

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