2016年2月29日月曜日

ルパン三世 第20話「もう一度、君の歌声」

30年ぶりのルパン3世のTVシリーズです。世界の大泥棒ルパンの末裔
ルパン3世の物語です。何とTVシリーズ第1回1話目は1971年の作品です。
 
本シリーズの公式サイトはコチラ↓
http://lupin-new-season.jp/
 
作品総合公式は↓
http://www.lupin-3rd.net/
第2クールに突入です。
 
 
---
 
20話
【あらすじ】
 
 名シンガーのノラが半生を共に過ごした愛車が売りに出される。売主はノラの夫で
 もとマネージャのマーティンだった。
 
 マーティンは寿命を終えようとしているノラとの思い出を断ち切る為に、車を売りに
 出したのだ。しかし、その車をルパンが盗み出してしまう。
 
 ルパンは不二子と組んで、車をマーティンが「取り戻したくなるよう」に仕向け
 高額で売りつけようと企んでいた。
 
 だが、その計画は銭型の直感によって看破され、不二子との計画がバレてしまう。
 
 不二子との合流ポイントで待ち伏せする銭形。
 
 何も知らないルパンが、合流ポイントに向かおうとしたその時、車が勝手に動き出し
 ルパンを助けるのだった。
 
 驚いたルパンだったが、助手席にあった古い写真を見つけると「車の意思」を読み取って
 車を走らせる。
  
 ノラとマーティンの思い出の泉に向けて。
  
---
 
【感想】
 
 ダ・ヴィンチ編は一休み。日常回ですが、脚本と演出が非常に良く出来たアニメーション
 でした。
 
 昔元気だったノラを思い出して、現在(ノラは植物状態で瀕死)とのギャップに苦しむ
 マーティン。
 
 作品はノラの「愛車」が少しだけ不思議な現象を起こして「意思」を示す。
 そしてルパンと共に思い出の泉に向かう物語なのですが、愛車の起こす現象は
 「少々ハンドルが効かない」とか「少しスピードがでるようになる」程度のもので
 オドロオドロしい怖い感じではなく
 
 「もう一度、あの泉に行きたい」というノラの瀬戸際の思いが暗に伝わってくるような
 そんな表現になっていました。
 
 見所は最後のシーン。車が泉に到着しノラが絶命するシーンです。劇伴がルパン三世
 カリオストロの城で使われた名曲「炎のたからもの」です。
 
 これは感動しました。絶命したノラの横で若い頃のように夕日を浴びて彼女に口付けをする
 マーティン。そこには深い愛が描かれていて、このシーンにあう曲は他にはないと思います。
   
               
総括>>

 正直、ルパンである必要性があるかどうかは別にして、感動する良シナリオであったと
 思います。

 老夫婦が必ず迎えるであろう伴侶との別れのシーンをリアルに描いていて、視聴したあとに
 少し「やさしい気持ち」になれるシナリオでした。
 
 ルパン2015の脚本は恐ろしくどれも出来がよく、とても勉強になります。

 今回のお話は完全にシリーズから独立していますので、もし興味が湧きましたらこの回だけ
 でも楽しめます!
 
  

0 件のコメント:

コメントを投稿