2016年6月13日月曜日

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? 第8話 『ネトゲの旦那を諦めると思った?』

 オンラインゲーム上で結婚した主人公とヒロイン。ところがヒロインはオンラインゲーム内
 と現実世界を区別しない天然系少女だった。オンラインゲームをテーマにした学園ラブ
 コメディです。
 
 原作はWEB小説(のちにコミカライズ)↓
 
 http://dengekibunko.jp/title/netoge/

 公式サイトは↓
 http://netogenoyome.com/

--- 5行で読む この回のあらすじ ---

 ・アカウントハックに気が付いた西村。すぐに現実の亜子の部屋へ向かう。

 ・亜子は西村が到着する前に、ルシアンが「違う人物」であるとゲーム内で気が付き、接触
  を断つ。しかし、自分の大切な人物(ルシアン)が他人によって害されたことに傷ついていた。
 
 ・西村はすぐにアカウントを取り戻す。しかし、キャラクタールシアンは削除されて持っていた
  アイテムは全て売りさばかれていた。
 
 ・ネトゲ部は持っている人脈をフルに活用して、市場に売られたルシアンのアイテムの買戻し
  作戦を実施する。

 ・また、ハッカーへの報復としてハッカーを偽のRMT(リアルマネートレード=違反行為)に
  誘い出し、GM(ゲームマスター)に通報することでハッカーのアカウントをゲームから
  追放し、アカウントハックの被害救済としてルシアンというキャラクターだけは復活して
  もらうことに成功した。

--- レビュー ---
 
 ネットゲームユーザーにはもっとも恐ろしいアカウントハックのお話です。
 
 アカウントハックとは、ハッカー(悪意を持った人物)が何らかの手段で他の(善良な人物)の
 プレーヤーのIDとパスワードを入手して、不正にログインする犯罪です。
 
 総務省の「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」にも掲載されている、現実世界の
   法律違反です。
 
 「不正アクセス禁止法」という名前が一般的です。
  
 そんな犯罪に巻き込まれて、キャラもアイテムも亜子との結婚指輪まで失った西村ですが
 仲間の助力を得てハッカーを撃退するまで描かれています。
 
 
 西村をハッカー撃退まで動かした原動力は「少しでも亜子を傷つけたこと」という理由らしく
 ラブコメからリア充コメディにバージョンアップしてきたような気がします(笑)
 
 いままでは、どちらこというと「這いよれ ニャル子さん」というアニメに近いライトな感じの
 ラブコメ感でしたが、ここ数話で西村の気持ちが強く現実の亜子に惹かれており、もう付き合う
 前の微妙な関係ではなく、完全にリア充です。
  
 リア充の話は置いておくとして、脚本はネットゲーマーがみるとスカッとするいい脚本でした。
 現実の世界ではアカハック被害=引退(ゲームをやめてしまう)ことも多く、このような犯罪は
 ネットゲーマのリアルで費やした時間と思い出を破壊する最悪の犯罪です。
 
 それを、ネットの仲間が団結して解決し、逆にハッカーを引退に追い込むシナリオは爽快感
 抜群でした。
 
   
--- 総括 ---
 
 現実とネットの世界は別というテーマとは表裏一体の脚本でした。
 
 現実であってもネットであってもゲームの中で操作しているプレーヤーは実在する人間です。
 当然ネットゲーム内の規約(ルール)にも縛られていますが、それ以前に現実の法律にも
 従う義務があります。

 そういった部分においては、現実とネットの世界は別ではないのです。
 
 ちなみにRMTは実は現実では法律違反ではありません。ゲームによっては規約で許諾している
 ネットゲームも存在し、その場合はゲーム内のアイテムを現実の世界で売り払っても何ら
 問題になりません。
 
 ※もちろん、持っていないアイテムを販売して代金だけ受け取れば、それは現実世界で「詐欺」
  になります。
 
 ただ、RMTを許可すると「業者」とよばれる金銭目的のプレーヤーが大量に押し寄せてきて
 ゲームバランスを破壊する可能性があることから、ほとんどのネットゲームではゲームの
 利用規約で「禁止」しています。

 (DQXでも禁止行為ですよ!) 

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