西暦1939年、ゲルマニア帝国は隣国への侵略を開始した。侵略の魔の手はフィーネ
姫の住む小国「エイルシュタット公国」にも伸びる。姫は病床に伏せる父(元首)にか
わり国を守るために奮戦するが窮地に陥る。その時、魔女イゼッタと出会うのであった。
リアルな世界観に「魔女」というファンタジー要素を盛り込んだオリジナルTV作品です。
アニメ公式ページは↓
http://izetta.jp/
ネット配信は↓
http://ch.nicovideo.jp/izetta (ニコニコ生放送:1話・最新話無料)
https://www.amazon.co.jp/dp/B01M1CINO9 (Amazonビデオ:1話目のみ無料)
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--- 5行で読む この回のあらすじ --- ※10話目
・イゼッタの敗北は、ゲルマニア軍の手により瞬く間に世界に喧伝されてしまう。
その頃、ゲルマニア軍に捕縛される寸前でエイルシュタットの兵士に救出された
イゼッタは深い傷を負い、意識を失っていた。
・一方、首都ランツブルックから脱出したフィーネは、大公家に伝わる隠れ家に身を
潜めており、なんとかイゼッタとの再会を果たす。
・隠れ家のベットで目を覚ましたイゼッタ。だが傷は深く歩くこともできない状態に
なっていた。イゼッタという障壁を破壊したゲルマニア帝国は魔女「ゾフィー」の力を
存分に使いはじめる。そしてついにはブリタニア王国への侵略も開始する。
・フィーネはイゼッタを含む国内戦力の多くを失い、関係の強いブリタニア王国まで
侵略され、反撃の手立てを失っていく。追い詰められたフィーネ姫は傷ついたイゼッタ
を見て心が折れ、国外への脱出を検討し始める。
・心が折れたフィーネを見かねたイゼッタは「まだ戦える。魔法さえ使えれば」と
無理をする。その姿をみたエイルシュタットの補佐官ジークハルトは、自分の生家に
代々伝わっていた「魔石」をイゼッタに委ねるのだった。
--- レビュー ---
イゼッタ10話目になります。
激しいヘイト蓄積回となりました。しかし、残り2話ということでヘイトの蓄積は
この話数で終え、終幕に向けて物語は最後の転機を迎えるようです。
各所に先の展開を暗示するような、分かりやすい表現を散りばめつつ、ゲルマニアの
恐怖を存分に表現した内容の濃いシナリオでした。
イゼッタの作画はCGを随所に使いながらも不自然さがなく、手書きとの融和性の
高い作画なのですが、これはつまりCGに合わせて手書きを描いているか、逆に
手書きに合わせてCGを描いているということです。
どちらにせよ、合わせる先のカットがある程度出来上がっていないと、手書きとズレ
たりCGと背景だけのようなシーン満載になってしまいます。
正直、この融和性を保ったまま後半までクオリティを維持できるのか気になって
いました。
しかし10話時点でも劣化することなく、高い品質を維持できているところが凄いと
思います。
--- 総括 ---
単純にヘイト蓄積回にせず、存分にヘイトは集めながらも「転機」を描くシナリオ力は
勉強になります。
レビューでCGと手書きについて触れましたが、本作のCG部分だけ見てもリアルで
質の高いCGだと思います。
特に戦闘シーンなどは、CGならではの「手書きでは絶対に描けないであろう」精密な
リアル感に目を奪われました。
このリアル感の正体を色々と観察してみましたが、管理人の回答は「手書きとの住み
分け」が実に巧みなのだと思います。
レビューと被るので深堀しませんがCGで動画を作っている側も手書きの側も、前に
出過ぎず互いの得意な描写シーンは譲り合うことに成功しているのだと思います。
CGと言えば…
CGが無い時代、ヤマトやガンダムの時代は全て手書きでした。管理人は両作とも
大好きなので時折見直すのですが、戦闘機やロボットが戦うシーンの「リアルさ」に
おいてはやはりCGに軍配があがります。
ただその分、手書きだからこその「アニメ的手法」が多く考案されて今のアニメの
作画がある訳ですから、昔のアニメ開拓者たちの功績は計り知れないと思います。
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