何の前触れもなく、中世風の異世界に転移してしまった主人公は、死ぬたびにある地点まで
時間を遡り生き返ってしまうという能力を持っていた。周囲の人々に降りかかる不幸を回避
するために、何度も「死に戻り」を繰り返し不幸の元凶を突き止めるミステリー要素の強い
ファンタジー物語です。
原作はWEB小説(のちにコミカライズ)↓
http://re-zero.com/
公式サイトは↓
http://re-zero-anime.jp/
原作小説は「小説家になろう」のサイトで読むことがきでます。
--- 5行で読む この回のあらすじ ---
・呪い騒動も解決し、村人とも友好関係を結ぶことに成功した主人公。村からロズワール邸
に戻ると、来客の馬車が来ていた。
・ロズワール邸に訪れたのは他の王候補(エミリアは次期王の候補)の騎士だった。
騎士からエミリアが王都へ出向くことを知った主人公は、渋るエミリアを説得して王都へ
戻ってきた。
・王都にて一番最初に出会った「リンガ売りのオヤジ」に再会などしていた主人公だが、偶然
他の王候補の女性と出会う。
・翌日、城で大きな催しがあり、エミリアに断固同行拒否を受けた主人公は、先日会った
他の王候補の女性に協力してもらい、なんとか城に入る事に成功する。
・城では4人の王候補が集結しており、残る1人(王候補は5人)が見つかったため
王座争奪戦の開始が告げられる。なんと最後の王候補の女性はアノ盗品街で出会った
フェルトであった。
--- レビュー ---
「王都編」でのエピソードの1話目です。
前半は、「ロズワール邸編」の後日談も織り交ぜて、主人公が得てきたロズワール邸の
人々からの信頼をかるいタッチで描いています。
これが伏線で、後半になるにつれ「主人公の押しつけにも近いエミリアへの好意」が
裏目、裏目に出て「空気の読めない迷惑な人」になっていく脚本です。
物語の要所要所で、主人公の負の部分が描かれたエピソードで、エミリアとの約束を
破ったり、自分に好意を抱いているレムを承知の上で利用したり、場違いな場所に勝手に
入り込んで場違いな言動を行ったりと
視聴者に「その選択はどう考えても間違っている」と思わせる行動を主人公が取りまくり
今まで実力はないけど良い人という印象だった主人公を、今回のエピソードに合わせて
悪い面も見せて、印象を少し変えていく工程だと思われます。
また、多く新キャラクターや再登場のキャラクターの簡単な人物像の解説も兼ねており
情報量の多いお話でした。
この情報量の多さをうまく1枠に詰め込んで、大体の新章導入部を今回の1話で書き
あげてしまうところに監督と脚本の実力を感じました!
--- 総括 ---
まだ先が分からないのでとりあえず「王都編(仮)」としました。
今後、「王都が中心」なのか「王座争奪戦が中心」なのか「主人公とエミリアの関係が
中心」なのかによって途中で変えるかも知れません。
今回の脚本はイイですね。
うまくいっていた、主人公とエミリアの関係が「恋敵」の登場で一気におかしくなって
行って、主人公が焦って行動をすればするほど、泥沼化していく感じが繊細に書かれて
いました。
管理人は次回もすでに視聴済みなので、ちょっと触れておくと、今回の話でちょっと
すれ違ってきた主人公とエミリアが、さらにすれ違っていきます。
主人公は「何かの力」で自分の事情を話せないので仕方がないのですが、エミリアも主人公
に肝心な話を全然しないので、ドンドン主人公が不安になっていき自爆していくパターン
で、現実の恋愛でもありそうな心理描写が次の話数も続きます。
この作品は基本的に「主人公視点」なので、視聴者はエミリアや他の人物が何を考えて
いるのか、それは作中の主人公と同様に、仕草や表情で読み取るしかありません。
その点、この作品の作画や脚本はその微妙な感覚を巧みに表現しており、勉強になります。
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