文化も文明も現実の日本にとてもよく似た異世界のお話です。
現実との違いは「亜人」とよばれる「人」以外の「人類」が存在し、
彼らは端的に言えば「吸血鬼」や「雪女」である。
しかしこの世界では日常に溶け込み「ちょっととがった個性的な人」程度の
認識で普通に暮らしており、その日常を描いた作品です。
アニメ公式ページは↓
http://demichan.com/
ネット配信は↓
Amazonプライム・ビデオにて毎週土曜深夜より独占配信(予定)
--- 5行で読む この回のあらすじ --- ※10話目
・高橋先生は悩んでいた。教頭先生に「亜人に接するのは大変良いことである。
しかし、度を越しては亜人が高橋先生に依存してしまうので、節度をわきまえ
たほうがよい」と忠告を受けたのだ。
・今まで高橋先生は「普通の生徒でも亜人でも」平等に接しているつもりだった。
しかし亜人には性質に由来する悩みも多く、その部分は普通の生徒には理解
されにくい。そのためいつの間にか特別扱いしていたことに気がついた。
・それはつまり教頭先生の言うとおりで、過剰な待遇は亜人の自発的な問題解決
能力の発達を妨げ、周囲に溶け込む機会を奪っている事になる。自分の行いは
間違っていのか。高橋先生は落ち込み自信を失ってしまう。
・その話をクラスメイトから聞いたひかり。ひかりは佐藤先生に相談をし高橋先生
にビデオレターを送ることにする。ビデオには雪、京子、佐藤先生が亜人の立場
で感謝を伝える。そしてひかりは高橋先生に直接会いに行き「先生の頑張りは
伝わっている。その頑張りを返せるように私も頑張る」と勇気づけるのだった。
--- レビュー ---
亜人ちゃんは語りたい11話目になります。
最終話直前の1話は、いままでありそうでなかった「高橋先生」のメイン回と
なりました。
意地悪そうな教頭先生が出てきて高橋先生に「生徒との距離を考えなさい」と
問題提起するのです。
この部分の描写の仕方が非常に良いシナリオだと思います。
安易に「悪役」を出すのではなく、教頭も教師としてポリシーを持って考えた
結果、「善意で」高橋先生に忠告しているのです。
本作は「完全な悪人はいない」という大前提に立っています。
その大前提があるからこそ亜人という言わば別種族が亜人であることを隠さずに
普通に暮らしていられるのです。
その中で、普通の女子高生のように色々と悩んだり語りたいことがあって
この作品が成立していると思います。
そこに「悪意を持った悪役」が登場してしまうと、おそらく視聴者からは
「完全な悪人がいる世界ならば、亜人は真っ先に解剖対象では?」という
疑問が発生し世界観が崩壊してしまいます。
その世界観を崩さずに、(教頭の)善意を持って(高橋先生の)善意に疑問を
投げかけるという構図にしているので、エピソードにちゃんと厚みが出て
面白いのだろうと思います。
--- 総括 ---
冬アニメレビュー、レギュラーアニメ「亜人ちゃんは語りたい」の11話です。
以前4話で「高橋鉄男は守りたい」というエピソードがありました。
タイトルは先生になっていましが、エピソード的には雪とひかりの妹ひまりの
お話でした。
今回は落ち込む高橋先生を亜人ちゃんたちが、勇気づけるという正真正銘の
高橋先生メイン回です。
普段表情の少ない高橋先生の、色々な表情が描写されています。
こういう所にも作品へのこだわりを感じます。
やすっぽく「かわいい亜人ちゃん」だけを描写せず、男でも必要なキャラクターには
それなりの作画カロリーを使うという作品に対する愛のある姿勢が好きな作品です。
-----↓ お知らせ ↓---- 掲載スケジュールが変則的になっています。
【3月12日~3月25日】の掲載スケジュール
3月12日(日) ・・・ 掲載(お知らせ記事)
3月13日(月) ・・・ 掲載(ニコ生記事)
3月14日(火) ・・・ 休載
3月15日(水) ・・・ 掲載
3月16日(木) ・・・ 休載
3月17日(金) ・・・ 休載
3月18日(土) ・・・ 休載
3月19日(日) ・・・ 休載
3月20日(月)祝・・・ 休載
3月21日(火) ・・・ 掲載 ←今日はココです。
3月22日(水) ・・・ 休載(←もしかしたら更新できるかも知れません)
3月23日(木) ・・・ 休載
3月24日(金) ・・・ 掲載
3月25日(土) ・・・ 休載
・・3月25日以降は通常更新の予定です。しかし年度末のドタバタ次第で変更に
なるかも知れません。
その場合は改めてお知らせします。
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