こんにちわ!管理人の緑茶です。
今回のレビューは、「これそれ」恒例の総括レビューです。
今期はレビュー対象2本+未(一部)レビュー5本が対象です。
総括レビューとは、各話レビューのまとめ的なレビューです。完結まで見て
全体としてどういうアニメだったのかを纏めて書こうというモノです。
通常のレビューで対象外にしていた作品も、総括では視聴していたものは一部
レビュー対象にしています。
では、早速総括です。
【少年メイド】(一部レビュ)
小学生の主人公が母親を亡くし、父親もいないため叔父の家に住むことになります。
しかし、少年は「面識もない叔父に一方的に養われるのは不服」として一人暮らしの
叔父の家の家事を引き受けることで「一応対等」の関係で叔父と同居する物語です。
ジャンルとしてはハートフル疑似家族コメディという分野のようです(公式HP参考)
作画の線が細く、登場人物も美形男子が多いのでどちらかといえば女性に好まれる
ビジュアルです。
主人公は「少年」で「メイド服を着用」し「家事全般」を担っているので表現的にはメイド
で正しいのですが、メイドとは「女性に付ける職業名称」であって、男性の場合は本来
「ボーイ」もしくは「バトラー」が正しい使い方です。
しかし「少年ボーイ」にしてしまうと「ボーイ」に「少年」という意味もあるので
「少年少年」になってしまうので、あえて「メイド」になっているのだと思われます。
また、作中の主人公の作画もしばしば中性的に描写されることもありますし
性格も男性っぽい女性のような感じで描かれているので用法は間違っていますが、作品に
ベストマッチした良いタイトルだと思います。
内容は、基本的にのんびりとしたシナリオで、何話も使った大きな山場で盛り上げるタイプ
ではなく、小さなほのぼのとした山場を何回も見せることで視聴者を引き付けるタイプの
作品です。
多少世界観が独特ですが、あくまで現実にありそうな範囲での話づくりになっており
アニメに多い飛びぬけた世界観が苦手な人でも見ていれば興味がもてる面白い作品でした。
【田中くんはいつもけだるげ】(一部レビュ)
いつもけだるく、何事にも力を抜いて望みたい主人公。周囲の脇役たちが起こす騒動に
巻き込まれ、それでも「けだるく生きる」を貫こうと必死に努力するギャグアニメです。
注目すべきは、「主人公が動かない」という設定です。主人公が動かないので周囲が必死に
騒動を起こしてギャグ作品として成立させています。
次のレビューの「坂本ですが?」とは違った形ですが、脇役を非常にうまく使って、いわば
「置物主人公」を無理やり話に巻き込んでギャグを作りこんでいました。
作品的には日常系とギャグの中間くらいの作品で、ギャグ作品として「笑い」を全面に押し
出し過ぎず、取り巻く人間関係なども軽めに描いておりラブコメ的な要素やブラコン的な
要素もバランスよく含んだ作品でした。
全体を通してシナリオがライト(軽め)で、一つのエピソードも短めなので管理人的には
執筆作業などでグラグラになった脳でも気軽に視聴できる貴重な作品でした。
原作はオンラインWEB漫画として連載継続中なので、是非2期も作成してほしいアニメ
でした。
【坂本ですが?】(一部レビュ)
全ての行動がスタイリッシュな坂本君を主人公にした、強烈な個性があふれ出る学園ギャグ
アニメです。
この作品の大きな特徴は、モブの超有効活用にあります。
作品のコンセプトとして、坂本君はすべてをスタイリッシュに解決することが大前提になって
います。しかし、スタイリッシュ=かっこよく本当に解決してしまうと、ギャグアニメでも
嘘くさい作風になってしまいます。
そのため、実際には坂本君が「変態チック」に解決して、そこに笑いを生み出すのですが
そうするとコンセプトとの矛盾が生じます。
そこで、モブを使って「それはスタイリッシュです」と強制的に評価を変更させる手法が
巧みに使われています。
モブを使った評価の強制変更とは例えば、こんな感じです。
A子が奇怪なキャラのプリントされた消しゴムを学校に持ってきたとします。
これをモブのセリフを使って評価(この場合は価値観)の変更をしてみます。
1)評価変更なしの場合⇒見た目通りの評価
モブA「なにその消しゴムだっさい!ウケるー!」
2)評価変更+小の場合⇒すこし評価を上げる
モブA「あ!その消しゴム、わたしも買おうか迷ったんだー!」
3)評価変更+中の場合⇒だいぶ評価を上げる
モブA「あ!その消しゴム、雑誌に載ってたよ!いいなー」
モブB「まじ?ほんとだー!かわいい!ねぇどこで買ったのー?」
4)評価変更+大の場合⇒極度に評価を上げる
モブA「そ、その消しゴムは、超高級ブランド○○○の限定品じゃない!」
モブB「すっごい!それってネットオークションで2千万円とかでしょ!」
モブA「インスタに上げていい?ちょっと撮らせて!」
モブB「わたしも!」
モブC「わ、わたしもー!」
こんな感じです。モブが説明して「その世界ではすごいモノなんだ」と強制的に価値観を
変えてしまうのです。
この例でいうと「評価変更+大」クラスをガンガン連発して、作画としてはギャグにしか
見えない状態をカコイイと押し切ってしまった、そんなアイディアと世界観で非常に面白い
ギャグアニメにでした!
【ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った】(レビュ)
先月のレビュー連発で出し尽くした感はありますが…
ネットゲームを題材にした学園ラブコメディーです。ネットゲームを中心に据えてますが
視点はあくまでも「リアル(現実世界)」にあって、ネットで起きた事件をリアルで相談して
解決していく構成です。
ギャグとしては、両思いながら「ゲーム内と現実のギャップを考慮しないヒロイン」と
「ゲーム内と現実はキッチリ区別したい主人公」とのすれ違い夫婦漫才を中心に
ネットゲーマーならクスリときたり、ドキッとするようなエピソードが各所に仕込まれて
います。
ラブコメとしては、一応ヒロインと主人公は両想いで、ヒロインの母親も公認のカップルに
なっていますが、ヒロイン以外の女性キャラクターも主人公に少なからず好意を抱いている
描写があり、ややハーレムちっくな内容になっています。
このギャグとラブコメのバランスが絶妙に良い作品でした。管理人は今期TOP3に入る
良作だと思っていますが、題材がネットゲームだけに視聴者のネットゲームに対するイメージ
によってだいぶ評価が割れる作品だったと思われます。
本作も原作ストックを残しての1期終了となりました。是非2期目を出来れば2クール位で
作成して欲しい作品です!
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以上、2016年春アニメの総括となります。
<まとめ>
春アニメは、狙った2本(ネトゲの嫁とRe:ゼロ)が大当たりでした。レビューには
至りませんでしたが、ふらいんぐういっちや、文豪ストレイドッグス、ハイスクールフリート、
迷家ーマヨイガー、甲鉄城のカバネリなども非常に面白く、ニートの私ですら時間が
足りない程で、いくつか録画ストックが残っている状態です。
と言いながら、来週からは夏アニメのレビューを始めないと、またスケジュール破たんを
起こしかねないので、さっそく夏アニメレニュー第一弾として、「ReLife」を来週どこかで
掲載しようと思います!
長文、お付き合いありがとうございました!
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