この美術部には問題がある!（一部レビュー）(終）

　物語はある中学校の美術部が中心です。この美術部には４人の部員がいるものの
　絵の才能があるのに２次元（アニメ絵）しか描かない内巻君に
　リンゴばかり描いていて実は「内巻君」が気になって仕方がない宇佐美さん
　そして天然謎少女で殆ど絵も描かないコレットさん
　この３人を纏める寝てばかりの部長と個性的な面々が繰り広げる学園ラブコメディです。
　
　
　原作は電撃マオウにて連載中の漫画です。↓
　
　http://maoh.dengeki.com/konobi/

　ＴＶアニメ版公式サイトは↓
　http://www.tbs.co.jp/anime/konobi/


－－－　５行で読む　このアニメのあらすじ　－－－

　・宇佐美さんは美術部。彼女は同じ部員の内巻君に好意を抱いている。
　　しかし内巻君は現実の女性を「３次元」と呼び興味なし。興味があるのは自分の描く２次元
　　の女の子だけだった。
　
　・そんな状況を打破すべく、度々内巻君にアピールをする宇佐美さんだったが極度に鈍感で
　　ある内巻君に毎度振り回されて気持ちは伝わらずにうやむやにされてしまう。
　
　・コンテストや文化祭などイベントを通じて少しずつ二人の距離は縮まるが、やはり内巻の
　　２次元への想いに打勝つことができない宇佐美。
　
　・ある日、内巻が「宇佐美が好きだ」とクラスメイトに話している場面を宇佐美は偶然立ち聞き
　　してしまう。
　　
　・舞い上がって告白を待つ宇佐美だったが、内巻が好きなのは２次元のキャラクター「USAMI」
　　だった。ガッカリする宇佐美だが内巻の平然とした振る舞いをみていると、このいつもと
　　変わらない日常が逆に少し楽しい気がするのだった。
　
　
－－－　レビュー　－－－
　
　　ド直球の恋愛学園コメディーです。
　　
　　不思議系のコメットさんや、居眠り大好き部長さん、どじっ子顧問など尖ったキャラクター
　　が多い作品でした。
　　
　　しかし、その「尖ったキャラ」に頼り過ぎることもなく、内巻君と宇佐美さんのすれ違い
　　恋愛コメディーを１話完結型で描き切った作品でした。
　
　　と、作品全体の感想は別途他のアニメの総括と合わせて掲載するとして、最終回について
　　掲載します。
　　
　　最終回も特に大きな山場はなく、いつもの学園ラブコメにちょっとだけ内巻君と宇佐美さんの
　　恋愛が進展したような演出を最後に挿入する程度でした。
　　
　　個人的にはもう少し進展してあげても良かった気がしますが、原作も連載中ですしアニメ
　　オリジナルエピソードであまり進展させてしまうと、２期の制作が決まった時に影響が予想
　　されるので、この位が落としどころという事だろうと思います。
　
　　ちなみにこの全１２話で、進展した二人の仲は・・・
　
　　１）宇佐美の家に内巻が来た。
　　２）アドレスの交換を出来た。
　　３）内巻が美術部に定着した。（当初は描きたい絵が描き終えたらやめるつもりだった）
　　４）文化祭等の共通の思い出が出来た。
　　５）間接キスが出来た。
　
　　この位です。二人とも学生ですから、箇条書きにしてみるとソコソコ進展しているような
　　気もします。
　　
　　　
－－－　総括　－－－
　
　　男子が女子にアタックされまくる。そんな状況を楽しめるアニメです。
　　
　　最終回までこのスタイルは変わりませんでした。しかし、雨の日に内巻が傘の無い宇佐美を
　　待っているシーンが描かれるなど内巻の内面的な変化は少し感じられました。
　　
　　最後はラブコメ版の「俺たたEND」で終わりました。もともと日常系学園ラブコメなので
　　特に違和感もなく、今風のアニメらしい良い最終回だったと思います。
　　
　　これが昭和のアニメなら「無理やり盛り上げよう」的な演出が入り、突然宇宙人が出てく
　　るとか、ヒロインが死の病にかかるとか、突然二人の交際が急展開して１０年後に結婚まで
　　描いちゃうとかあったかも知れませんね（笑）