2016年5月31日火曜日

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? 第5話 『転生すればワンチャンあると思った?』

 オンラインゲーム上で結婚した主人公とヒロイン。ところがヒロインはオンラインゲーム内
 と現実世界を区別しない天然系少女だった。オンラインゲームをテーマにした学園ラブ
 コメディです。
 
 原作はWEB小説(のちにコミカライズ)↓
 
 http://dengekibunko.jp/title/netoge/

 公式サイトは↓
 http://netogenoyome.com/

--- 5行で読む この回のあらすじ ---

 ・亜子が「たまには他のゲームを遊びたい」と提案し、FPS(対人ゲーム)を楽しむネトゲ部
 
 ・翌日、学校で西村に奈々子が声をかけてくる。なんと、「セッテ」は奈々子のキャラクターだった
 
 ・亜子と西村のゲーム内での結婚の話をからかって、リアルで西村を誘惑する奈々子の悪ふざけに
  傷ついた亜子は再び不登校になってしまう。
 
 ・ネトゲ部員で話し合った結果、みんなで大騒ぎはせずに西村(ルシアン)に一任しようという
  ことになる。
 
 ・学校を休んで亜子の家を訪れる西村。二人で夕暮れまでゲームをして過ごし、亜子が不登校に
  なった原因は、奈々子の悪ふざけではなく、リアルに疲れただけだろう。また疲れたら一緒に
  学校休んで遊んでやるから、登校しようぜ。と諭し亜子を再び学校へ連れ戻した。
 
--- レビュー ---
 
 対人スキルの低い亜子は、もともと不登校気味で「引きこもり体質」でした。
 しかしルシアンとの出会いで、学校に「ルシアン(西村)と会える」という楽しみを見出して 
 毎日登校して頑張っていたのですが、少しずつストレスが蓄積していたようです。
 
 それが、奈々子の悪ふざけで爆発し、再び不登校になってしまうというお話です。
 
 この「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」のテーマは、リアルとゲームを区別できない
 ヒロイン(亜子)を更生し、普通の女子高生にすることだと思っていました。
 
 しかし、ここまでの展開から察するに、「ネトゲの人格も現実世界に存在するプレーヤーの
 人格の一部であって無理に完全に区別する必要はない」というテーマなのかも知れません。
 
 その視点で見ると、単純な学園ラブコメディとはちょっと違った深みを感じます。
 
 さて、今回の脚本は見事に1枠に綺麗におさめた脚本でありました。起承転結がハッキリ書かれ
 ているにも係わらず、情報過多や妙な尺稼ぎもなく、1枠というコップに八分目くらいまで
 物語という水を入れたようなイメージでとても見やすい脚本だったともいます。
  
 WEB小説原作の場合、原作者は紙面の文字数を気にせず書けるので情報過多になりがちな
  傾向がありますが、今回の脚本はシナリオの根幹を整理整頓して見事にアニメ一話に収めて
   いる点とても勉強になります。
 
  
--- 総括 ---
 
 茜は、西村を「くされ縁」として、ある種の好意を抱いていることがわかりました。
 
 これは亜子も大切に思う気持ちと、西村に対する純粋な好意の融合された茜なりの結論なので
 しょう。
 
 一方、ちょいちょい西村に接触する奈々子はどういう感情なのか、いまだに読めません。
 
 単純に「西村へ好意」ではなく、「茜が西村に好意を持っていることを察して、自分の親友を
 とられてしまいたくない」という感情のように見受けられます。この辺も、今後の物語でスポット
 があたると面白そうです。
 
 ネットゲームをツールとした学園ラブコメには間違いなさそうですが、ラブコメにありがちな
 ドロドロ成分は非常に少なく、気軽に見れるのでお勧めです!
 
 
--- おまけ ---
 
 昨日掲載しようとしていた本レビュー記事ですが、一晩寝てから書き直したら「掲載できるレベル」
 になりました(嬉)
 
 下書きから何度か読み返して、管理人が今回の話のレビューとして伝えたいことは、こういうこと
 だった思える記事になりました。
 
 昨日の駄文の呪縛はなんだったのでしょう…

 管理人の場合はサイトに掲載する内容を予告して確定してから掲載しているわけではないので
 昨日のように急遽、記事を差し替えるという形で逃げられましたが商業誌で「仕事」として
 予め内容を予告して連載している作家さんは、ああいう場面をどう乗り切っているのか、とても
 気になりました!

 
  

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