就職試験に落ち続け就職浪人直前の主人公木春由乃。学生時代にノリで登録した
タレント事務所から仕事の依頼を受ける。その仕事はなんと1年にも及ぶ村おこしの
観光大使だった!思わぬ大役に邁進する由乃の奮闘物語です。
アニメ公式ページは↓
http://sakura-quest.com/
ネット配信は↓
ニコニコ動画:http://ch.nicovideo.jp/sakura-quest
Amazon プライムビデオ:(予定)
--- 4行で読む ここまでのあらすじ --- ※3話目
・観光大使として地元メディアに登場し、間野山についてインタビューを受ける
由乃。収録は台本通りに進み順調に終わるかと思われた。しかし終盤台本から
外れ間野山の魅力について聞かれると、まったく答えることができなかった。
・この一件で由乃は自分が観光大使を務める間野山について殆ど何もしらないと
いうことに気が付く。由乃は観光協会のしおりを連れて街を歩き肌で間野山を
感じ取ろうとする。だがそこで感じたのは疎外感そして観光協会と住民たちとの
温度差だった。
・住民たちはチュパカブラ王国というテーマパークに期待していない。そう感じた
由乃は迷いを持ったまま次のイベント、ヌルキャラ選手権地方大会に挑む。
間野山のゆるキャラはチュパカブラ。由乃演じる国王とセットの珍しいマスコット
だが、そのチュパカブラのマスクが紛失してしまう。
・間もなく出番という切迫した状況。ピンチを聞いた観光協会のスタッフは間野山の
前マスコットキャラクターのカブラ君の着ぐるみを持ってくる。しかしチュパ
カブラに思い入れのある会長は断固拒否。押し問答となるが由乃が声を上げる。
「どちらでもいい、大切なのは住民の心に残ることだ、それを探していきたい」
結果は散々だったが、由乃には大きな決意を固める大会となった。
--- レビュー ---
SHIROBAKOでお馴染みのP.A.WORKSによるオリジナルアニメーション
です。
いわゆる「演説回」です。
この演説回ですが、作品の作り手からすると全シナリオの後半(9話以降~)に
持ってきた方が作りやすいエピソードです。
なぜなら前半に演説回を持ってきてしまうと、そのあとの話でいろいろな事情で
脚本を修正しなければならないときに、演説回で主人公が決意表明のような発言を
してしまうと修正が難しくなるからです。
後半なら、その演説回までのシナリオを振り返ってまとめ風の演説を書けるので
ネタも豊富ですし比較的自由にセリフを作れます。
それに、そこまでの主人公の苦労話でもチラつかせれば視聴者に感動も与えやすい
です。
しかし本作では、主人公の決意表明という形で3話目というかなり早い話数に
演説回をもってきました。
これができるということは、ちゃんと結末までの脚本構想が固まっているという
ことです。
これは次週以降も期待できそうです。
余談ですが、今回も本当に捨てカットが少ない丁寧な作画&脚本でした。制作側の
熱意が伝わる良い作品です。
--- 総括 ---
P.A.WORKSにしては珍しい設定ミスのある回です(笑)
今回の舞台「ぬるキャラ選手権地方大会」ですが、公式HP上での正式名称は
「ぬるキャラ選手権地方大会」です。
ttp://sakura-quest.com/story/03.html
しかし、動画では「ヌルキャラ選手権大会」と表記されています。
一方でセリフでは「ぬるキャラ地方選手権」となっており、脚本と作画と監督で
設定が伝達がどうやらうまくされていなかった模様です。
せっかくの由乃のターニングポイント回に痛恨(でもないか)のミスです。
いつもガッツリ設定を作りこんでくるP.A.WORKSなので、ちょっと珍しくて記事に
してしまいました。
(せめて動画がHPと同じ表記なら、しおりの言い間違いで押し通せたのに…)
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