何の前触れもなく、中世風の異世界に転移してしまった主人公は、死ぬたびにある地点まで
時間を遡り生き返ってしまうという能力を持っていた。周囲の人々に降りかかる不幸を回避
するために、何度も「死に戻り」を繰り返し不幸の元凶を突き止めるミステリー要素の強い
ファンタジー物語です。
原作はWEB小説(のちにコミカライズ)↓
http://re-zero.com/
公式サイトは↓
http://re-zero-anime.jp/
原作小説は「小説家になろう」のサイトで読むことがきでます。
--- 5行で読む この回のあらすじ ---
・魔女教徒への怒りを秘めた主人公。治療を受けているクルシュ邸に戻ると直ぐに当主である
クルシュに相談する。しかしクルシュもまた王戦に参加している一人でありライバルである
エミリアを無償で助けることはできないと断られてしまう。
・それでも主人公は「今回の相手(魔女教徒)には相応の戦力が必要」と考えて必死に当主
クルシュに懇願する。だが、その言葉の中に主人公のエゴを垣間見たクルシュは断固拒否
主人公はもう一人の王候補「プリシラ」の元へ向かう。
・プリシラにも同様に援軍を要請する。すると「足をなめたら考える」と言われ、主人公は
悩んだ末、承諾する。だが、この行動に「つまらない男」と烙印をおされてしまい、結局
援軍は得られなかった。
・途方にくれる主人公は、別の王候補である関西弁の女性「アナスタシア」に声をかけられ
援軍をチラつかせた話術に乗せられて、治療の恩があるクルシュの情報をつい話してしまう
しかも情報を手にしたアナスタシアに掌を返されてアナスタシアにも援軍を頼めずに
終わった
・援軍が得られないならと、商人の輸送竜車(馬車)を借りて村民とロズワール邸の住人を
魔女教徒が強襲する前に救い出そうと試みる。
--- レビュー ---
「王都編」でのエピソードの5話目です。
前回の超絶バッドエンドからの死に戻り後のお話です。しかし、まだ正解ルートではない
ようで主人公のエゴのような悪い部分が目立ち、そのために他の王候補から軽蔑されて
援軍も得られず、主人公の思うように話が進まない感じでした。
毎回かなり濃密な脚本の多い本作ですが、今回の話は「主人公が魔女教徒への怒りに燃え
戦力を集めるために空回りをした挙句、戦力は集められずに手段を変えてロズワール邸に
向かう」という1話に収めるには相当苦労しそうな内容でした。
それでも本作の脚本は出来るだけ物語を省略せず、視聴者がちゃんと物語を理解しながら
ついてくるように必要な説明を欠かさないように作られています。
その結果、今回は使える尺を限界まで使って圧縮した感じになっており、2話分くらいの
エピソードながらスリム化させて綺麗に1話に収めた凄い脚本になっていました。
正直、これだけの情報量を1話に収め、かつ視聴者を「放置しない」脚本を管理人だったら
書ける気がしないです。
いわゆる「ナレーション」を使ってひたすら情報を作文のように視聴者に提供すればでき
なくも無いでしょうけれど、それでは視聴者はアニメーションとして面白くないでしょう。
卓越した文章力で徹底的に無駄を省いて、しっかり書くべきことを書いたという印象を
強く受けたお話でした。
--- 総括 ---
引き続き「王都編(仮)」としました。
主人公の「悪い部分」が頻繁にでるエピソードのようです。もともと異世界に強制的に
転移させられた主人公ですが、異世界に来て初めの頃はもっと純粋にお人よしのエミリアを
助けたいという想いで動いていたと思います。
その純粋さがエゴに変わっていつのまにか「エミリアを助けたい」ではなく異世界での
自分の居場所としてエミリアに依存している感じになっているのが根本的な間違いな気が
します。
今回もラストは死亡フラグの「霧」が出てきていました。なかなか正解ルートが見いだせ
ない感じでこの先の展開が気になる管理人です。
この感じですと、2クール目はこのエピソード一本を濃密に描いていく構成のようです。
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