少年ジャンプで連載中の料理アニメです。
下町の定食屋の息子幸平 創真(ゆきひら そうま)の活躍が描かれています。
本作はTV放映シリーズの2期目です。
公式サイトは↓
http://shokugekinosoma.com/
--- 5行で読む ここまでのあらすじ --- 第2クール11話
・秋の選抜も終わり、学園は次なるイベント「スタジエール(現場研修)」に突入する。
スタジエールは学園の全高校1年生が「公共機関」~「一般レストラン」まで多様にあり
一週間の研修で「目に見える成果を残すこと」が条件となる。
・創真のスタジエールは新戸(薙切 えりなの秘書)とペアで「洋食の三田村」に研修に
赴く。「洋食の三田村」は新幹線の開通に伴って大幅に客数が増加。しかも皆電車の時間
に追われているので慌ただしく、客をさばききれない状況になっていた。
・しかし創真と新戸がスタッフに加わったことで戦力が大きく上昇。二人がスタジエールに
入った当日から客のクレームや接客のミスなどが改善された。
・だが創真と新戸はそこで思考を止めなかった。創真と新戸がスタジエールに来たことで
増加した客数にも対応できるようになったという事は、裏を返せば創真と新戸のスタジ
エールが終了して「洋食の三田村」を去ってしまえば再び店が客をさばききれなくなって
しまうからだ。
・創真と新戸は店の将来を考え「メニューの数を減らす」「完全予約制にする」などの改善
案を店のスタッフに提示する。メニューを変える事には抵抗が大きかったが、店主も内心
もっと客と丁寧に接したいと考えており、完全予約制を導入することになった。
三田村の抱えている根本的な問題を解決した創真と新戸は無事スタジエール1店目をクリア
し、それぞれ2店目のスタジエール先に向かうのであった。
--- レビュー ---
人気料理アニメの2期目です。
スタジエール編1話目ですが、切よく1話完結のエピソードでしたので先週に続き今週も
レビューしたいと思います。
さて、今回のエピソードの面白さはズバリ「料理(技術)」ではなく「料理店(経営)」
が主眼となっているところです。
ここまでの本作は、「食戟を持ちかけられる」⇒「相手が非常に得意な分野を持っている」
⇒「創真が工夫して相手の料理よりも美味しい料理を作る」という流れになっていました。
舞台は全て「料理(技術)」だったのです。(一部経営っぽいエピソードもありましたが)
その固定概念を払拭して「料理店の経営」を主眼としたエピソードが描ける原作者の柔軟
生がまず凄いと思います。
今までの切り口とは全く違う観点で料理業界を描いているので、視聴者にはそれが新鮮で
とても面白く感じたのだと思います。
個人的には、チョイチョイ差し込まれる「薙切 えりな」と「田所 恵」ペアのスタジエール
エピソードがコミカルで面白いサブストーリーでした。
--- 総括 ---
一気に場面が変わり、主人公を取り巻く脇役も様変わりしました。
レビューでも触れた様に、驚くことに作品の土台部分まで変更して作品をリフレッシュ
するエピソードでした。
おそらく、ここでリフレッシュした理由は長かった秋の選抜編で「料理対決」が連発する
作風になってしまったため、一旦「料理対決」以外のエピソードで空気を換えて
次の「料理対決」を視聴者が新鮮な気持ちで視聴できるようにとの配慮だと思います。
しかしこの様に考察することは容易でも、この発想を持つことは非常に難しいと思います。
作者というものは、やはり四六時中その作品の事を考えているわけで一旦思考が「型」に
ハマってしまうとそこから脱却するのは容易ではないのです。
その点、本作品は様々な工夫を凝らした上で今回のように固定概念にとらわれない発想の
エピソードを盛り込んでいるので、多くの視聴者(読者)を引き付ける作品に仕上がって
いるのだと思います。
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