メイドインアビス (一部レビュー）

アビス。それは底知れぬ深い縦穴である。まるで地面を何かが地面を貫いた
かのようなこの穴は、直径１ｋｍ深さは不明という前人未到の土地である。
そこへ今、一人の少女と謎めいたロボットが深淵を目指して旅だった。
　

アニメ公式ページは↓
　
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ネット配信は↓
　
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－－－　２行で読む　ここまでのあらすじ　－－－　
　
　
　・アビスという縦穴式の洞窟には、遺物と呼ばれる太古の遺品が眠って
　　いる。その遺品を探し持ち帰り売り払うことで生計を立てる人々がいる。
　　「探窟家（たんくつか）」彼らはそう呼ばれる。
　
　・偉大な探窟家を母に持つ少女、リコは探窟家見習いとしてアビスの淵を
　　探窟していた。しかし、そこで謎の人型ロボット「レグ」と出会う。
　　リコはレグと共に、母が目指したアビスの底を目指す。
　　
　
－－－　レビュー　－－－
　
　　ビジュアルとは裏腹にかなり本格的な冒険アニメです。
　
　　アビスという大穴に探窟家達が挑み、命を懸けて遺物を持ち帰り生活の
　　糧とする世界観は、その設定だけでワクワクしてなりません。　
　　
　　ファンタジー要素満載で、しかもグロテスクやバトルにより過ぎない
　　シナリオは、かわいい見た目とは真逆の本格派でした。
　
　　孤児院で探窟家見習いをしていたリコがレグと出会い、母からのメッセージ
　　らしきものを見つけ、母の目指したアビスの奥へ進んでいく導入部が
　　とても自然で分かりやすく、一気にこの作品に引き込まれました。
　
　　
　　その後も色々な生物や気候・地形などが登場し、大筋としてはアビスを
　　進んでいるだけですが、その中で矢継ぎ早に色々な事件がおこり
　　視聴者を手放さない良いシナリオです。
　　
　　アビスの底という根本的な謎の他にも、リコの母親の行方やレグの出生の
　　謎といった伏線が大量に仕込まれており、私のように知的好奇心が強い
　　視聴者への徹底したアプローチを感じます。
　
　　伏線が多すぎるので、本当に全部回収できるのか・・・まさかの２期か
　　それは分かりませんが、面白い作品であることは間違いがないので
　　作画で敬遠していた方は一度、１話目を視聴してみると印象が変わると
　　思います。
　　
　
　　　　
－－－　総括　－－－
　　
　　とてもかわいい系の作画ですが、結構「死」が身近にある世界です。
　　
　　ゆるーく、ふわーっとしたゆるふわアニメだと思ってみるとカウンターを
　　もらいます（笑）
　
　　シナリオの緩急がとても強い作品で、リコ達の冒険の全てを映像化したと
　　いうよりも、冒険の中の出来事だけを抜き出したようなイメージです。
　
　　そのため、アビスをひたすら「進む」というような「出来事」としては
　　インパクトの弱いシーンは数カットでバンバン飛ばして「何かが現れた」
　　「どこそこについた」みたいなインパクトの強いシーンだけをじっくりと
　　見せてくれます。
　
　　この手法が作品のテンポを向上させており、この作品のシナリオのおいしい
　　シーンだけを抜き出して視聴しているかのような贅沢感が味わえます。
　　
　　純粋なファンタジーアニメとして、是非どうぞ