2016年12月25日日曜日

終末のイゼッタ 第12話「イゼッタ」

西暦1939年、ゲルマニア帝国は隣国への侵略を開始した。侵略の魔の手はフィーネ
姫の住む小国「エイルシュタット公国」にも伸びる。姫は病床に伏せる父(元首)にか
わり国を守るために奮戦するが窮地に陥る。その時、魔女イゼッタと出会うのであった。
  
リアルな世界観に「魔女」というファンタジー要素を盛り込んだオリジナルTV作品です。
 
 
アニメ公式ページは↓
 
 http://izetta.jp/
 
 
ネット配信は↓
 
 http://ch.nicovideo.jp/izetta (ニコニコ生放送:1話・最新話無料)
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--- 6行で読む この回のあらすじ --- ※12話目

 
 ・ゲルマニアの魔女「ゾフィー」との最終決戦に臨むイゼッタ。魔石の力を使えるようになった
  イゼッタの魔力はゾフィーに匹敵する力になっていた。近代兵器では補足不可能な速さで
  動き回るイゼッタ。


  
 ・だが、破壊目標である「ミサイル」の前に魔女ゾフィーが立ちはだかり苦戦を強いられる。
  ミサイルの直接破壊は難しいと判断したイゼッタは、ゾフィーをミサイルから引き離し
  彼女の魔力で発射・制御されるミサイルを事実上、使用不能にする作戦にでる。
 


   
 ・その頃、ゲルマニアと同盟諸国との会議に出席するために、ゲルマニアの勢力内にある町に
  潜入したフィーネ。同行していたベルクマンが検問で「顔ばれ」してしまったため、強行突破で
  議場を目指す。なんとか議場に到着したフィーネでが、その為にエイルシュタットのブレーンで
  あるジークハルトが犠牲になってしまう。
  


 ・議場でフィーネは叫ぶ「今、イゼッタがゾフィーと戦っている。そして、どちらが勝っても魔女も
  魔法も消えてなくなるだろう」と。その言葉の真意は、イゼッタの覚悟にあった。イゼッタは
  世界中のレイライン(魔力の源)から魔力を全て吸い上げてレイラインを枯渇させてしまうという
  自分の命を奪いかねない戦術を選ぶ。
 

   
 ・膨大な「魔力の塊」を形成するイゼッタに対抗しゾフィーも魔力を集める。二人の魔女に全力で
  吸い上げられたレイラインはイゼッタの思惑通りに枯れて消失する。二つの巨大な
    「魔力の塊」が接触し爆発を起こした瞬間、魔女ゾフィーの「いつわりの体(クローン体)」は
     限界を迎え果てる。
 


 ・この日を境に、魔法による脅威は無くなった。これまで魔法という「強大な力」に警戒していた
  アトランタ合衆国も憂いが消滅したことで、ゲルマニアへの出兵を決め戦局は大きく変わる。
  程なくしてゲルマニアの首都は戦火に飲まれ、皇帝オットーの自害によって戦争は終結した。
 



  
--- レビュー ---

 
 イゼッタ12話目になります。

 
 1話残っていますが、シナリオとしては「最終回」です。


 
 今までのイゼッタの全てを1話に凝縮したような情熱にあふれた最終回でした。
 カットシーンも、これまで登場した様々なシチュエーションが登場します。


 近代武器と魔女(イゼッタ)のバトルや魔女同士の激しい戦闘シーンと大規模な戦闘シーンから
 フィーネや近衛が町に潜入する、人と人との小規模なアクションシーンまであります。



 
 アクションシーン以外にも、フィーネが議場で啖呵(たんか)を切るシーンや魔女ゾフィーが
 自身の境遇の更なる真実を語るシーンなど芝居で見せるシーンも多数ありました。

 
 どのカットも美しく丁寧でこの作品に対する製作者の気概を感じる良い最終回でした。
 



 街中でジークハルト(エイルシュタットの補佐官)が衛兵を引きつけて逃亡するシーンは
 背格好がヨナス(ジークハルトが口封じのために殺したエイルシュタットの若い兵)に似ていた
 ために一瞬躊躇してしまい、彼に射殺されしまいます。
  


 このシーンのジークハルトの最後の表情が絶妙で、泣けました。
 
 




--- 総括 ---
  
 オープニング、エンディングを全てカットして、全力で本編を超圧縮し伏線を綺麗に回収して
 大団円を迎えました。 


 
 一応小説を書く私(管理人)からすると「よくぞあれだけの情報量と物語の伏線をたった一話に
 まとめたものだ」と驚愕を隠せません。


 
 作画的な観点でも激しいシーンや大切なカットが多かったにもかかわらず、最後まで高い
 クオリティであったことに感心します。
 
 内容的には十分2クールで通用する脚本にもかかわらず、1クールに収めている為無駄がなく
 濃密な作品で非常に面白いアニメでした。


 
 最近、いわゆる「俺たたエンド」アニメが多い中、とてもきれいに「終わり」を描いた良作だと
 思います。
 
 

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